根分岐部病変について

根分岐部病変について

こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。

今回は根分岐部病変についてお話します!
歯根というのは歯の根っこのことをいいます。
みなさん、噛んだ時に強い力のかかる奥歯には1本の歯に対し2~3本の根があることを知っていますか?
また複数歯根があるところは、歯周病を重症化させやすいポイントになってきます。

歯の根が複数ある奥歯の、根と根が分岐した部分を根分岐部といいます。歯周病が進行していくと、歯を支えている骨が溶けてしまいます。奥歯の場合は歯根が複数あるので、根分岐部にまで細菌感染が起こり、歯根の周りや間の骨が溶けてしまうことによって、歯の根と根の間の部分がトンネル状になってしまいます。
トンネル状になってしまった部分は歯磨き等でもとても管理がしにくいです。それにより歯周病の進行が早まったり、治療が難しくなってしまうような状態を根分岐部病変といいます。

根分岐部病変の原因は歯周病以外にもあり、虫歯、歯髄疾患、歯根の亀裂・破折、パーフォレーション(何らかの原因で歯に穴が空いた状態)などがあります。
根分岐部は複雑な解剖学的特徴を持つことから、根分岐部病変は他の部位の歯周炎よりも進行が早く治りにくいといわれています。また、年齢が高いほど根分岐部病変が進行している傾向にあります。

一般的な歯周病の治療と同じように、周りにある歯石やプラークと呼ばれる細菌の塊を除去することで軽度の根分岐部病変であればその状態を維持でき、治っていくこともあります。
中程度や重度の根分岐部病変の場合、歯を半分に切断し分岐部を分離したり、3本のうちの歯根の1本をとってしまうことで、歯磨きがしやすくなるようにすることもあります。

根分岐部病変の生じる奥歯は歯ブラシが届きにくく、清掃がしにくい場所になります。
そのため、歯茎や歯を支える骨が下がって歯の根っこが露出している人はさらに清掃が難しくなります。
分岐部には歯ブラシは届かないので、先の細いワンタフトブラシなども使用して清掃して
いくことが大切です。
また、歯茎が下がりトンネル状になってしまっている場合、その内部に歯間ブラシも通し
て清掃してくださいね。
良好な予後、歯の寿命を長くするためには、定期的なメインテナンスとお家でのセルフケ
アが重要となってきます!
露出した歯根は虫歯になりやすく虫歯の進行も早いので、フッ素濃度が1450ppmの歯磨
き粉を使用したり、寝る前にフッ素洗口を取り入れてみてください!


千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷

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