院内感染予防対策

自分たちが通いたくなる歯科医院を目指した
院内感染予防への取り組み

歯ブラシの毛先を電子顕微鏡で拡大し、色をつけたもの

この写真は何だと思いますか?

答えは「歯ブラシ」です。 歯ブラシの毛先を電子顕微鏡で拡大し、色をつけたものです。 ピンク色の筒状のものがナイロンの毛、その周囲にくっついている赤い物体が「プラーク」と呼ばれる細菌の塊です。

この写真を見たら誰でも思うでしょう。「他人の歯ブラシは使いたくない」って。 だから私達は患者様には常に新しい歯ブラシを使用してお渡ししています。 自分のしてほしくないことは患者様にしてはいけない。これこそ私達が消毒・滅菌に力を入れる原点です。

1日に使用するグローブ(ゴム手袋)はおよそ大きなゴミ袋1杯分

1日に使用するグローブ

当院では1ヶ月で1万枚以上のゴム手袋が捨てられます。スタッフには患者様ごとに替えることはもちろん、手が汚れたらすぐに交換するように指示しています。大変なコストがかかりますが清潔な手で治療することは医療機関として最も大切なことだと考えています。このゴム手袋は医療廃棄物として専門業者により処理されます。

使用するドリルは全て消毒済みです

使用するドリルは全て消毒済みです

ドリルが治療台に挿しっぱなし。こんなことはありません。使用後のドリルはすぐに消毒・滅菌し清潔な状態でメンテナンスされ保管されます。 きちんと消毒・メンテナンスされたドリルの使用は感染予防だけでなく、治療精度を高めます。

ひとりひとりに滅菌パックした器具を使用しています。 患者様の目の前で、お口の中に使用するミラーやピンセットなどの器具をパックから取り出します。パックは破って使用する使い捨てのもので再利用はしていません。

消毒・滅菌専門のスタッフがいます

消毒・滅菌専門のスタッフがいます

実は器具の消毒・滅菌にはコストだけでなく手間がとてもかかります。

使用した器具は、
「流水による洗浄」→「血液分解剤につける」→「消毒液+超音波洗浄」→「パッキング」→「オートクレーブで滅菌」→「乾燥」
という手順できれいになり保管されます。

実際には消毒・滅菌は見えないところなので手を抜いてもわかりません。しかし忙しいからと言って疎かにすることは許されません。そのため消毒専任のスタッフを入れることでどんな状況でも清潔な器具を提供できる体制になっています。

院内感染を防ぐ:インプラントなど外科手術は休診日、または専用個室で行っています

院内感染を防ぐ:インプラントなど外科手術は休診日に行っています

インプラントは外科手術であり、感染を防ぐことがとても大切です。 院内でAさんからBさんに病気が移ることを「院内感染」と呼びますが、手術を休診日に行い「貸し切り状態」にすることで、院内感染を予防することが容易となります。消毒・滅菌は前日の夜から行われ、治療台から床の隅々まで消毒を行いオペ当日に備えます。 治療後、患者様が帰宅された後も、1時間ほどかけて使用した器具を一つ一つ丁寧に洗浄し滅菌しています。

オートクレーブで全てのウイルスや雑菌を撲滅

オートクレーブで全てのウイルスや雑菌を撲滅

高温高圧(121度2気圧)を20分保つことでほぼ全てのウイスルや細菌を死滅させることができます。この原理を利用して器具を滅菌する装置がオートクレーブです。

治療器具を一つ一つパッキングしこの装置にかけることで、滅菌状態を維持させることができます。ベリベリと患者様の前でこのパックを破って滅菌した器具を取り出します。

落ちにくい汚れには超音波洗浄機

落ちにくい汚れには超音波洗浄機

器具にはこびりついた汚れが沢山付着しています。特に血液などは流水で洗っただけではなかなか落ちません。消毒・滅菌処置を効果的に行なうためにはこれらの汚れを除去する必要があります。

よごれが付着したままオートクレーブに入れて滅菌しても、汚れの内部では細菌やウイルスが生き延びている可能性があるからです。 見えないレベルの汚れまで落とす。超音波洗浄器の役割です。

安全・安心をすべての方へ:施設基準について

施設基準とは
健康保険法等の規定に基づき厚生労働大臣が定めたもので、医療機関の機能や設備、診療体制、安全面やサービス面等を評価したものです。
認可された医療機関を受診された場合、患者様に一定のご負担を頂くことになります。
当院における施設基準による加算は以下の通りです。

歯科外来診療感染対策加算(外感染)
歯科外来診療医療安全対策加算(外安全)
歯科診療の特性をふまえ、患者様にとってより安全で安心できる歯科外来診療の感染・医療安全対策に係る取り組みを行います。
唾液や血液の付着が多い歯科治療において器具の滅菌・消毒の徹底、飛沫の処理などの感染対策が特に大切です。
また万が一の場合に備え救急処置ができる体制、ヒヤリハット報告、院内研修会の開催を行なっています。

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