歯周病と全身の関わり
こんにちは!たなか歯科クリニックの木方です。
今年も残り2週間くらいですね!皆さんは大掃除しましたか?私はまだなのでこれから行います。一年の締めくくりに皆さんも頑張って大掃除しましょう!
さて、今回は口腔の掃除を怠って、歯周病になってしまったらどうなるのかについて、全身の健康と絡めて、書かせていただきます。
そもそも歯周病とは何なのかというと、歯の表面に蓄積したプラークが原因で歯肉に炎症が起こり、歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶けてしまう状態です。歯周病の進行に痛みは伴わないことが多いです。その為、気づいたら歯がぐらぐらするなんてこともあります。しかも歯周病は実は口腔内だけで終わる病気ではないのです。歯周病原細菌は歯周ポケットの内側から体内に侵入し、血流にのって全身を回ります。この細菌が心臓の弁に感染することで「感染性心内膜炎」という、致命的な病気の引き金になることもあります。では、他に歯周病が全身状態にどのように影響するのか書いていきます。
糖尿病の場合:歯周病の歯肉で炎症物質が産生されます。この炎症物質によりインスリンの働きが抑制され、血糖コントロールが悪化し、糖尿病が進行してしまう可能性があります。逆に、糖尿病により歯周病が悪化することもあります。
慢性腎臓病の場合:歯周病があると体内に侵入した歯周病原細菌が腎臓から排出されず血液を循環し腎臓病が悪化することがあります。
肝臓病の場合:肝臓に歯周病原細菌が辿り着き、炎症が起きることにより、非アルコール性脂肪性肝炎を進行させてしまう可能性がある。
肥満の場合:炎症物質が脂質代謝異常に悪影響を及ぼしている場合があり、高脂血症などを進行させてしまう可能性も考えられます。
妊婦の場合:炎症物質の中には陣痛促進剤として使われる物質もあるので、早産や低体重児出産などを引き起こしてしまうことがあります。
このように、歯周病は全身状態に深くかかわっているため、ブラッシングによる予防やスケーリングなどによる原因除去、リスクファクターの除去が大切となってきます。その為にも、歯科医院の定期的な受診により歯周病が進行していないかのチェックや治療を受けましょう!
たなか歯科クリニック 木方 奨
口呼吸していると起こることとは?
みなさん、こんにちは。たなか歯科クリニック歯科衛生士の上條夏美です。
もう少しで今年も終わりに近づいてきましたね。みなさんは風邪などひかれていませんか?室内は暖かく、外は寒く気温差があるので調節できる服装で風邪には気をつけてください。
ところで、普段呼吸の仕方を気にしたことがありますか?なんとなく鼻で呼吸した方がいいという話しを聞いたことがありませんか?
しかし、口で呼吸しているかもしれないという方も多いかもしれません。
そこで今日は、口呼吸による影響についてお話しします。
口呼吸をしてしまうと次のようなことが起こります。
・虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因になる
→口呼吸をすることでお口の中が乾燥してしまい、細菌をやっつける働きを持つ唾液が少なくなってしまい虫歯や歯周病の原因菌が繁殖し放題になってしまいます。それにより、口臭が起こることもあります。また、歯に汚れが付きやすくなり、歯の黄ばみの原因にもなります。
・歯並びが悪くなる
→歯並びは内側からの舌による圧力と外側からの唇や頬の筋肉からの圧力により自然に並ぶようになっています。口呼吸だと外側からの圧力がかからず、出っ歯や受け口の原因になってしまいます。特にお子様は骨格にも影響が出やすいため注意が必要です。
・風邪やアレルギーになりやすい
→鼻から呼吸する場合、外気を取り込む際に一緒に入ってきた細菌やウイルスなどを排除するためのものが備わっているため、風邪をひきにくかったり、ウイルスに感染しにくいです。また、鼻呼吸の場合は冷たく乾いた空気を吸い込んでも副鼻腔の働きによって加湿された状態で気道に空気を届けるなどの機能も働きます。しかし、口には鼻のような外気に対する機能が備わっていないため、直接細菌やウイルスを取り込んでしまうことになります。
・舌の位置が悪くなる
→口呼吸をしていると口が開いて舌の位置が下方へと落ち込みます。通常、舌は上あごの内側にぴったりとついているのが望ましいですが、口が開いているため舌の位置も悪くなります。そのため、上の前歯を押し出してしまう形になり出っ歯などの原因になることもあります。
原因によって治す方法、対策は変わってきます。
歯並びが少しでも気になる方は一度歯科医院でチェックしてもらいましょう!
口呼吸が鼻呼吸へと改善されると、口臭・いびきの予防や歯周病・虫歯の予防にもつながります。すぐに治すのは難しいですが、まずは普段から鼻で呼吸をするという意識を持つことから始めてみるのも大切です。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 上條夏美
デンタルフロス使ってますか??
みなさんこんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の奥田眞由です。
たなか歯科クリニックでは、クリスマス仕様に飾り付けをしています。
クリスマスツリーも電飾で飾り付けしています。
すごくきらきらしていてかわいらしくなっています。
患者様もお待ちになっている間に、写真を撮ったりしてくださっていてとても嬉しいです。
来院された際は、ぜひ見てくださいね!
さて、みなさんはデンタルフロスを使っていますか?
デンタルフロスは、糸ようじとも呼ばれています。
歯ブラシだけでは取れない歯と歯の間や歯と歯茎の隙間にあるポケットと呼ばれるところをお掃除するのにとても優れたものです。
種類は、ワックスタイプやアンワックスタイプといったワックスがついているもの、ついていないもの、ホルダー付きのフロスなど様々な種類があります。
ペパーミントなど味や風味をつけたフロスなども販売されています。
基本的に手に巻くタイプと柄がついているタイプのものになります。
掃除の効果などはかわりませんが、今までフロスを使ったことがなかったり、手に巻いて使うのが苦手という方には柄のついているものをおすすめしています。
使い方は、手に巻くタイプの場合、30~40㎝程度に切ったデンタルフロスを両手の第3指に巻き付け、第1指と第2指で固定し、よく張った状態で使用します。
このときに指と指の間隔を1~2㎝ほどに保つとスムーズに操作しやすいです。
上の歯を使用する場合には、第1指と第2指の、指腹でデンタルフロスを保持します。
下の歯に使用する場合は、両手の第2指でデンタルフロスを保持し、親指を沿えて操作するようにします。
このときになるべく鏡をみながら通すことをおすすめしています。
のこぎりをひくように、ゆっくりと挿入させることがポイントです。
無理に入れてしまうとフロスが勢いよく入ってしまい歯茎に当たってしまい痛いので注意が必要です。
またフロスは、歯面に沿って歯冠側に向かって歯垢をかき上げるようにして除去していきます。
またデンタルフロスは、基本的に使い捨てなので衛生面でもとても良いです。
使う順番としては、デンタルフロスで掃除してから歯ブラシで磨いていただくことをおすすめしています。
歯と歯の間に溜まった歯垢を落としてすっきりしているところにフッ素配合の歯磨剤をつけて歯ブラシで磨いていただくことによって、歯と歯の間にもフッ素をいきわたらせることができます。
また、歯ブラシで歯を磨くことが習慣化しているようにデンタルフロスも毎日の習慣にしていただくためにも、夜寝る前の1回でもいいので歯ブラシで歯を磨く前にデンタルフロスを通していただくとよいです。
ご自身に合うフロスを選んで、毎日の歯磨きにぜひつけくわえてみてください!
たなか歯科クリニック歯科衛生士奥田眞由
歯科のレントゲンって怖いの?
皆様こんにちは。たなか歯科クリニック歯科医師の三輪万里子です。
最近はかなり冷え込むようになったので、体調管理には気をつけてくださいね!
さて今日は歯医者さんでよく使われるレントゲンについてお話しようと思います。
歯医者さんでレントゲンをとる機会はおおいですよね。
そこで心配なのは歯のレントゲン撮影による体への影響です。
テレビや新聞などでも放射能についてのニュースが上がることもあり、放射能や被爆という言葉に多少なりとも怖いというイメージをお持ちの方は多いと思います。
では歯科のレントゲンの被爆量はどれほどのもなのでしょうか?
被爆というと特別なことのように聞こえますが、実は誰しもが毎日放射線物質をあびて生活しています。
テレビや電子レンジからもでていますが、普段私たちがたべる食べ物からも実は放射線物質はでているんですよ!
例えばお水を1日2リットル1ヶ月のみ続けると0.01mSvの被爆量。
牛乳を1日200CC1ヶ月のみ続けると0.04mSvの被爆量。
ほうれん草を1日50g1ヶ月食べ続けると0.07mSvの被爆量といわれています。
ちなみに東京〜ニューヨークを飛行機で往復するとおよそ0.2mSvの被爆量といわれています。
一方歯科のレントゲンは1回で0.001〜0.008mSvなので年に数回レントゲンをとっても大きな被害をうけることはありません。
また取り込まれた放射線物質は新陳代謝によってある程度排出されるため、日常生活を送る上では気にする必要はありません。
またレントゲンを撮る際にはずっしりとしたエプロンを着用しますよね。
あれはレントゲン防護服といわれ、特殊な加工がしてあり放射線物質の透過を緩和することができます。
なのでレントゲン防護服を着ることでより体への影響をへらすことができます。
レントゲンの被爆量はごくわずかで、1日に数枚とっても体にさほど影響はありません。
レントゲンをとることでより正確な判断をすることができるので安全に治療をうけるためにも、レントゲン撮影はとても重要なことなのです。
それでも心配な方はお気軽にスタッフにお声がけください♪
名古屋市千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 三輪万里子
みなさんはできている?歯ブラシのNG習慣
もう12月に入り今年ももう1ヶ月を切りましたね。
みなさんはどんな1年だったでしょうか?
今回は歯ブラシの際にしてしまいやすいNG習慣についてお話していこうと思います。
皆さんはこれからお話するNG習慣をしていないかチェックしながら読んでください。
すぐに変えられる簡単なものばかりだと思います。
でもこの1つ1つがとても大切なことなので、これから意識して毎日ピカピカにしていきましょう!
①歯ブラシを濡らす。
歯磨き粉を付ける前に1度歯ブラシを水で濡らしていませんか?
歯ブラシを水で濡らしてしまうと歯磨き粉がすぐに泡立ち、しっかり磨けていなくても磨いた気になって終わってしまうからです。
また歯磨き粉に入っているフッ素濃度が低下してしまいます。
フッ素は虫歯予防にとっても大切な働きがあるのです。
もったいないと思いませんか?
「でも、歯ブラシが乾いた状態で使うのは気持ち悪い」という方は歯磨き粉を付ける前に歯ブラシの水分をしっかりと切るようにしましょう。
②歯ブラシを取り替えない。
皆さんはどれくらいで歯ブラシを交換していますか?
目安は1日3回磨く人で約1か月です。
「毛先が広がってないからまだ大丈夫」と使い続けていませんか?
清潔を保つためにも定期的な交換が必要なのです。
逆に1か月もたっていないのに、毛先が開いて使えないという方はいませんか?
それは力を入れすぎてしまっていると考えられます。
歯面や歯茎を傷つける原因になってしまうので磨き方を見直しましょう。
③ゴシゴシ磨く。
力を入れてのゴシゴシ磨きは「磨いた!」という達成感があると思いますが、実際には磨き残しが多いのかもしれません。
また、歯磨き粉の中に入っている研磨剤で歯を傷つけてしまっている場合があります。
そうすると、知覚過敏と言ってアイスクリームなど冷たいものでキーンとしみやすくなってしまいます。
理想は鉛筆と同じ持ち方です。
鉛筆と同じ持ち方にすることで力の入れすぎを防げるとともに細かく動かすことができると思います。
「ゴシゴシ」ではなく「シャカシャカ」と磨くようにしましょう。
④磨く順番を決めていない。
皆さんは歯を磨く際、テレビを見ながらなど何となく行っていませんか?
いつもどこからどういう順番で磨くか決めていますか?
どこから磨き始めてどこで終わっても、歯磨きの効果そのものに変わりはありません。
しかし順番を決めず何気なく磨いていると、どうしても磨き残しが出やすくなります。
今後、右下からというように磨く順番を決めて磨き忘れのないようにしましょう。
また健診などで、「磨き残しがありました」といわれた所はより重点的に行いましょう。
いかがでしたか?
皆さんこれを読んでドキッとしたことはありませんでしたか?
簡単にできることなので今日から意識してみてください!
歯科衛生士 常川怜奈