カルシウムって歯を強くするの?
こんにちは!千種区 たなか歯科クリニック歯科医師の島田実果です。
まだまだ寒い日が続いていますが皆さん体調管理にお気をつけてお過ごし下さい。
さて、時々患者様から「カルシウムを摂っていれば虫歯になりにくくなりますか?」と聞かれることがあります。
実はこれ、少し間違っています。大人になってから完全にできあがってしまった歯はカルシウムの移動がほとんどないと言われていて、カルシウムを摂取してもそれ以上歯は強化されません。
しかし、歯とカルシウムが大きく関係する時期があります。それは乳幼児期や乳歯が生え変わる時期です。
歯の象牙質と言われる組織にはカルシウムが多く占めています。なのでカルシウムは、大人の歯が作られる過程で重要な栄養素となってきます。
また、カルシウムは歯の一番表面にあるエナメル質という組織の「再石灰化」でも重要になってきます。
再石灰化とは、歯が脱灰(溶ける)することから守る唾液の自然治癒のメカニズムです。初期むし歯に対して、唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給し、エナメル質を新しく形成し、元の健康な状態に戻す現象です。
初期むし歯は酸によって歯からミネラル(リン酸イオンやカルシウム)が溶け出し、脱灰が見られる、つまり白濁は見られますが実質欠損がみられない状態のことです。初期むし歯が進行するか改善するかは、脱灰と再石灰化のバランスによります。
子どもの場合は大人の歯が生えてきても、まだエナメル質が薄いため、一度初期むし歯になると進行が早いと言われています。そんな時、唾液に含まれるカルシウムで再石灰化ができるようにカルシウムを摂っておくことが重要になってくるのです。
お子さんの歯を強くするためにも、特にカルシウムを十分に摂取できるメニューを実践し、丈夫で健康な歯に育てていきましょう。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果
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