歯のマメ知識

2015/02/25
歯周病の初期は痛くない


体は自分自身を守るために時に「痛み」という形でわたしたちに警告を与えます。自分では気がついていなくても、体や感情が耐えかねるストレスを抱えているとき、頭痛や腰痛を感じて、「休みが必要である」ことをアラートしたりすることがあります。

さて、歯周病は世界中の人々を苦しめている病気であるにもかかわらず、初期の段階では全く痛みがない、という点で非常に厄介な病気の1つです。
毎日の習慣と密接な関係がある多くの病気が徐々に進行していくように、この歯周病も毎日のブラッシングが不十分だったり、口の中に取り入れるものの種類により、次第に菌が悪さをし、最終的には大切な歯を失うほどの重大な結果を引き起こしかねない大変な病気です。

もっとも歯周病も急に進行するわけでなく、段階的にひどくなっていきます。
歯周病の初期段階は「歯肉炎」と呼ばれます。これは、歯茎が赤っぽくなり、腫れ始め、痒いような痛いような感覚があります。歯医者さんはこの状態のときにきちんと歯茎の部分をブラッシングするようにアドバイスします。しばらくは歯茎から出血すると思いますが、しばらくすると歯茎が引き締まって治ります。

日本人の場合、10〜20代前半で半分くらい、50歳代ではなんと8割がこの歯肉炎にかかっていると言われています。この初期段階で自覚し、意識的にブラッシングなどをすれば、歯肉炎が歯周病に進行するのを食い止めることができるのです。しかし私もそうですが人間はほんとうに愚かなもので、痛い思いをするまで、その重要性に気づかないのですね。

この初期段階で行うことができるのは、上にも少し挙げたように歯茎をきちんとブラッシング、歯と歯肉の間にある隙間に入り込む歯垢(プラーク)を毎日しっかり取り除いてあげることです。

千種区のみなさんにも知っていただきたいのは、歯周病になるのには多くの時間は必要ない、ということです。つまり、ブラッシングの仕方が悪く、磨き残しなどが多ければ、1週間で歯茎は病気になります。歯科医院の歯科医がなぜこれだけ毎日のブラッシングを強調するかがお分かりいただけると思います。

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