2017/07/28
歯科今昔
こんにちは。初めまして。
歯科医師の三浦唯一です。
前回ブログを上げた飯嶋先生と同じ時期に入社しました。
僕も甘いものが好きです。特に和菓子が好きです。
虫歯になりますから、食べた後は必ず歯磨きをするようにして下さい。
ところで、虫歯は昔からありました。スマホいじり症候群のように現代病ではありません。
紀元前2500年を生きた古代エジプト人貴族のミイラの口腔内からは、虫歯と歯周病の跡が見付かっています。
昔の話だからと片付けることは容易ではありません。当時貴族たちは髪の毛の手入れと同時に歯の手入れも召使いにさせていました。「朝食を食べる」の隠語として「歯を磨く」という表現があった程でした。
では、それ程手入れを怠らなかった古代エジプト人は、なぜ虫歯や歯周病になるのでしょう。
手入れの方法が間違っていたからです。
当時一般的だった治療法は、コロシントウリ(瓜。スイカの一種)の果肉から作った液体で口をすすぐことでした。
コロシントウリは下剤に使われる猛毒で、もちろん虫歯を治したり歯周病の進行を妨げる効果はありません。
原因が分かっていなかった時代、民間療法が幅を利かせていたのです。
さて、現代は過去と違い、虫歯への理解が深まってきました。朝昼晩3度の歯ブラシと、フロス(糸)を歯の間に通すことでプラーク(細菌の塊)の大半を取ることが出来ます。
プラークを100パーセント除去することは日常生活においては非現実的で、アメリカの実験では歯学部の学生が7時間かけてどうにか除去をし切った、という結果が残っています。
では、どうするのか。日に3度の歯ブラシとフロスを使って下さい。かつ、ときおり歯科医院で定期検診を受けることで、磨き残しを発見し、虫歯が小さいうちに治療することで、80歳でも20本が残る口腔内になる手助けをします。
たなか歯科クリニック 歯科医師 三浦唯一
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