2015/08/31
歯の型どりをする、あの材料の意外な正体は?
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
今回は、「歯型をとる材料」についての、豆知識をお話します。
皆様、診療室の中でよく目にしますよね。被せ物や入れ歯を作ったことがある方なら、「あのピンク色のやつね!」と、すぐお分かりになるのではないでしょうか? お口の中に入れる時にはドロドロしていて、その後だんだん固まっていくアレです。
私たち歯科医療従事者が、『アルジネート印象材』と呼ぶ、あの不思議な材料はいったい何なのでしょうか?("印象" とは、別にフィーリングの事では無く "型採り" という意味です)
......実は、あの材料の主成分である"アルギン酸"は、コンブやワカメなどの海藻類に 含まれる物なんです! 海藻のヌルヌル・ネバネバの、あの成分がそうです!!
意外ですよね! てっきり、ゴムか何かだと 思われていた方も多いのではないでしょうか? なんと、天然食物繊維なんですよ。
ちなみに、魚のすり身をアルギン酸で固めた物が、カマボコなんですって! アルギン酸は、近年 よくダイエット食品にも使われているそうです。
歯型を採る時は、このアルギン酸を主成分としたアルジネート印象剤と、寒天を 組み合わせて使います。(更に精度の高い歯型を採る時には、シリコン材料も用います)
今度、歯型をとる時には、「これが海藻なのか。言われてみれば、確かにカマボコみたいだな...」と思っていただくと、ちょっと型採りが楽しくなるかもしれないですよ♪
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田誠
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