その親知らず、本当に抜く必要がありますか?
親知らずの治療を受ける前にお読みください。
当院は親知らずなどの診断・治療に自信があります
「私の親知らずは、抜いた方がいいの?」 「親知らずを抜きたいけど、 どこの歯科医院に行ったら良いか分からない」 「歯医者で、抜いた方がいいって言われたけど、不安・・・」
そんな親知らずの悩みがある方へ、当院の特徴と、治療を受ける前に知っておいて頂きたいことを簡単にご紹介したいと思います。
そもそも、親知らずとは?
親知らず(親知らず)とは、前歯から数えて8番目の歯、一番奥の大臼歯のことです。通常12歳ごろにほぼ永久歯は生えそろいます。
しかし歯の生え変わりなどすっかり忘れた20代頃に生えてくるのが特徴です。 ただ、親知らずが先天的に存在しない場合、生えて来ない場合もあります。
一番最後に生えてくるため、十分なスペースがない場合は90度横を向いて生えたり、歯ぐきに半分被った状態になることが多く、そのため歯磨きがうまくできずに虫歯になったり、歯肉が腫れることが多いのです。
自分では生えていないと思っても、レントゲン写真で確認すると歯肉の中に埋まっているケースもあります。痛みがある場合、早めに歯科医院へ相談することをお勧めします。
抜いた方がいい場合、抜かなくていい場合
親知らずを抜いた方がいい理由
- 生え方によって歯磨きができない箇所があり、虫歯・歯周病になりやすい
- 親知らずの虫歯、歯周病が進行している場合
- 親知らずが虫歯、歯周病になり、更に健康な手前の歯にも悪影響が及ぶ場合がある
- 親知らずのせいで噛み合わせのバランスが悪くなり、全体的に悪影響を及ぼす場合
- 隣の歯を圧迫して隣の歯が弱らせてしまう場合
- 親知らずが前の歯を押して歯並びが悪くなる(特に矯正治療が必要な方)
- 格闘技などハードなスポーツをされている方は、打ちどころにより下顎の骨折がおこりやすい
- 長期的に歯科医療が整っていない国へ行く場
「親知らずは抜いた方がいい」と聞いたことがある方が多いと思いますが、それは、親知らずによって、痛みが出たり、他の歯に様々な悪影響が生まれるからです。特にまっすぐに生えず、腫れたり痛くなってしまった親知らずは、抜歯するのが最も確実な治療法です。
なぜなら、一度抜けば、その後一生トラブルに悩まされる心配はなくなるからです。抜かない限りずっと再発のリスクに悩まされることになります。抜くのが怖くて何年間も親知らずで苦しんでいる方がいらっしゃいます。
実は私自身、親知らずを抜くことをためらっていたことがありましたが、抜いてからはその悩みは完全になくなりました。
誰でも親知らずの抜歯は怖いものです。ちょっとした勇気が必要です。一緒にがんばりましょう。
親知らずだからといって、抜かなければいけないわけではありません。
抜歯には、必ずリスクが伴います。可能性は低いですが、少なからず神経麻痺や大量出血を起こすこともあるのです。
「親知らずなので これは、早く抜きましょう」
と安易に言われるケースもありますが、必ずしも全ての親知らずを抜く必要があるとは限りません。ですから、抜歯の対処は的確な診断と処置を行なうことが最も大切です。
親知らずを抜かなくても良い場合
- きれいに生えてきて、歯磨きにも問題が無い場合
- 一部だけ生えているが、衛生的に問題が無い場合
- 完全に骨の中に埋まっていて、今後も問題が起こる可能性が低い場合
- 矯正や移植に利用できる場合
- ブリッジの支台歯として利用できる場合
- 先天的に歯の本数が少ない方
- 隣の歯を補うために、親知らずを活用できる場合(※この後に説明があります)
長期的に残せる親知らずは少ないのが現状です。顎が歯にくらべて相対的に小さくなっている現代人にとって、親知らずのトラブルはある程度仕方がないことなのでしょう。
できるだけ早く抜いた方がいい?
悪影響を及ぼしている場合、及ぼす可能性の高い親知らずは「できるだけ早く抜いた方がいい」と言われますが、それには理由があります。
早く抜いた方がいい理由とは?
- 重度な虫歯や歯周病が悪化して痛みが出る前に対処した方がいい
- 虫歯や歯周病が悪化すると、他の歯まで失う可能性が高まる
- 年齢が若い頃の方が、抜歯後の回復が良い
- 虫歯や歯周病が悪化すると、麻酔が効きにくい場合がある。また抜歯後の腫れや出血が収まりにくい傾向にある
- 抜く時期が遅いと抜くのが大変(長時間の処置が必要になる)な場合がある
- 特に女性は妊娠前に。妊婦さんは安定期になるまで抜歯できない場合があります
抜いた方がいいのか?抜かなくても良いのか?の診断は、歯科医院でレントゲン撮影をして、歯科医師の診断を受けなくては分かりません。
気になるようであれば、お早めにご相談されることをおすすめします。
たなか歯科の親知らず治療の特徴
当院では、親知らずの症例を数多く行なっており、経験、技術に自信があります。
当院では、多くの患者さまの親知らずの診断・処置を手がけてきました。 親知らずの処置は、どのような埋伏状態なのかだけでなく、歯科医師のテクニックと経験により患者さまの負担が大きく変わる処置なのです。
また、必要に応じて総合病院の口腔外科をご紹介致しますが、ほとんどの処置が、院内で対処できますので安心してご来院下さい。
処置前にも、しっかりと説明をさせて頂きますので、不安な点は何でもお尋ね下さい。
丁寧に診査・診断を行います。
親知らずを抜くべきか、そのままにするべきかの判断は、デジタルレントゲン撮影を行って判断します。
「親知らず=抜かなくてはいけない」ということではなく、他の歯への影響や、患者様が感じている症状にもよってベストな処置は異なります。
また、抜くタイミングも非常に重要です。学業や仕事によりすぐに抜歯ができない場合もあるでしょう。 レントゲン撮影による診断と、患者様からのヒアリングを丁寧に行うことで、その方へのベストな処置方法を選択します。
たなか歯科医院の親知らずの治療の流れ
当院の親知らずの処置のステップをご紹介します!「ちょっと気になるから相談してみようかな」という方は、ご参考下さい!
1.レントゲン写真撮影&診査・診断を行います
まずは、診断のためにレントゲン写真を撮影します。その後、お話しを聴かせて頂きながら、お口の中を拝見して親知らずの状態、歯肉の状態を確認します。
そして、レントゲン写真と診査に基づいて必要な処置を判断します。
- 抜歯する必要があるか、そのままにするかの判断をします
- 歯の根元が顎の神経に近くないかどうかを確認します (安全に処置をするために重要)
- 根っこが二股に分かれていないかどうか (分かれている場合、時間がかかることがある)
- 歯の角度をチェックします(抜きやすさが角度によって変わります)
2.診査・診断に基づいての説明
診査・診断に基づいて、説明を行います。抜くべきか、経過観察するべきかを理由と共にご説明いたします。不安な点や、不明点があればお気軽にご相談下さい。
抜歯の処置を行う場合には、今後の治療の流れや、処置内容と大体の処置時間をお伝えします。
症例によっては、この段階で大学病院へご紹介することとなります。(より安全を期す必要がある難症例の場合)
3.歯ぐきの状態を整えます
抜歯を行う前に、まずは歯に歯石がついている場合は除去し、歯ぐきの状態を整えます。
歯ぐきの炎症が強い場合は、一度抗生物質を飲んでいただきある程度炎症がおさまった状態にします。
歯ぐきに炎症があると、抜歯をしたときに出血が多くなったり、バイ菌に感染しやすくなり腫れがなかなか引かないためです。
「抜く予定の歯の周りをキレイにする必要あるの?」と思うかも知れませんが、処置後の治りが悪くならないため、安全に処置をするためには欠かせない処置です。
4.当日の体調確認&術前消毒
歯ぐきの状態が整ったら、いよいよ抜歯の処置を行います。
抜歯の処置を行う前に当日の体調確認(気分が悪くないか、前日の飲酒の有無など)を口頭で行います。※体調が優れない場合には、無理に治療を行わず後日のご予約をお取りします。
体調が問題ないようであれば、歯と歯ぐきを消毒してから治療に入ります。
5.生体モニターにて術中の体調管理
内科に通院中など、全身のことで不安がある方は抜歯手術中は生体モニターを使用します。
血圧、心拍数、血中酸素濃度、心電図などを注意深くモニタリングしながらの処置になりますので、安心安全に抜歯ができます。
6.麻酔を行いますのでご安心下さい。
『歯を抜く』と聞いて、最も心配なのが痛みですよね。
当然、痛みが出ないように麻酔をしますが、この麻酔自体も痛くないように工夫をしています。不安があれば、お気軽に歯科医師にお伝え下さい。
また、痛み止めと抗生剤も処方しますので、ご安心下さい。
7.抜歯の処置
丁寧な診査診断、清掃状況や体調の確認を終え、満を持して抜歯処置に入ります。 なるべく患者様の負担が少ないような処置を心がけていますので、どうぞご安心下さい。
抜歯後の注意点は?
下記は、抜歯後の注意点です。親知らずに限らず、抜歯後の注意点は同じです。ただ、不安なことがあったり、痛みが引かない場合には当院へお気軽にご連絡下さい。
早く治るためには血液が大切です。
歯を抜いた後は傷ができます。出血することで傷が治りやすくなり、歯を抜いた穴がふさがります。お口の中にバンソウコウを貼ることができないので基本的に傷はそのままの状態です。翌日まで唾液にうっすらと血が混じることは問題ありません。
抜いた日は安静にして下さい
歯を抜くと出血し、その後にかさぶたになります。それまでは血が出やすくなっているので、アルコールの摂取、運動、長時間の入浴は避けましょう。血行が良くなってしまい、出血しやすくなってしまいます。
抜いた部位は触らないで下さい
舌や食べ物、水などで抜いた穴に触れないように極力気をつけて下さい。かさぶたが気になるかもしれませんが、剥がしてしまうとばい菌に感染してしまう恐れがあります。(注意していれば、過度に怖がる必要はありません。)
うがいは行わないで下さい
激しくうがいをしてしまうと、かさぶたができなくなってしまいます。また、かさぶたができても取れてしまうことがあります。ですので、うがいは24時間は行わないで下さい。歯磨きも、歯磨き粉なしで行うようお願いします。
処方された薬を飲みましょう
お口の中は常に雑菌がいます。傷口から入った雑菌が悪さをしないように抗生剤の服用は大切です。もし服用中に副作用があった場合はご連絡下さい。
腫れた時の対処法
抜歯を行うと腫れることがあります。下顎の歯を抜歯しえた際に腫れることが多いです。もし腫れた際には、保冷剤などを使って軽く冷やすと腫れる度合いを少しは減らすことが出来ます。腫れが酷い場合には、早急にご連絡をお願いします。
出血が止まらない場合には
ガーゼや丸めたティッシュを噛むと、30分程度で出血が止まる場合がほとんどです。長時間止まらない場合には、ご相談下さい。