インプラント治療において
最初に知っておいて頂きたいこと
インプラント治療はどなたにもできるわけではありません
年齢的な問題としては成長途中の22歳以下の方は残念ながら治療を受けることができません。
成長が止まり顎の骨が安定するのを待つと良いでしょう。
一方、高齢になっても体力的に問題がなく日頃のお手入れができる方は適応症です。
年齢を重ねると共に歯を失い十分な咀嚼ができない場合、インプラントにより充実した食生活を取り戻すことが可能な場合があります。
他に重要な禁忌症としては
- ・高度に顎骨が吸収している方
- ・骨粗しょう症
- ・コントロールされていない高血圧症
- ・重度の糖尿病
- ・血液疾患
などが代表的なものです。他にも禁忌症がありますので持病がある方はまずはご相談下さい。
場合によりかかりつけ医の対診が必要な場合があります。
インプラントは人工物であり、永久にもつものではありません
お手入れが不十分な場合はインプラント周囲の骨がなくなり、最悪の場合インプラントが抜けてくることがあります。
またかみ合わせが変化した場合、インプラントに噛む力がかかりすぎてインプラントが欠けたり、ネジが緩むこともあります。
少しでも長くもたせるには天然の歯と同じく毎日のお手入れと定期的な歯茎やかみ合わせのチェックが欠かせません。
ですので定期的な歯科医院でのチェックアップができない方はインプラント適応症ではないと言えるでしょう。
以上のことが守られた時に初めてインプラントは長期的に機能させることができます。
歯を失った時の治療法はインプラントだけではありません。
入れ歯やブリッジという方法もあります。
むしろそちらの方が適応症である場合もあります。
治療前に十分カウンセリングを受け、納得した上で治療を受けることが大切です。
歯を失ってしまった方へ
あの頃の食生活を取り戻せるインプラントとは?
当院はあなたに合った治療方法を提案いたします。
当院のインプラントへの想い、院長の思い出
これからお伝えすることは、およそ数年前のことです。私の歯科医師人生の中でも忘れられない出来事です。
「ここ数年間、まともな食事をしていない!(怒)」
これは当院を訪れたAさんが、私に話した最初の一言です。
なんと、入れ歯がゴロゴロと、たくさん入ったビニル袋を持参されました。
「いくつ作っても全然食べられない!」 と半分怒ったような表情で言いました。それもそのはず、ビニル袋に入った入れ歯はすべてピカピカ、中には自費治療で作った「金」の入れ歯もありました。後でゆっくり拝見しましたが、入れ歯はどれもきちんと作られていました。
話をうかがうこと30分、Aさんが歯を失った時、治療についてはほとんど説明がなかったことがわかりました。
歯科医に言われるまま、「素直に治療を受けた」だけです。
そして、入れ歯が合わないことを伝えたら、
「(唯一残った)下顎の前歯5本を抜いて総入れ歯にしましょう」と言われたそうです。
この時、 「これ以上、歯を抜かれるのはたまらない!」 と転院を決めたそうです。
歯科医療は進歩しているにもかかわらず、食べることにとても苦労している方がいる。今まで作った入れ歯だけでも、どれだけの費用と時間を投じてきたことか。
そして、 「毎日の食事は、ビスケットを牛乳にひたして食べている。」
これを聞いて、私の「歯医者魂」に火がつきました。
私とAさんとの二人三脚の治療が始まりました。
それから6ヶ月後。
治療終了後にAさんは来院されました。私は、その時のAさんのことを一生忘れません。
「先生! 焼き肉をたべたよ! 五年ぶりに!ありがとう。」
Aさんは、それはもうすばらしい笑顔でした。
最初にいらっしゃった時とは別人かと思われるほどイキイキしていました。背筋が伸び、少なくとも5歳は若返ったようです。洋服も明るい色をおめしになられていました。
そうです、歯を無くすことで失ってしまったライフスタイルを、取り戻すことができたのです。
こんな悩みを持つ方が沢山いらっしゃいます・・・
「歯を失ってから、食感や味覚が変わって食事が楽しくないんです」「入れ歯が痛くって、いつもストレスを抱えています。」「見た目が気になって、思いっきり笑うことができません」 「ブリッジを入れたら、健康だった歯まで抜くことになりました・・・」
実はAさん以外にも、このような話を聞くことはとても多いのです。
歯を失うという経験は、想像以上にストレスや不便さをもたらします。
歯を失ってみなければ分からない悩みを、多くの方が感じているのです。
「食事が美味しくない」
「口元が気になって笑えない」 「趣味の旅行が楽しくなくなった」
など、生活面・精神面で大きなマイナスとなってしまいます。
このページをご覧のあなたも、きっと上記のような悩みや不便さを解消されたいと望んでいらっしゃるのではないでしょうか。もしくは、ご家族のために調べていらっしゃるかもしれません。
しかし、インプラントについてはあまり良いイメージを持たれていない方が多いのも事実です。それは、メディアによる報道や、人からの噂話によるものがほとんどです。
事実、日本国内でも過去に失敗事例が少なからず存在します。
(インプラントが失敗する理由についてはこちら )
しかし一方で、インプラントによって様々な生活のストレス、不便さを解消し、豊かな生活を実現されており、さらに、失った部分以外の健康な歯を長持ちさせることができがという方も、日本はもちろん世界中で数百万人もいらっしゃいます。
あなたも安全に、豊かな生活を実現するために必要なことは・・・
それは、まずはあなた自身に治療法について正しい知識を得て頂くということです。
歯を失った場合には、インプラント・入れ歯・ブリッジと3つの治療法があります。
それぞれの治療法で、長所と短所が存在するのですが、そのことを知らずにあなたに合った治療を選ぶことはできません。
本ホームページでは、詳しくインプラントについて解説していますので、まずは正しい知識を得ていただき、しっかりとご自身で検討されることをお勧めします。
第二の永久歯と呼ばれる、インプラントとは?
インプラント治療とは、歯を失ってしまった部分に「フィクスチャー(インプラント体)」と呼ばれるチタン製の人工歯根を埋め込みます。
その上に人工のかぶせ物(当院ではセラミック冠)を装着する治療法です。
金属を身体に埋め込むのは、不安に感じるかもしれません。しかし、チタンは生体親和性が高く身体に安全であると証明されており、骨と生体的に結合するために使用されています。
外科手術の際に、身体に埋め込むボルトなどの金属は、全てチタン製です。
インプラントは、人工の歯と骨がきちんと結合するため、非常に安定感があり、まるで自分の歯のように感じるのです。
食べ物を噛んだり、話したりする感覚は天然の歯と同等で、見た目にも見分けがつかないほどです。
他の健康な歯を削ることもなく、天然の歯と同様の機能、審美性を取り戻せる画期的な治療法であるため、全世界で普及し、今では予後の安定性や身体への安全性も立証されました。
歯を失うことによるストレスから解放され、これからの人生を豊かに過ごすために非常に有益な治療法です。
インプラントの主なメリットとは?
健康な歯を守ることができる
入れ歯やブリッジと異なり、健康な歯に負担をかけることがありません。
逆に、咬み合わせのバランスを整えることができ、他の歯への負担を軽減するためお口全体を守ることに繋がります。
たった1本の歯を失ったことによる咬み合わせの悪化により、長期的にはお口全体が崩壊することもあります。
インプラントは、失った1本の歯だけで無く、全体にとって非常にメリットが大きい治療法です
違和感なく自然な食感が実現でき、美味しく食べられる
インプラントは、第二の永久歯と言われるくらい天然の歯に近い使用感、噛み心地が実現できます。そのため、入れ歯の方が固くて諦めていたお煎餅などの食べ物も問題なく食べられるようになります。
また、噛み心地、食感は味覚にも大きく影響を及ぼすと言われています。実際に入れ歯からインプラントにされた方は「食事が美味しくなった!」と多くの方が感動されます
見た目が天然歯と見分けがつかないほど自然
ご自身の歯の色に合わせたセラミック冠を装着しますので、他の歯と見分けがつかないほどの自然な見た目を実現できます。
入れ歯やブリッジの見た目の悪さにより、これまで思いっきり笑うことができなかった方も、インプラントにされただけで「笑顔が元気になったね!」と声をかけられるくらいの変化を多くの方が体験されています。
入れ歯、ブリッジよりも長持ちする
天然歯と同様に、毎日の歯磨きや定期検診などのお手入れを怠らなければ、生涯使用できるのです。
入れ歯やすぐに合わなくなってしまうことや、ブリッジが7~8年の平均寿命ということを考えると、非常に大きなメリットではないでしょうか。
インプラントのデメリットとは?
費用が保険適用の入れ歯、ブリッジよりも高い
保険適用の入れ歯やブリッジと比べて、インプラントの短所は費用が高くなるということです。価値観は人それぞれですが、他の歯を守れる、天然歯と同じような食感が楽しめる、見た目やお手入れへのストレスから解放されるといった数多くのメリットを考えれば、決して高額ではないのではないでしょうか。
また、見た目のよいセラミックのブリッジや、比較的使用感の良い金属床の入れ歯になると、通常30~40万円以上の費用がかかります。これは、インプラントの費用と大きく差がありません。
このようなメリットと費用のバランスをご自身でしっかりと考えながら、治療法を選ぶことをお勧めします。
手術が必要な治療である
入れ歯やブリッジには手術が必要のない点を考えれば、インプラントの方が負担の大きい治療となります。
ただ、治療の負担度合いは個人差があります。実際には、抜歯とほとんど変わらない程度の治療の場合がほとんどです。
当院では、治療法を比較しながらあなたに合った治療をご提案します
当院では、「歯を失ったから絶対にインプラント」というスタンスではありません。
患者様のご希望と、口腔内の状況を踏まえてベストな治療方法を提案させていただいています。
また、インプラントと入れ歯、ブリッジを組み合せた治療をお勧めすることもあります。
つまり、それぞれの治療法の長所・短所を活かし、あなたのご希望や望むライフスタイルに合った治療を行うことを大切にしているのです。
1人1人患者様のご要望や、お口の状態は異なります。
インプラントでも、入れ歯をお考えでも、まずは無料のカウンセリングを受けられることをお勧めいたします。