2014/10/16
歯並びは遺伝する?
「うちは夫婦そろって歯並びが悪いので、子どもに遺伝しないかと心配だ...。」千種区の親御さんから、こういったご相談を受けることがよくあります。中には、お子さんの乳歯も生えそろわないうちに、歯科矯正を考え始める方もいらっしゃるようです。さて、多くの方が、歯並びは遺伝的なものだと思っておられるようですが、実際のところどうなのでしょうか。
確かに歯並びと遺伝の関係は否めません。子どもの骨格や目鼻立ちと同様に、歯並びも、お父さんお母さん、さらにはおじいさんおばあさんに似る可能性は大いにあります。しかし、わたしたちの歯並びに関係してくる要素が一つだけではないことを忘れてはいけません。日本人によく見られる悪い歯並びに、ガタガタの歯並びや、出っ歯がありますが、それらの歯並びは主に、小さなあごに、大きな永久歯が収まりきらないことが原因で起こります。ですから、お父さんの大きな歯と、お母さんの小さなあごが遺伝した場合、歯並びが悪くなる可能性は高くなりますが、逆のことが起これば、子どもの歯並びはよくなる可能性があるのです。
また、習慣が歯並びに与える影響も考える必要があります。例えば、乳幼児期の悪い歯並びの原因としてよくあげられるのが、指しゃぶりです。4〜5歳になっても指しゃぶりの癖がついていると、指の力によって歯がだんだんと動いてしまうことがあるのです。また、食事の習慣が歯並びに与える影響も見逃せません。小さな頃から、よくかんで食べる習慣があれば、自然と歯もあごも本来の働きをしてくれますが、柔らかいものばかり食べていたり、よくかまずに食べる習慣を持っていたりすると、あごが十分に発達できないまま大人になってしまいます。すると、未発達のあごに、大きすぎる歯が生えそろい、結果的にガタガタの歯並びが生まれてしまうのです。
指しゃぶりの癖にしても、食習慣にしても、子どもの頃の良い習慣は、親御さんの努力にかかっているといっても過言ではありません。是非お子さんと、毎日の良い習慣を培っていきましょう。また、そうはいっても、遺伝の力に逆らえないのも事実です。お子さんの歯並びのことで気になることがあれば、まずは歯科医院を一度訪れて、歯医者さんから専門的なお話を聞いてみるようお勧めいたします。
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