口臭って病気なの?
こんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田実果です。
日が長くなって、暑くなり夏に近づいてきましたね!夏になると、汗のにおいを気にして体臭をケアする方が多くなる一方で、口臭ケアはおろそかにされがちです。最近では“スメルハラスメント”というにおいに関するハラスメントが騒がれるほど、世間のにおいに対する態度が厳しくなってきました。体臭だけでなく口臭にも気を遣うことが、相手からの好感度を決める大きなポイントかもしれませんね。新しい人と出会う機会も増える時期になり、職場でも、学校でも、周囲の人との気持ち良いコミュニケーションのためには誰もが意識を高めていくべきですね!
日頃からエチケットとしてしっかりケアしておきたいところですが、予防のために具体的に何をすればよいか分からないという人も多いのではないでしょうか?口臭は主に以下の2つに分けられます。
・生理的な口臭
加齢性口臭、ホルモンの変調によって発生する妊娠時口臭、ニンニクやネギなどの食べ物による口臭、酒やたばこなどの嗜好品による口臭などがあげられます。また、起床時や空腹時に発生する口臭も生理現象のひとつです。いずれも一時的なもので口内を清潔にしていれば時間とともに消えるにおいなので、通常は治療の必要はありません。
・病的な口臭
口臭に関わるのは、むし歯や歯周病などの歯科領域の疾患が圧倒的多数ですが、それ以外にも蓄膿症や扁桃炎などの耳鼻科領域の疾患や、代謝異常や遺伝的疾患を含む糖尿病や肝臓・腎臓の病など全身疾患によって引き起こされる口臭があります。
また、身体的な病気だけでなく、心理的な問題にかかわる口臭もあります。臭いの有無にかかわらず口臭を過剰に意識する「口臭症」や、自分の臭いによって他人から忌避されているのではと思い込む「自己臭症」があります。
〜口臭のチェック方法〜
客観的に測定するには、口臭チェッカーがおすすめです。最近では判定制度がアップし、価格も手頃なものが多く市販されています。口臭チェッカーは息を吹きかけるだけで検査でき、口臭の強弱が判定されます。
より確実で信頼のおける測定結果を望むなら、口臭外来での診査を受けることをおすすめします。口臭測定機による検査だけでなく、舌の視診、唾液の採取・検査、口内湿度の測定、口腔内診査などによって口臭の強弱だけでなく、その原因を探ることも可能です。
〜対処方法〜
口臭の根本的解決のためには、やはり医師に診てもらうのが最善策です。原因がわからないと何科の病院に行けばよいか分からないかもしれませんが、まずは歯科医で「口臭外来」の検診を受けると良いでしょう。口臭の大半は、虫歯・歯周病の治療と歯磨き指導によって解消または軽減することが多いです。蓄膿症の可能性を指摘されたり、膿栓ができていた場合は耳鼻科へ、代謝異常が疑われる場合は内科へ行きます。
さらに自宅でのセルフケアも重要です。正しい方法での毎日の歯磨き・舌磨きや洗口液もおすすめです。また、口臭予防に効果があるとされるキシリトールガム・緑茶・牛乳などを意識的に口にすることもおすすめです。反対に、タバコやコーヒーは控えましょう。
口臭改善のためには口内環境を整えることが重要ですが、安定した精神状態が保てるよう、適度なストレス解消を心掛けると良いでしょう。「口臭がきついのでは?」と意識しすぎることは、かえってストレスを招くことになりますので禁物です。あまり悩みすぎないように、上手に気分転換してみてください。
話は変わりますが、4月からまた新しいDrが2人増えました♪いつも診療終わりに練習をされていて、とても勉強熱心なお二人です!私も初心を忘れず日々の診療に取り組んでいきたいと思います。
篠原先生(左)と木方先生(右)
たなか歯科クリニック 歯科医師 島田実果
口がカラカラになると
こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。
最近、患者様の中に、お口の乾きをご相談された方がみえました。
本日のブログでは、口腔乾燥症についてお話ししたいと思います。
口腔乾燥症は、文字通り、様々な原因により唾液の量が減ってしまい、お口の中が乾燥してしまう疾患です。
症状としては、お口の中の乾燥感の他に、粘膜の萎縮や舌・粘膜の痛み、味覚障害、口臭、虫歯の多発などが挙げられます。
お口が乾くだけで、痛みや味の変化、口臭につながることもあるんですね。
また、口腔乾燥症は、口腔カンジダ症を引き起こすこともあり、普段、お口の中に住んでいる真菌のカンジダが増えてしまうこともあるんです。
口腔乾燥症は、唾液腺の機能が低下することによるもの、薬物性のもの、神経性によるもの、全身性・代謝性のものに分けられます。
薬物性のものは特に多いので、毎日お薬を飲まれている方は少し注意が必要ですね。多くの薬には、副作用として口渇があるのですが、
歯科ではよく処方するロキソニンも副作用に口渇があります。
唾液腺の機能が低下することによるものの要因としては、加齢によるもの、また癌治療などで放射線を浴びることによって生じるもの、またはシェーグレン症候群が挙げられます。
シェーグレン症候群は女性に多い自己免疫疾患で、関節リウマチ症の方に多い疾患です。
糖尿病の方や尿崩症の方も口が乾くことがあるので、要注意です。
では、唾液の量の低下は、私たちはどのように判断してるのでしょうか。
まず、上の奥歯の近くと、下の前歯の近くに唾液腺の出入り口があるので、ここから唾液がちゃんと出ているかを確認します。
ここからしっかり唾液が出ていない場合は、ガムやガーゼを噛んでもらい唾液の量を調べます。
ガムを10分間噛んでもらい10mlの唾液がでていない、ガーゼを2分(120回)噛んでもらい2gの増加が見られない場合は、唾液の出が悪いと判断できます。
もしお口の唾液の量が減ってしまい、お困りの方は一度ご相談くださいね。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
よく噛んで食べるといい事がたくさん
みなさんこんにちは!
千種区 たなか歯科クリニック 受付・管理栄養士の水野友梨です。
愛知県で生産量が多い食材に何があるかご存じですか?
その中のひとつに、「れんこん」があります・
木曽川下流の尾張西部地方の泥質土壌はれんこん栽培に適している愛知県は、全国4位の出荷量を誇ります。
れんこんは、スーパーでも泥つきのまま売っていますよね。
その理由は、出荷後の褐色防止として、泥のついたまま出荷し、光や空気に触れることを防ぐためなのです。
れんこんには、どんな栄養があるのでしょうか?
ナトリウムの排泄を促すカリウムをはじめとして、ミネラル類(カルシウム・鉄・銅)を多く含んでいます。
ビタミン類では、風邪予防や美肌効果が期待できるビタミンCや貧血予防になるビタミンB1、B2などが含まれます。
他にも、抗酸化、消炎作用などがあるタンニン、便秘改善、整腸作用のある食物繊維、粘膜や胃を保護してくれるムチンも含まれます。
良いれんこんの選び方は、色ムラがなく、自然な淡橙色のもの。切り口が褐色していない、穴の中が黒ずんでいないもの。ふっくらと厚みがあり、重みがあるもの を見ると良いです。
私は先日、れんこんとにんじんのきんぴらを作りました。
れんこんのシャキシャキとした食感がとても美味しく、食事の際には、味だけでなく音も楽しんで食べられるように、歯を大切にしていきたいなと感じました。
よく噛むことで、食べ物を細かく噛み砕いて消化酵素を含んだ唾液と混ぜ合わせることによって、消化を助けるのはもちろんですが、唾液がたくさん出ることによって虫歯を予防する効果も得られます。
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌によって起きますが、唾液には虫歯菌が作る酸を薄める働きがあるのです。
よく噛むといいことばかりですね!
千種区 たなか歯科クリニック
受付・管理栄養士 水野友梨
よくあるご質問について
みなさんこんにちは。
千種区たなか歯科クリニック歯科医師の飯嶋晴弥です。
もう4月ですが、朝と夜はまだ外が寒いですね。
4月の初めに、1週間ほどスイスに家族と行ってまいりました。
向こうは雪が積もるくらい寒くて、日本に帰ってきたときは暑いと思ったくらいです。
今日は、よくある患者様からの質問について書いていきたいと思います。
まず一つ目は「治療した歯がなぜまた虫歯になるのか?」という質問です。
虫歯になり削った後、詰め物や被せものをします。しかし、これらの修復物は経年的に劣化変化してしまうため、修復物と歯の間には段差や隙間ができてしまいます。その隙間から虫歯の細菌が入り込み、中で虫歯になってしまいます。少しでも長持ちさせるためには定期的なメンテナンスやご自身でのケアが必要になってきます。
二つ目は「詰め物が大きく感じる」など削る量に関する質問です。
一番削る量が少ないのは、コンポジットレジンという歯科用の樹脂です。なぜ削る量が少ないかというと、歯と直接くっつかせることができるからです。金属やセラミックになってくると、セメントで固定する方法になります。割れにくくするためやしっかりとはまるような穴の形にしなくてはならず削る量が大きくなります。また二次的に虫歯になりやすい場所や傷みやすい場所をあえて修復物で覆うこともあるため、少し大きめに削ることもあります。
写真は金属の被せ物を入れるときに削った歯を型取りして、模型にしたものです。銀色になっている部分が滑らかになっていなかったり、適度な凹凸などがないと外れやすくなってしまいます。
また歯の構造上、表面のエナメル質は固く、虫歯は中の象牙質で広がりやすいです。そのため、見た目は黒い点でも中で広がっていることが多いため削る量が大きく感じます。
三つ目は「治療した歯がしみる」などの質問です。
歯の構造は表層から、エナメル質→象牙質→歯髄となっています。歯髄というのが歯の神経や血管が通っている場所であり、痛みを感じる組織です。表層のエナメル質は歯髄とはつながっておらず虫歯もこの範囲でとどまっていれば痛みを感じにくいです。しかし象牙質の中は細い管が無数に走っており、その管は象牙細管と呼ばれ、歯髄とつながっています。金属やセラミックを入れるような虫歯は象牙質まで達しており、虫歯の深さが深いほど歯髄までの距離も近くなり、刺激も伝わりやすくなります。特に金属などの場合は、熱の伝導性が良いため、冷たいものなどでしみやすくなる傾向にあります。
他にも治療後のしみる症状や痛みの原因になることはありますが、それらに関しては次に機会に書いていきたいと思います。
千種区たなか歯科クリニック
歯科医師 飯嶋晴弥
初めての歯医者さんっていつ頃から通えばいいの?
皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニックの歯科衛生士の佐々木彩花です。
最近私の友人に赤ちゃんが生まれました。とってもとっても可愛いかったです。
さて、たなか歯科クリニックでもお父さん、お母さんが赤ちゃんを一緒に連れてきてくれたり、歯科検診に来てくれたりします。
赤ちゃんは生まれてからすくすく成長する中でなんでもいろんな初めての経験をお母さんと一緒にしていきます。では、初めて通う歯医者さんってどうでしょうか?
「うちの子はいつから歯科医院に通わせたらいいにかしら?」
「市の歯科検診では定期的にフッ素塗布を勧められたが塗ってもらえるのかな?どのくらいで塗ってもらえばいいのかな?」
「先生にお口をあーん、ちゃんとできるかな?」などなど・・・
赤ちゃんにとっての初めての歯医者さんは赤ちゃんよりも一緒に連れて来てくださるお父さん、お母さんの方がもしかしたらどうしたらよいか、上手に泣かずにできるかなどドキドキしているのかもしれませんね。
それでは、いつ頃から歯科医院に通わせたらよいかといいますと『前歯が生えてきたら』一度来てみてください。
個人差もありますが、下の前歯は生後6ヶ月くらいで、上の前歯が生後10ヶ月くらいで生えてくるといわれています。
ですから生後半年のお祝いのハーフバースデーを迎えてから一歳のお誕生日くらいに通わせるイメージでよいかと思います。
定期検診ではお口の中のチェックとご希望があればフッ素塗布ができます。
生えてきたばかりの歯にフッ素は効果的ですし、お口の中の状況をみて日常のアドバイスや磨き方のコツやアドバイスがとても参考になるかと思います。気になることや困っていることもご相談ください。
また、初めての歯医者さんで泣いてしまっても大丈夫です。(みんなそうですから!)
大人でもやっぱり苦手な方いらっしゃいますよね。小さな子にしても何をしているか理解できないうちは不安をより感じてしまうのかもしれません。
だだ、泣いてしまう子でも成長するうちに必ずできるようになっていきます。特に0歳から通っている子は大きくなってからも歯科医院を怖がる子は少ないんじゃないかと思います。むしろ通うのが大好きと言ってくれたりします。
当院ではキッズクラブもあり、ワクワク楽しみながら通えるような工夫もあります。
ぜひぜひ、お父さんやお母さんと一緒に定期検診にお越しいただけたらと思います。
スタッフ一同お待ちしております!!
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 佐々木彩花