2015/08/05
歯って、実はとても硬いんです!
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
この間は、覚王山夏祭りで 街は賑やかでしたね! 私も医院を退勤後、ついつい音色に誘われて お祭見物をしました♪
ところで、医院に患者様がいらっしゃる原因のひとつで、「歯がかけてしまった...」というものがあります。
果たして、歯はそんなに脆いものなのでしょうか?
いいえ! そんなことはありません。実は、皆さんがビックリするほど硬いんです。
物の硬さを表す「モース硬度」というものがあります。10段階に分かれていて、いちばん硬いのが最大値10のダイヤモンド。続いて、硬度9がルビー・サファイア、硬度8がエメラルドで、ちなみに身近な硬いものとして想像しやすい 鉄のモース硬度は4です。
そして、歯の表面を覆っている「エナメル質」のモース硬度はというと......、何と 硬度「7」!!!
歯は、鉄よりもずっとずっと硬いんです! 同じモース硬度7の物質は「水晶」で、"歯は水晶と同じくらい硬い" とも言えますね。
エナメル質は人体の中でも最も硬い組織で、その内側にある「象牙質」もモース硬度5と頑丈で、それが歯の神経や血管を守っています。
だから、歯を削るときは、それよりも硬いものでないと削れません。ですから、皆さんがよく目にする歯の切削器具の先端は ダイヤモンドで出来ているんですよ! ご存知でしたか?
そんなに硬いはずの歯が、どうして かけてしまうんでしょう?
まずひとつは、歯は虫歯になって酸に侵食されてしまうと、素晴らしい硬さを誇る歯といえども 脆くなってしまうのです。
もうひとつは、"人間の噛みしめの力は、凄く強い"と いうことです。それが持続して、あるいは集中して歯にかかると、それ程までに硬い歯でも 磨り減ったり かけてしまうことがあります。これは、私の前回のブログの「TCH」の項でもお話しましたね。
歯はこんなに頑丈に出来ているからこそ、しっかりと食べ物を噛むことが出来るのです。生命の神秘ってスゴイ!
皆様が授かった大切な宝物を、これからも大事に守っていきましょうね♪
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田誠
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