2018/06/26
歯に、ツノが生えていたら...?
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
FIFAワールドカップ2018、盛り上がってますね!! サッカーファンの皆様は、眠れない嬉しい日々が お続きの事でしょう♪
スタッフの子たちも、日本vsコロンビア戦の日には 帰社後に観戦が間に合うか、ソワソワしている者もいました(笑) 私も、大きなイベントの時だけの にわかサポーターではありますが、皆さんと一緒に 日本代表が決勝トーナメント進出できるよう応援しますよ! 頑張れ、ニッポン!!!
ところで、この写真の歯を、よ~くご覧になってください。
何だか、歯の噛み合わせ面の上に、ポコッとツノが生えているように見えませんか?
この小突起は『中心結節』と呼ばれる、言わば歯の形態異常のひとつです。
多くの場合、下顎の小臼歯に出現することが多いようです(確率は1~4%)。
この中心結節、それが存在していたら ちょっと問題なことがあります。想像してみてください......。
分かりましたか??
そうです! 折れちゃいそうですよね!? 食べ物を噛む面に、こんなトンガリがあったら「パキッ」と折れたり、擦り減ったりしそうだと思いませんか?(この写真の方も、ちょっと擦り減って、先端がクレーター状に凹んでいます)
そう、実際に折れてしまった時が 問題となるのです。
なぜかと言うと、この中心結節は 内部に歯の神経が有ることが多く、折れてしまうと そこに神経が露出してしまいます。そこから感染をしてしまうと、歯髄炎を起こし、神経を取る処置が必要になる事があるのです。
通常の歯と違い、"歯のすぐ表層近くにまで、神経が伸びてきている" ことが、中心結節の注意点なのですね。
でも、ご安心ください!予防対策はあります。 "折れてしまう前に、補強すれば良い"のです。
噛んだ時の力によって中心結節の突起が折れないように、その周囲をプラスチックの詰め物などで覆い ガードすれば、そのまま放置しておくよりも断然 折れてしまうリスクを防ぐことができます。
ただ、それでも中心結節がある方は、日々の生活の中でお気を付けいただきたいことがあります。「固い お煎餅やアメなどをかじる時、中心結節の所は避けていただきたい」のです。
前述のとおり、やはりこの部分は折れやすく、表層付近に神経が存在するので、デリケートな場所です。欠けてしまっては、一大事になります。
心の片隅で、常にちょっと意識して、おいしく安全に お食事をなさってください。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
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