2014/10/17
歯科医師がセラミックを勧める理由【早川尚子】
こんにちは、歯科医師の早川尚子です。
先日、衛生士杉田の治療を行いました。
治療内容は左上の銀の詰め物を白い詰め物にかえるというものです。
左上の歯は10年近く前に治療したところで、銀の詰め物と歯との間に隙間が生じていて、そのため虫歯になっていないか心配とのことでした。毎日歯科医院で働いていますが、スタッフは虫歯がないため、まともに治療を受けるのは久しぶりだと緊張した様子でした。
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いざ、治療を始めると、麻酔の感覚やお口を開け続けることの大変さ、型取りの硬化の感覚、日々患者様が体験されることをスタッフも身を持って体験し、その際気づいたことのフィードバックをしてくれるので、治療を行った私はとても勉強になりました。
今回詰め替えることになった銀の詰め物は"金銀パラジウム合金"と呼ばれるものです。
この金銀パラジウム合金は、一般的にはさほど問題はないのですが、人によっては体に合わない方もいらっしゃいます。この影響はまだ科学的には解明されていませんが、ドイツやスウェーデンでは、パラジウムは安全性に疑問がもたれており、現在ではほとんど使用されていません。
パラジウムは日本では保険が適用されており、金の耐摩耗性、銀の耐蝕性、耐硫化性という欠点を補うためによく使用されていますが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。パラジウム等の金属が体に与える悪影響を考慮して、メタルフリーが 現在主流です。
皆様も、審美面だけでなく、身体にも影響の少ないメタルフリーをお勧めします。
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