レントゲン写真とCTの違いは?
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
歯医者さんでの治療では、画像診断は欠かせない診断材料です。
地図も無しに旅に出るのが無謀であるのと同様に、レントゲン写真無くしては正確な診断・治療は成り立ちません。当院では、初診患者様や 久しぶりに来院された患者様は、お口の中の状態を把握するために、まず全顎が1枚の写真で写る”パノラマレントゲン写真”を必ずお撮りしています。
しかし、時には更に正確な状態の診断のため、CT撮影をすることもあります。
この、通常のレントゲン写真と CTの違いって何でしょう?
答えは、「CTの方が圧倒的に情報量が多いため、より精度の高い診断ができる」です!
まず、通常のレントゲン写真です。
これは、X線で 立体である対象物を フィルム画像に焼き付けた”影絵”です。前後の像が重なって写ってきます。X線を通しやすい物質は黒く写り、通りにくい物質は白く写ることから、その濃淡により物体内部の状況を写真画像にすることができます。
これを読影し、重なった画像の影の濃淡で その立体的な形を予測していくのです。
よって、この2次元画像から 実際の3次元形態を術者が想像し、診断を行います。そのため、診断する術者の読影能力・臨床経験に その正確さは大きく左右されます。
そこで、CTです。
CTはレントゲンと違って、撮影対象がそのまま3次元画像として見られます。さらに見たい部分だけを抽出して色々な方向に輪切りにしてみたり”見えないところを実際に見る”事ができたり、計測やシミュレーションをすることができます。
レントゲン写真と違い、想像に左右されず誰が見ても同じ立体画像として見れるので、経験や読影能力の差による診断の違いが少なくなるのも、治療計画に大きく貢献します。
CT撮影は自費治療ですが、このように多くの情報をもたらします。レントゲンの撮影では判断が難しい状態の把握、外科手術のシミュレーションが必要な方にはお勧めです。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
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