2017/11/29
歯磨きに自信のない方! こんな歯の表面になっていたら、ご注意を!!
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
「私、歯磨きが苦手なんです...」という皆さん。歯をよく見てみると、その一部が妙に白くなっている箇所がありませんか? 形は帯状だったり 点状だったり その部位や形も様々ですが、例えばこんな感じです。
歯の根元が白濁していますよね?
これは「脱灰(だっかい)」といって "歯の成分である カルシウムやリンが溶け出している" 状態です。それにより、歯の表面のエナメル質が スカスカになって光沢を失い、白く濁ったり、茶色になったりします。
この原因は、虫歯菌が作り出した酸です。
虫歯菌は、まず歯に付着して歯垢を作り、食べ物に含まれる糖質を使って酸を作ります。これが脱灰を引き起こし、それが進行していくと やがて穴が開いて虫歯になってしまう...、という訳です。
ところで、この「脱灰」。実は、お食事をするたびに いつもお口の中で起きている現象です。だから、歯が常に溶けっぱなしになってしまう訳ではなく、それを修復してくれる機能が ちゃんとあります。そう、以前のブログでもご紹介した「再石灰化」ですね。
唾液が 酸を中和して洗い流し、溶け出したエナメル質の表面に 再びカルシウムやリンを供給して再形成してくれる作用です。
食事をすると、「脱灰」⇔「再石灰化」が繰り返されます。この均衡を保って、歯が維持されているんですね。
写真のような 見た目でもわかる広範囲の脱灰は、そのバランスが崩れ、再石灰化より脱灰の方が進行しつつある状態です。歯磨きが しっかり出来ていなくて歯垢が残り続けている状態、すなわち歯の表面が酸性状態になっている時間が長いと、歯がこんな様相を呈していきます。
初期であれば、再石灰化を促進するような お口の中の環境を整えれば、脱灰・虫歯進行は抑制できます。
このお話で、心当たりのある皆様。 歯磨き、そして間食のしすぎに お気を付けください!
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
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