2017/10/17
歯並びのお話 その③「開咬」
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
さて、今回も歯並びについてのお話の続きです。
今回は『開咬』。
聞き慣れない言葉ですよね。開咬って、どんな歯並びなんでしょうか?
この様に、カチッと上下の歯を咬み合わせても 奥歯しか咬みあっておらず、前歯が開いたままの状態となる咬み合わせを "開咬" といいます。"オープンバイト" とも呼ばれる不正咬合です。
不正咬合の中でも、多くの問題を引き起こすのが この開咬で、それに伴う症状に患者様も 私たち歯医者も悩まされます。
何が問題かというと、"奥歯しかあたっていないので、奥歯に過剰な負担がかかる" のです。
それにより、
・奥歯に痛み・しみる症状がある。
・過度な力がかかっている歯の 歯周病リスクが高い。歯槽骨が吸収しやすい。
・顎関節症を起こしやすい。
・被せ物が外れやすい。歯が欠けやすい。
・前歯に隙間があるため、発音・嚥下障害がある。
などの症状があり、なかなか それが治りにくく、繰り返し起こりやすい、という特徴があります。
故に、開咬の患者様は、
「歯医者さんで診てもらったけど、痛みがあまり変わらない...」とか、
「しょっちゅう、詰め物が取れてしまう...」という、
悩みを抱えている方が多いのです。
治療法としては、やはり矯正治療です。歯列全体が適切な状態で咬合するように、歯を動かします。原因が顎の骨格にある場合は、外科的治療が必要となることもあります。
このような噛み合わせ、症状に心当たりのある方は、ぜひお気軽にご相談ください。長年の悩み解決の切っ掛けとなれるかもしれません。
最後にひとつ......。
開咬を認めるのが 幼いお子さんであるなら、親御さんに気を付けてほしいことがあります。
"指しゃぶり" "棒状の物を噛む癖" "哺乳瓶、おしゃぶりの長期使用" "前歯を舌で押す癖" "口呼吸" などの悪習癖がありませんか?
成人と異なり、顎が成長しつつあり 歯並びも未完成の小児期であれば、その癖が止められれば 開咬は自然に治るかもしれません。
「そういえばウチの子、前歯が噛み合っていないかも?」という方は、今のうちにご注意を...。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
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