医院ブログ

歯周病について

みなさんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士の肆矢紗希です。

今回も前回に続き、歯周病についてお話ししていきますね!
歯周病というのは感染症で、歯の周りの組織への微生物(細菌)感染に対する生体防御反応の結果として引き起こされた炎症によって、歯ぐきの上皮や歯ぐきの結合組織、歯の靭帯の破壊、歯を支える骨(歯槽骨)の吸収が生じる病気です。
感染する微生物は、歯垢(プラーク)由来です。
そして、歯周病が発症した後もプラーク中の微生物による歯の周りの組織への侵襲が継続すると、炎症の範囲も拡大し、歯周病は進行していきます。
このプラークが歯の表面に付着すると、歯ブラシなどによる機械的な力でないと取り除くことは困難であるということは以前にもお話ししましたね!
歯周病の病気の具合は、その進行段階から「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられるとお伝えしましたが、その進行スピードは、局所に付着している”プラークの量”やその侵襲を受けている”時間”、組織の”免疫応答の程度”で変化するため、場所によって病気の具合が異なるのです。
すなわち、歯周病の進行は、各部位ごとに細菌の集合体と宿主の反応のバランスとの相互作用で決定されるのです。
歯周病にかかりやすい因子を説明するものに、歯周病の危険因子(リスクファクター)の概念があります。
歯周病発症の危険性が最大になる条件は、
①    病原(微生物)因子:プラーク中の細菌のこと。プラークは歯ぐきに炎症を起こさせる直接的な因子で、歯周病の主           因または主要因子です。
②    環境因子:これには様々な生活習慣や嗜好、お口の中の環境などとともに口腔衛生への関心度なども含まれま        す。特に、喫煙は歯周病の環境因子の中で最大の危険因子で、歯周病の重篤化や治療後の傷の治りが       遅くなります。また、薬物のフェニトイン(抗てんかん薬)、ニフェジピン(カルシウム拮抗剤、降圧         薬)、シクロスポリン(免疫抑制剤)などは副作用として歯ぐきの増殖を発現させることがあります。
③    宿主因子:全身的な因子は、年齢や免疫応答、遺伝、全身疾患などで、様々な外敵に対する免疫応答などの防御       能力が含まれます。糖尿病や骨粗鬆症の患者さんでは、歯周疾患が増悪しやすいのです。
その他、この宿主因子の中に、歯周病の発症・進行に関係するお口の中の局所的因子として口呼吸や不適合な修復物、歯列不正、歯周組織に損傷を引き起こす噛み合わせなどがあります。
この3つが組み合わさると、歯周病発症の危険性が最大になるのです。歯周病の発症には多くの因子が関与していることがわかりますね!
私自身もまだまだ歯周病についてもっと詳しく勉強している最中です!
みなさんに歯周病について知っておいてほしいこと、まだまだありますので、次回の時にまたお伝えしますね!
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 肆矢紗希

歯と口の健康週間

みなさんこんにちは!
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士の小栗です。

6月に入り暑い日が続いたり、雨で少し肌寒い日があったりしていますね
みなさん体調の方はいかがですか?元気にされていますでしょうか(^^)
今日は歯と口の健康週間についてお話ししようと思います♩
実は6月4日から6月10日は歯と口の健康週間ということをご存知でしたか?
この週間は、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会が1958年から実施している週間で、1928年から日本歯科医師会が6(む)4(し)にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施したことが始まりです。
平成30年度のスローガンは
「のばそうよ 健康寿命 歯磨きで」です(^^)!
この週間の目的は歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣を図り、併せてその早期発見及び早期治療を徹底することにより、歯の寿命を伸ばし、国民の健康の保持増進に寄与することを目的としています。
みなさんはご自分で虫歯、歯周病の自覚症状がでてから歯医者さんに駆け込んだ経験、ございませんか?
「早期発見、早期治療を徹底することによって歯の寿命をのばす」
歯と口の健康週間の目的にあるように、虫歯や歯周病は早期発見してはやめに対処していくことが大切です!
、、、虫歯や、歯周病を早くみつけて、早めに治していく、虫歯や歯周病のリスクが高い部位を知っておき、お家で念入りにケアしていくことによって歯の寿命というのは伸ばしていくことができます。
これは歯科検診を受診することによって、虫歯や歯周病を早期発見し、早期治療することが可能になります。
実は痛いときに治療だけを受けに来た方と、検診を定期的に受けてきた方では80歳になったときに残っている歯の本数に約9本も差が出るというデータもあります。6本では噛めなかったものも、15本にもなるとだいぶ噛めるようになり、生活の質もあがりますよね!
当院の定期検診では、
歯周病の検査(歯周ポケットの深さを計ることによって歯周病の進行度をみます)
歯磨きチェック(歯磨きの苦手部位を確認します)
クリーニング(歯石や歯垢をとります)
虫歯のチェック(穴があいたりしていないか、今後虫歯のリスクが高いところはないか)
を行い、ご自宅で注意いただきたい点やご自宅での予防の仕方についてアドバイスさせていただいています。ですが、残念ながら、定期検診で早期発見はできますが、予防するということはなかなか難しいです。予防にはやはり、ご自宅でのフッ素の応用や、365日毎日行う歯磨きが一番の予防につながります!当院で取り扱っているフッ素洗口液も虫歯予防に有効的なので、ぜひ活用してくださいね!
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士   小栗沙紀

日々勉強

こんにちは。

千種区たなか歯科クリニック 歯科医師 三井誠 です。
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歯科医療は日進月歩でございます。
技術も然り、材料も様々なものが常に開発され勉強するのが大変です。
なので僕たちも日々勉強をしています。
日曜には名古屋駅ミッドランドスクエアにて行われたインプラントの勉強会。
木曜には伏見でが開業されている歯内療法の専門医である高橋先生の医院で実際の手術をお手伝いさせて頂きました。
インプラントに関しては骨をいかにして作るかということにトピックされた内容でした。
というのも、インプラントも飾りではなく機能しなければ意味がありません。つまり上下の歯がうまく噛み合ってこそ心地よく機能するわけです。
また、うまく噛み合った歯はお互いに機能しやすいだけでなく、無理な力がかからないように支え合ってくれます。つまり長期的な予後が望めるわけです。
以前は外科主導型(骨があるところにインプラントを入れる)がメインでしたが、現在は補綴(ホテツ)主導型(最終的なゴールを見据えた位置にインプラントをいれる)にシフトしつつあります。
そうなるとどうしても骨が足りないケースが出てきます。
歯が抜けるのは虫歯や歯周病で骨が吸収してしまっているからです。
また、日本人の方は骨が薄い傾向にあります。
なので、インプラントには規格がありますので、それを満たせないこともあります。
そこで、注目は骨造成になるわけです。
骨造成には様々な方法があります。
全部がすべての方に適応するわけではないですし、また一つの画期的な一つ方法があるわけでもありません。
たくさんの手技、材料の中からその方にあったものをチョイス・ミックスしなければなりません。
今回の勉強会でも従来のやり方から最新の方法まで沢山のケースを見ることができました。
また、伏見の歯内療法専門医の高橋先生による手術も実際の現場で勉強することができました。
内容は歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)
歯内療法は歯の根っこの治療のことです。
基本的には歯の中の細菌除去することで治るのですが、時々歯の外にばい菌が漏れて出てしまい、根っこの先端に歯石を作ることがあります。
そうなると、外科的なアプローチが必要になります。
根っこの先3ミリを切って原因の徹底除去を図るわけです。
そこまですると90%くらいは治ると言われています。
今回の勉強会で再確認できたことが2つあります。
1つ目は原因の徹底除去が必要不可欠で有ること。これは治癒の過程でも、予防の意味でも必ず必要です。
2つ目は人間の治癒力は素晴らしいということ。生体の底力を感じられる症例に触れることができ感動しました。
これからも、日々勉強し患者様がより健康になれるお手伝いができたらと思います。
また、このような勉強ができる機会をくださった院長、歯内療法専門医の高橋先生に感謝します。
千種区 たなか歯科クリニック 歯科医師 三井誠

装置のお手入れ

みなさんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士の堀部汐里です。

本日はお口の中に入れる装置の洗浄方法についてお話しいたします
お口の中に入れる装置は色々あります。
・入れ歯
・マウスピース
・取り外しの矯正装置
入れ歯は失った歯を補ってくれるものなので、食事中や日中につけることが多いです。なので入れ歯を洗浄している方は多いと思いますが、それが正しく出来ているでしょうか?
また、マウスピースや取り外しの矯正装置は寝る時に付けるものだったり、食事中は使うことはありません。なので汚れない、と思っている方もいらっしゃると思いますが、実はすごく汚いのです。
入れ歯も、マウスピースも、矯正装置も、歯と同様、しっかりお掃除出来ていないと菌が繁殖してしまいますし、歯石も付いてきます。
取り外し出来る装置だからといって油断してはいけません!
では今からお手入れ方法(洗浄方法)をお伝えしていきます。
・入れ歯
入れ歯用の歯ブラシを用意します。
歯ブラシでまずは歯の部分を綺麗に磨きます。入れ歯でもお口の中でも汚れが溜まりやすいところは同じで、歯と歯の間や歯と歯茎の境目が溜まりやすいです。そこを念入りに磨きましょう!
次は裏側を磨きます。お口の中の粘膜に着くところです。ここにも沢山汚れが付いていてぬめりも出て来るところですのでしっかりと磨きましょう。
部分入れ歯の場合は金属の留め具(クラスプ)のところもしっかり磨きましょう。
歯磨きでは落ちない汚れも付いていますので出来れば毎日入れ歯洗浄剤で洗浄してください。
次にマウスピースと矯正装置です。
入れ歯と同様、表側、裏側両方とも磨いてください。
1週間に1回は入れ歯洗浄剤に入れて洗浄してください。入れ歯に比べてマウスピースと矯正装置はお口に入っている時間が短いのでこれくらいのペースでも問題ありません。
矯正装置は金属が付いていますので総入れ歯用のものを使うと金属が黒く変色してしまうので、部分入れ歯用のものを使用してください。
そして、入れ歯、マウスピース、矯正装置に共通して行ってはいけないことがあります。
まず1つは歯磨き粉はつけてはいけない!
口の中に入れるものなので歯磨き粉で磨いても大丈夫、と思われる方もいらっしゃいますが、実はそれは間違いなんです。歯磨き粉には研磨剤というものが入っています。歯磨き粉をつけて磨いてしまうと、目には見えない細かい傷がついてしまいます。その細かい傷が菌の溜まり場となり、繁殖してしまうのです。
なので、歯磨き粉をつけて磨くことはやめてください。
もう1つは、お湯で洗わない!
入れ歯やマウスピース、矯正装置は樹脂で出来ています。熱で溶かして形を整えることもあります。なので、お湯を使ってしまうと変形してしまうのです。
せっかく型どりをして作っていますので変形してしまったら一から作り直しになってしまいます。
これらをしっかり守って頂き、しっかりお手入れすれば、装置も長持ちします。
お口の中だけでなく、装置も清潔に保ちましょう!

千種区たなか歯科クリニック 堀部汐里

泡で出てくる歯磨剤

みなさん、こんにちは。千種区たなか歯科クリニックの歯科衛生士の美頭英里佳です。
みなさんは、最近「泡で出てくる歯磨剤」がドラックストアなどでも販売していることをご存知ですか?
わたしは、テレビのコマーシャルで発売を知り、使ってみたいな、と気になっていました。
先日、たまたま寄ったドラックストアで売っているのを見かけて、どんな感じなのだろう?と興味があったので、購入してみました!
購入した歯磨剤は、ピュオーラの「泡で出てくるハミガキ」です。
フォーム状の歯磨剤は、ライオンのチェックアップシリーズから以前から発売されていますが、わたしは使ったことがありませんでした。チェックアップの歯磨剤は、フォーム状の歯磨剤を歯ブラシに乗せてブラッシングをしていきます。
一方、ピュオーラの歯磨剤は歯ブラシに乗せるのではなく、舌に直接乗せて使うそうなのです!直接乗せるのいうのが面白いなと思いました。
舌に乗せた後は、クチュクチュとお口全体に行き渡らせてから、そのままブラッシングをしていきます。
購入した日に早速使ってみました!
使ってみた感想は、「歯磨剤がお口の中に均一に広がるのが良い!」です。
わたしは普段、ペースト状の歯磨剤を使用していますが、ペースト状の歯磨剤だと、磨き始めたところは歯磨剤がたくさん付いていて、他のところはあまり付いていないということが多々ありました。
しかし、フォーム状の歯磨剤は、ブラッシング前に洗口をするので、お口の中での広がりをすごく感じました!また、初めからフォーム状なので、ブラッシング中も気持ちよかったです。
この、お口の中への広がり方は、歯磨剤に含まれている有効成分もお口の中に広げることができるため、いいなと思いました。
ちなみに、ピュオーラの歯磨剤に含まれている有効成分はこちらでした。
抗炎症成分:グリチルリチン酸ジカリウム
   殺菌成分:塩化セチルピリジニウム
わたしは初めてフォーム状の歯磨剤を使いましたが、予想よりも使用感が良く、とても気に入ったので、ライオンのチェックアップも使ってみようと思います。
今回はフォーム状の歯磨剤のお話をしましたが、歯磨剤には、ペースト状やジェル状、液体状など、さまざまなタイプのものがあります。今ではあまり見かけませんが、粉状の歯磨剤もあります。
当院では、発泡性のないジェル状の歯磨剤を販売しております!
歯磨剤に含まれている有効成分だけでなく、形状で選んで比較するのも面白いですよ(^^)ぜひいろいろな歯磨剤を使ってみて下さい。
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 美頭英里佳
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