2018/10/23
最初に生える永久歯はどれ?
皆さん、こんにちは。たなか歯科クリニックの歯科医師、岡島多翔幸です。
先日、お子様のいらっしゃる患者様から「最初に生えてくる永久歯はどこの歯ですか。」とのご質問を受けました。本日は、乳歯(子供の歯)と永久歯(大人の歯)の生えてくる順番についてお話したいと思います。
歯の生えてくる年齢と順番には、個人差はあるものの、ある程度の決まりがあります。
子どもの歯である乳歯は、1番前にある歯をA(乳中切歯)と呼び、続けて2本目はB(乳側切歯)、3本目はC(乳犬歯)、4本目はD(第1乳臼歯)、一番後ろの5番目はE(第2乳臼歯)と呼びます。
一方、大人の歯である永久歯は、親知らずを除くと7種類の歯があり、1番前にある歯を1番(中切歯)と呼び、続けて2番(側切歯)、3番(犬歯)、4番(第1小臼歯)、5番(第2小臼歯)、6番(第1大臼歯)、7番(第2大臼歯)と呼びます(親知らずは、8番、第3大臼歯と呼びます)。
日本人の乳歯の生えてくる順番は、下顎A、上顎A、上顎B、下顎B、上顎D、下顎D、上顎C、下顎C、下顎E、上顎Eとなる場合が一番多いとされます。それぞれの年齢はと言うと、下顎のAが生えてくるのは生後6か月、下顎のBは10か月、下顎のCは1歳半、乳歯が全部生えそろうのは2歳とされます。
また、日本人の永久歯の生えてくる順番は、下顎1番、下顎6番、上顎6番、下顎2番、上顎1番、上顎2番、下顎3番、上顎4番、下顎4番、上顎3、下顎5番、上顎5番、下顎7、上顎7番となる場合が一番多いとされます。こちらのそれぞれの年齢は、上顎の6番が生えてくるのは6歳、上顎の1番は7歳、下顎の3番は8歳、下顎の4番は9歳、下顎の5番は10歳、下顎の7番は11歳、全部生えそろうのは12歳とされます。第2大臼歯が12歳臼歯と呼ばれるのはこれが理由です。
ですから、冒頭の「最初に生えてくる永久歯はどこの歯ですか」というご質問の回答としましては、「下顎の1番」となります。
とは言うものの、先にお話しした順番や年齢はあくまで目安です。私の8か月になる息子は、まだ1本も歯が生えてきていません。今は、生後6か月頃に下顎のAが生え、また下顎のBは、生後10か月頃に生えてくると言われていますが、1988年では、下顎のAは8〜9か月、下顎のBは1歳に生えてくるとされていました。お子様を持つ親御さんが、「子どもが生まれて6か月たったのにまだ歯が生えてこない...」と不安に思う必要は決してありません。その子その子の一つの可愛い個性ですので、温かく見守りましょうね。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
月別アーカイブ
- 2018年10月 (7)
- 2018年9月 (8)
- 2018年8月 (9)
- 2018年7月 (7)
- 2018年6月 (9)
- 2018年5月 (8)
- 2018年4月 (9)
- 2018年3月 (9)
- 2018年2月 (8)
- 2018年1月 (18)
- 2017年12月 (19)
- 2017年11月 (19)
- 2017年10月 (21)
- 2017年9月 (20)
- 2017年8月 (17)
- 2017年7月 (20)
- 2017年6月 (20)
- 2017年5月 (21)
- 2017年4月 (20)
- 2017年3月 (21)
- 2017年2月 (19)
- 2017年1月 (18)
- 2016年12月 (20)
- 2016年11月 (21)
- 2016年10月 (21)
- 2016年9月 (20)
- 2016年8月 (19)
- 2016年7月 (21)
- 2016年6月 (17)
- 2016年5月 (19)
- 2016年4月 (18)
- 2016年3月 (18)
- 2016年2月 (20)
- 2016年1月 (19)
- 2015年12月 (17)
- 2015年11月 (17)
- 2015年10月 (16)
- 2015年9月 (17)
- 2015年8月 (16)
- 2015年7月 (21)
- 2015年6月 (20)
- 2015年5月 (19)
- 2015年4月 (20)
- 2015年3月 (21)
- 2015年2月 (18)
- 2015年1月 (19)
- 2014年11月 (7)
- 2014年10月 (9)
このページの上へ ▲