歯のマメ知識

2014/09/24
口臭と歯周病

男性であっても女性であってもお口の臭いは気になるものですよね。自分で口臭に気がついて、歯を磨いたりお口をゆすいだりと気を付けているのにいっこうに口臭がなくならない...。そんな方は、もしかしたら歯周病にかかっているのかもしれません。

歯周病というのは、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる骨が溶けてしまう病気のことです。以前は歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれることが多かったのですが、今では歯周病という呼び方のほうが一般的です。35歳以上の日本人の多くがこの病気を持っていると言われていますが、この歯周病が口臭の原因になっていることがあるのです。

実際に、過去の研究により歯周病と口臭の間には高い相関性があることがわかっています。歯周病になると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」呼ばれる溝ができます。これが細菌に格好の住みかを提供してしまいます。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンと呼ばれる物質を産生するのですが、これが口臭のもととなります。もちろん、人それぞれ匂いがあるのと同様、口の中にも臭いはあります。しかし、他の人に不快な気持ちを与える匂いになってしまうと、それは「口臭」と呼ばれるのです。

では、歯周病になっているかどうか自分でチェックしたい方に、次の5つのポイントをお教えしたいと思います。歯茎からよく出血するかどうか、歯茎がよく腫れるかどうか、口の中がネバネバするかどうか、グラグラした歯があるか、そして、歯と歯の間に物がよく挟まるかどうかです。もしも、この5つが当てはまるなら、歯周病の可能性がかなり高いです。早めに歯科医院を訪れて、歯周病になっていないかどうか専門家に診てもらいましょう。

「国際歯科雑誌」(英語)には、「深刻な公衆衛生問題」となる口腔疾患の中に、歯周病が挙げられています。また、歯周病が「苦痛、機能障害、生活の質の低下などの形で個人や社会に及ぼす影響は大きい」とも書かれています。ですから、歯周病の疑いがある方も、そうでない方も早めの対処によって、苦痛を最小限にとどめましょう。千種区の歯医者さんも、みなさんのお口の健康を応援しています。


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