2015/05/09
入れ歯が壊れて、さぁ大変!
こんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科医師の満田誠です。
皆様、長いゴールデンウィークいかがお過ごしだったでしょうか?医院も最大5日間のお休みで、我々スタッフも各々スキルアップの勉強をしたり、心身をリフレッシュさせたりしていました♪
そんな中、我が家では事件勃発!連休開始早々、母の入れ歯が割れてしまったのです!!
歯医者さんは何処もお休みですし、息子の私も歯科医師とはいえ、器材が無ければ直すすべがありません。お休み中に、出かけたり 美味しい物を食べなければならない矢先に、大問題! さぁ、どうしよう...。
ところで話は変わりますが......。この入れ歯、実は特別製なんです。
今回は壊れてしまいましたが、作ったのは10年以上前。その間、不自由なく食事ができました。入れ歯ではない家族と同じ物が食べられましたし、母は肉料理が大好物なのですが、硬いステーキでもドンと来いという豪快ぶり。
それには、ある秘密があったのです......!!
母の入れ歯も、現在のものを作る前は もっと頻繁に壊れていました。
咬み合わせの力が強いうえ、残っている歯の本数が少ない母は、どうしても入れ歯に負荷がかかってしまうのです。壊れる度に修理をするのですが、すぐに同じ場所が割れてしまうのを繰り返していました。当然、これではしっかり咬めませんし、修理しても「また割れてしまうのでは...」と、食事をすること自体が億劫になっていきました。
そんな悩んでいた母に、息子である私から専門的なアドバイス。「この際、新しい入れ歯を作ろうよ。それも『金属床義歯』でね!」
このアドバイスのもとに作り上げた義歯によって、母の悩みは解消されたのです。
......さて、この『金属床義歯』って何でしょう?
それは、補強のために金属プレートを埋め込んだ入れ歯です。
「床」というのは、土台となる部分を指しています。これを金属で作ることで、高い強度が得られるのです。通常の入れ歯は この床の部分がプラスチックなのですが、より耐久性に優れる金属を使うことにより、割れる原因である応力に 抵抗することが可能となります。前述のように、入れ歯の同じ箇所に力が集中して割れてしまう 私の母にピッタリですよね!
実は、他にもメリットがあります。
まず、通常の入れ歯よりも厚みを薄くできるので 装着時の違和感を減らす効果が期待できます。更に、プラスチックよりも金属の方が 熱伝導性に優れるので、食事をした時の温度感覚がより自然に感じられるのです。
こうして、私の母は 以前のプラスチック床義歯を思い切って金属床義歯にしたことで、生活の質の向上を得られたのです。金属床義歯は保険診療ではなく自費で作製するものですが、入れ歯が割れてしまい易い悩みをお持ちの方や、より装着感の良い入れ歯を お望みの方にはお勧めですよ♪
ところで、ゴールデンウィーク中に割れてしまった 私の母の入れ歯ですが...。
さすが、金属床義歯! 割れたのは以前に割れるのを繰り返していた部分ではなく、金属床部分と人工歯部を繋いでいたプラスチック範囲でした。この部位だったらプラスチックを補修するだけで直りそうだったので、何とかツテを頼って無事に修理することができました。良かったね!
改めて、やっぱり良いものは長持ちするし、豊かなライフスタイルに貢献できるんだなぁ、と思った出来事でした。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
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