診療衣にさまざまな色があるのはなぜでしょう
こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。
本日は、私たちが身につけている白衣についてお話したいと思います。
かつての医師が羽織っていたのは、白衣ではなく黒衣だったのを皆さまはご存知でしょうか。
19世紀の西洋の医師は、白衣ではなく、黒いコートを着ていました。これは、礼服である黒服が、神聖な医療現場にふさわしいとされた結果のようです。当時の診療衣は、科学面での意味合いは少なかったのかもしれませんね。
19世紀の半ばを過ぎると、医学が発展して、清潔な衣服を現場で着ることが求められるようになります。ここで白衣が登場したのです。
医師や看護師が白衣を着るようになりました。
一見、清潔で完璧な白衣。しかし、白衣にも欠点が見つかります。
それが、「補色残像」と呼ばれるものです。
補色とは、色相環において反対にあたる色のことです。黄色なら青、赤紫色なら緑。それが補色です。
患者さんの赤い血液をながい間、見続ける医師や看護師は、補色残像が起こり、赤色の補色である緑色が見えてしまうのです。
そこで血液の赤色の補色である緑色や青色を予め周囲に配置したところ、この補色残像が減少する結果となりました。手術室の壁の色に緑色が使われることがあるのは、このためです。
以降、白以外の色が、医療現場に配置されるようになり、医療従事者が着る白衣もさまざまな色の衣服へと変貌を遂げるようになったのです。
当院をはじめ、医療現場では、みな清潔な衣服を着ています。どの色の衣服を着ていても、現場にふさわしいものです。
ご安心して治療にあたってください。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
感じやすい味はどの味??
本日のブログでは舌と味覚について、お話したいと思います。
はじめに舌の解剖学的なお話をします。
舌は、前3分の2の舌体(ぜったい)と後ろ3分の1の舌根(ぜっこん)に分けられます。
口を開けた時に見える部分は舌体で、舌根は基本的には後ろ過ぎて見えません。
舌の表面には、舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれるものがあり、この中に味蕾(みらい)と呼ばれるものがあることがあります。
さらに、この味蕾の中に味細胞があり、これが味を感じるのです。
舌乳頭は、粒状であったり、ヒダ状のものとして舌に存在しており、いくつか種類があります。
糸状乳頭(しじょうにゅうとう)、葉状乳頭(ようじょうにゅうとう)、茸状乳頭(じじょうにゅうとう)、有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)の4つの乳頭です。
このうち、糸状乳頭は、舌に全体的に分布しており、味蕾がないと言われています。ちなみにこの味蕾は、軟口蓋や咽頭、喉頭にも存在しており、舌だけにあるわけではありません。
また、有郭乳頭は、舌体後方に分布する乳頭で、非常に大きく、10個程度あります。思い切り舌を前に出さないと見えないこともあり、デキモノと間違われることが多い乳頭です。
では、次は味覚についてお話します。
突然ではありますが、皆さまは甘味、苦味、酸味、塩味のなかでどれが一番味を感じやすいと思いますか??
味を感じるのに最低必要な刺激量のことを味覚閾値といいますが、この閾値は大きいものから並べると、甘味、塩味、酸味、苦味となります。
つまり、苦味が一番感じやすい味というわけです。
これは、カラダに毒が入って来た時に、すぐに反応できるようになっていると考えることもできます。
カラダって面白いですよね。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
顎がカクカクする?!
皆様こんにちは。たなか歯科クリニック歯科医師の三輪万里子です。
最近日中はとても暑く、夜間は涼しかったり寒暖差が激しいですが皆様いかがおすごしでしょうか?
梅雨の時期でもあり風邪をひきやすかったりもするので体調には十分気を付けてくださいね♪
さて今日は顎関節症についてのお話しをしようと思います。
皆様“顎関節症”という言葉は聞いたことある方、または自覚症状のある方も多いと思いますが、実はⅠ型~Ⅴ型に分類されているんです。
Ⅰ型:筋肉症状(コリ、痛み)がおもで筋肉をおすと痛いですが、顎関節に変形など異常はないです。
Ⅱ型:関節周辺に病変を伴います。筋肉関節を押すと痛いことがあり、関節雑音、運動障害があります。
Ⅲ型:関節円板という軟骨組織の位置の移動、変形、損傷をともないカクカクという音が顕著にあらわれます。
A型:関節円板が顎関節から出たりはいったりして顎のカクカクという音が顕著にあらわれますが、筋肉にいたみはないです。
B型:関節円板が、関節からでたままになった状態で、関節円板のひっかかりにより、開口障害がおこり、痛みがでたりします。
Ⅳ型:関節の変形、骨の変形がおこり、ギシギシ、ガリガリ、ジャリジャリという骨や軟骨がすれるような音が顕著で痛みがあります。
Ⅴ型:Ⅰ型~Ⅳ型いずれにも該当せず、顎関節の違和感などがあります。
では顎関節症の原因としてはなにが考えられるでしょうか?
顎関節は上と下の歯のかみ合わせによる力が作用してきます。一時的な力(硬いものを急激にかみ砕く場合など)だけでなく、くいしばりや歯ぎしりなどの持続的な力も作用します。
なのでくいしばり、歯ぎしりの癖がある方は顎関節に負担がかかり、顎関節症になりやすです。
また正常な歯並びでない場合もかみ合わせの位置がずれていることが多いので顎関節症になりやすかったりします。
顎関節症は重度でなければ、日ごろの生活習慣の改善で治ったりすることもあります。
気になることがあれば、気軽に相談してくださいね♪
たなか歯科クリニック
歯科医師 三輪万里子
口内炎って放っておいても大丈夫?
皆さんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田 実果です。
疲れているときや風邪をひいたとき、口内炎がよくできる方がいらっしゃると思います。
口内炎ができたら、たいていすぐに治るからいいやと放っておく方も多いでしょう。確かに、いわゆる口内炎であれば1~2週間で放っておいても治りますが、そうでない場合もあるので要注意です。
まず、口内炎とは口唇・舌・頬・歯肉などの口の粘膜に起こる炎症を総称して「口内炎」と呼びます。口内炎にはいくつか種類があり、アフタ性・ 細菌性・ウイルス性などいろいろあり、症状や原因も様々です。皆さんが「口内炎」と思っているもので一番多いのは「アフタ性口内炎」です。
このアフタ性口内炎の特徴として発生頻度が高く、全人口の約20%の人が経験しているといわれています。
口内炎は2〜10mmほどで表面は黄白色の苔で覆われ、周りには発赤した領域が見られます。通常、痕を残すことなく1~2週間で治癒しますが、再発を繰り返します。20~30歳代の若い方に多く、高齢者では減少します。男女差はありません。
口内炎の発症には、口の中を誤って噛んでしまったり、体力の低下やストレス、ビタミンなどの栄養不足、アレルギーやウイルス感染など様々な要因が関わるとされていますが、詳細は不明です。
治療としては、疼痛を抑えるためにステロイド軟膏や貼付薬が処方されます。市販でも口内炎に効くとされている薬が売られています。最近では、レーザーで治療する病院も増えています。ただ、口内炎は「体調のバロメーター」といわれていますので、体調管理によってある程度の予防や軽減ができます。
1.睡眠時間を十分にとる
2.ストレスや疲れをためないようにする
3.ビタミンB群を多く含む栄養バランスのとれた食事を心がける
→その中でも、ビタミンB2、ビタミンB6は、口内炎に効果的と言われています。ビタミンB2を多く含むのは、うなぎ・青魚・海藻など の海産物や、牛・豚・鳥のレバー、納豆や卵・乳製品などにも多く含まれています。ビタミンB6を多く含むのは、ビタミンB2同様、
牛・豚・鳥のレバー、他にもバナナやにんにく・マグロ・カツオ・鳥のささみなどにも多く含まれています。
また、肌や粘膜を保護する働きのあるビタミンA、全身の抵抗力をアップさせるビタミンC、鉄、亜鉛などのミネラルも合わせて摂取す ると効果的です。
4.口の中を清潔に保つ
→乾燥していると細菌が繁殖しやすくなるので、水分補給とうがいもこまめに行いましょう。
5.アルコールやたばこ、刺激物は控える
特に注意していただきたいのは、口内炎でも皮膚疾患やまれにガンである場合があるので口の中であちこちと治りにくい口内炎ができた場合や、口内炎の下にしこりを伴い何カ月も治らないものなどは、早めに歯科医院で診てもらいましょう。
たなか歯科クリニック
歯科医師 島田 実果
哺乳瓶う蝕って聞いたことありますか??
こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。
本日のブログでは、こどもの虫歯についてお話ししたいと思います。
皆様は、お子さんの年齢によって虫歯のできやすい部位があるってご存知でしたか??
例えば、2歳頃までの子は、上の前歯のほっぺた側に虫歯ができやすいと言われています。
また、2〜3歳の子は、上の前歯の歯と歯の間、3歳をこえそうな子は、奥歯の噛み合わせの面、3歳半以降の子は、奥歯の歯と歯の間に虫歯ができやすいと言われています。
小さいお子さんをお持ちの患者様は、これらの部位に注目して磨いてあげると虫歯予防にとても効果的です。
では、もっと小さなお子さんはどうでしょうか。
赤ちゃんの虫歯には、「哺乳瓶う蝕」というものがあります。う蝕とは、虫歯のことです。
哺乳瓶う蝕は、哺乳瓶を吸った時に当たる上の前歯の裏側が虫歯になるものです。
通常の離乳期間を超えて授乳を行なわれているお子さんや、ミルク・スポーツ飲料などの糖質をふくむ飲料を就寝前に飲んでいるお子さんに多いのが特徴です。
寝付かせるために、これらのドリンクを飲ませてる保護者の方は要注意です。
ドリンクを飲ませた後は、必ず歯磨きをしてあげましょう。
お子さんの虫歯の治療は、治療への協力度や麻酔薬の面から4歳近くまで積極的な介入ができないと言われています。
虫歯を作らないためにも、歯磨きや、だらだらとおやつをあげないことが虫歯予防には必要不可欠です。
小さいお子さんは、虫歯があっても大人のように「痛い!!」と言いません。
でも、ひょっとすると「ズキズキするな、痛いなぁ」って思ってるかもしれません。
お子さんの虫歯は、私たち大人で防いであげましょう。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸