歯磨き粉
皆さん、こんにちは。
歯科衛生士の常川怜奈です。
2月4日は立春といわれ、暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。
インフルエンザなどが流行っていますが、皆さんは大丈夫ですか?
体調管理をしっかりして、風邪にかからないように気を付けましょう。
私は先日、「リスクや目的に応じた根拠あるセルフケア処方で歯を守る」という内容の勉強会に参加してきました。
簡単に言えば、患者様にどのような歯ブラシや歯磨き粉を勧めれば良いのかについて学んできました。
そこで今回は、歯磨き粉についてお話していきたいと思います。
皆さんは、どのように歯磨き粉を選んでいますか?
歯磨き粉を買う際、裏に書かれている成分表を見たことはありますか?
歯磨き粉には、目的に応じて様々な成分が入っているのです。
①脱灰を改善したい→フッ化物イオンによる再石灰化
脱灰とは、歯質が溶けだすことを指します。
そんな脱灰の進行を抑制して、再石灰化を促すことが必須です。
初期の虫歯や虫歯のリスクが高い人には、フッ化物が多く含まれているのがお勧めです。
成分名:NaF(フッ化ナトリウム)
MFP(モノフルオロリン酸ナトリウム)
SnF₂(フッ化第一スズ)
②歯石やステインを除去したい→浸透力による沈着抑制
皆さん、よくコーヒーや紅茶を飲みませんか?
飲み物だけでなく、食事でもステインはついてしまいます。
そんなステインを浸透力によってつきにくく、剥がれやすくなるようにします。
研磨剤によって「汚れをかきとる作用」だけでなく、浸透剤などによる「汚れを浮かせる作用」が必要なのです。
成分名:ピロリン酸ナトリウム
ポリリン酸ナトリウム
③しみるのを何とかしたい→染み止めの効果
象牙質知覚過敏症という言葉を聞いたことがある方は多くいると思います。
アイスクリームなどの冷たい物がしみる現象が起きます。
そんな方には、歯質に対する刺激を遮断し、コーティングする作用があるものを使用することをお勧めします。
成分名:乳酸アルミニウム
硝酸カリウム
PCA(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)
④炎症を抑えたい→軟組織の消炎、血行促進
抗炎症剤は殺菌剤と一緒に配合されていることがほとんどです。
歯茎からよく出血する人や、歯茎を引き締めたい人にお勧めです。
成分名:グリチルリチン酸
トラネキサム酸
酢酸トコフェロール
これらのように目的によって様々な成分が含まれているのです。
これから、歯磨き粉を買う際は1度成分表を見てみてください。
また、どれがいいのか分からない時は、悩んでいることを衛生士に投げかけてください。
お勧めの歯磨き粉や、それぞれ悩んでいることに対してどういうものが良いのかお伝えしていきます。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川怜奈
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