唾液の効果について
こんにちは名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。
最近は雨も降り天気も安定せず蒸し暑い日が続いていますね。皆さんも水分補給をしっかりして体調に気をつけて過ごしてください!
さて、今日お話するのは皆さんのお口の中に絶対ある唾液についてです。当たり前にお口の中にあるものなのであまり気にしたことがない方も多いのではないでしょうか?しかし唾液にはとても優秀な成分がたくさん含まれています。
まず、皆さんは1日にどれくらいの量の唾液が分泌されているか知っていますか?
実は成人の方で平均1〜1.5Lの唾液が分泌されています。分泌量には個人差や年齢差がありお子さんだとたくさん唾液が出て逆にご高齢の方だと唾液が分泌されにくくなりドライマウスになっている方もいらっしゃるかも知れません。
では、唾液の機能には何があるのでしょうか。今日はたくさんある中で3つお伝えしようと思います。
1.円滑作用
円滑作用とは食べ物を咀嚼し飲み込む流れや、話す時の発音をスムーズに行うための作用です。
2.保護作用
保護作用とはお口の中の粘膜を護る作用のことです。唾液の分泌量が低下するとお口の中の粘膜が傷つきやすくなり、粘膜の炎症、口腔カンジダ症などのリスクがあります。
3.緩衝作用
緩衝作用とはお口の中のpHを中性に戻す働きのことです。何か食べ物を食べるとお口の中は酸性に傾きます。酸性に傾いた状態を少しずつ時間をかけて中性に戻していくのが唾液の緩衝作用という働きです。しかし、お菓子をだらだら食べなどしているとお口の中はずっと酸性に傾いたままになってしまうので虫歯になってしまいます。食事をとる時間や頻度も虫歯予防になるのです。
このように唾液には素晴らしい効果がたくさんあります。しかし先程お伝えしたように加齢の他にストレスや重度の糖尿病などでも唾液の分泌量は低下してしまいます。
では、どうすれば唾液の分泌を促進する事ができるのでしょうか。実はとても簡単で誰でも出来てしまうことです。それは「よく噛むこと」です。
よく噛むことで唾液の分泌が促進されるだけではなく食べ物本来の味がわかり美味しく味わう事ができ、肥満の予防にもなります。更に、幼少期からよく噛むことで顎の骨や食べる為に使う筋肉を刺激し正常な成長・発育をさせることができます。また認知症で入院している患者さんの咀嚼能力は低くよく噛むことは認知力の低下を抑制することが出来るとも言われています。
唾液は皆さんのお口の中にあるとても優秀な存在です。日頃のお食事の時によく噛んで食べることを意識してみて毎日を健康に過ごせるようにしましょう!
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士川元
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