医院ブログ

生活習慣と虫歯のリスクについて

皆様こんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。

 

『小児期の夜型の生活習慣は虫歯のリスクを高める』という気になる研究結果の記事を読んだのでご紹介します。これは北海道大学歯学研究院によつて発表されたものです。研究によって分かったことは大きく2つあります。

 

1つ目は、「就寝時刻や夕食時刻が遅い子」「夕食を決まった時刻に食べていない子」は虫歯が多いことがわかりました。

 

夕食時刻と就寝時刻の間にも関係があり、夕食を遅く食べる子は就寝時刻も遅いという結果でした。

→夜型の生活習慣が良くないということです。

 

2つ目に夜型の生活習慣が虫歯発生に及ぼす影響は、永久歯列をもつ小児より乳歯列をもつ小児の方が大きいということがわかりました。

 

→永久歯が生えてくるのは6歳前後ですので、小学生になる前の未就学児は特に早く寝ないといけませんよ、ということです。

 

なぜ、夜型の生活習慣だと虫歯になり易いかというと、「虫歯(う蝕症)はミュータンスレンサ球菌を中心とする細菌が糖質を摂取して産生する酸により起こる疾患ですが,永久歯における虫歯の初発は多くの場合が小児期です。

夜型の生活習慣をもつ子は,夜遅くに食事や間食をします。夜間は唾液が減少し防御機構が弱まるため,細菌が増え,虫歯発生・進行のリスクが高まると考えられます。」とありました。

 

さて、皆さんも子どもの頃、

「食後すぐに横になると牛になるよ~。」
「夜に口笛を吹くと蛇がでるよ!」

などと言われた記憶はありませんか?
もちろん牛になった子どもがいるわけではなく、蛇が出てくることも無く躾の一環としてこのような表現が使われています。

私は小さい頃はこの言葉はおばあちゃんからよく言われてた記憶があります。

当時たしか夜の9時頃を過ぎるとおばあちゃんから「早く寝なさい!」とリビングを追い出されていました。(そのおかげ?でよく寝る子に育ったと思うのですが…(笑)

 

この研究結果をみてあらためて早寝早起きをし夜更かししない方が良いことが虫歯予防の観点からも納得できました。

しかし、私が小さかった頃と比べて現代では毎日のように子どもの塾や習い事があったり、両親とも仕事で帰りが遅かったりなど、どうしても夜型の生活を避けるのは、難しいご家庭も多いと思います。
ですから各ご家庭のペースで、できることから始めていきたいですね。

 

少しでもリスクを下げられる歯磨きの方法のアドバイスや虫歯の早期発見にはぜひ定期検診にお越し下さいませ。

 

千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士 佐々木彩花

 

妊産婦検診にいこう!

こんにちは(^^)♪
たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
先日、私が去年の11月頃のブログで書かせもらったご家族で通っていただいている患者様が産後健診で来院してくださいました!!久しぶりにお会いできて元気な姿を見ることができてとても嬉しかったです。
育児はやはり大変のようではありますがとても楽しいよ!と言ってみえて、とても幸せな気持ちになりました。
久しぶりの健診でしたが大きな変化なく、症状もなく問題なく生活できていたとのことで安心しました。
妊婦さんのお口の中は、虫歯や歯周病菌が増えやすい条件が揃うので妊娠中、歯痛に悩んだり歯茎が腫れたりするかたが少なくありません。今回は妊婦さんのお口の中のリスクと歯科治療についてお話させていただきます。
妊娠すると、つわりで歯磨きがつらくなったり、食の好みがガラリと変わったり、一度に食べられないので間食が増えたりして、虫歯菌が喜ぶような変化がお口のなかに起きやすくなります。
そして妊娠中はホルモンの影響で唾液が減ります。それによってお口の中を洗い流す自浄作用も、歯を修復する再石灰化作用も弱まります。
また、子宮やおっぱいを大きくし、胎児が元気に育つように体を変化させる女性ホルモンを栄養源にする歯周病菌がいます。女性ホルモンが豊富な妊婦さんの歯茎が大好きでさかんに増殖し活発に活動します。そのため妊娠中は普段歯茎がはれない人も歯周病の初期症状「歯肉炎」になりやすく、歯周病の方は症状が進行しやすいのです。歯周病の炎症は低体重児出産と関連するといわれ、赤ちゃんの成長に影響を与えかねません。
妊娠中はお口の中の虫歯や歯周病のリスクがどうしても上がってしまいます、でもこれは赤ちゃんのために自然に起きる変化ですから、止められるものではありません。だからこそ、こういう時こそ歯科健診を受けて大切な歯を守っていきましょう!
妊娠前から予防をして、ずっと健康なお口で過ごせるのが理想とはいえ、もし妊娠中に悪化しても、時期によっては基本的には通常の歯科治療を受けられます。そのため受診を躊躇するお気持ちもわからないではないけれど、悪化する前に受診する方が小さな治療で終わることができます。治療の相談は早めにするようにしましょう!
また産後はどうしてもなかなか歯医者に来院するのが難しくなってしまうと思いますが、普段自分の時間をゆっくりとって歯磨きができなくなるぶん、定期検診でのチェックとクリーニングに来ていただけたらと思います。
スタッフみんなで全力でサポートしていきたいと思います!!(^^)

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

CO(シーオー)を、虫歯にさせない!

こんにちは! 最近、「サウナでととのう」のにハマっている 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

 

ところで、歯医者さんでの定期健診の時に、「CO(シーオー)」という言葉を耳にしたことがありませんか? COとは、歯科専門用語の略語で“Caries Obsevation”の頭文字をとったもの。日本語で言えば“要経過観察歯”となります。

虫歯は、その進行具合によってC1~C4に分けられ、COはその前の“0(ゼロ)”とも解釈できる初期段階です。

虫歯は、歯にいきなり穴が開いてしまうわけではありません。

まず虫歯の原因菌が歯に付着して 歯垢(プラーク)を作り、食物含まれる糖質を使って生み出された酸によって 歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出す現象である 『脱灰』 が始まり、内部がスカスカの状態となってしまって やがて穴があいてしまうのです。

 

でも、この “穴が開く一歩手前” の段階であれば、削らずに自ら修復が可能なんです!

それが 『再石灰化』 という、唾液が持つ素晴らしい自然治癒メカニズム。

脱灰が進行しても、アルカリ性である唾液が 細菌の作り出した酸を中和して洗い流したり、唾液が歯の表層から失われたカルシウムやリンを補給して 結晶を新しく形成し、元の健康な状態に戻す現象です。

 

再石灰化を促進するためには、気をつけなければならない事があります。

何よりも、歯垢をブラッシングなどできれいに落とすこと。酸を生み出す歯垢が歯の表面に付着し続けていたら、常に歯が溶けていってしまいますよね。

そして、唾液が充分に潤って 歯の表面に接触するようにしておくこと.

また、フッ素を配合した歯みがき剤をうまく使用することなども大切です。フッ素には、「酸の産生を抑制する」「歯質を強化する」「再石灰化を促進する」能力があります。

 

なお、脱灰と再石灰化は 食事をする度に私たちのお口の中で繰り返し起っている現象であるため、私たちの生活(特に食生活)に大きく左右されます。

前述のように、歯の表面は食後には酸性の脱灰の領域に入ります。その後、唾液の緩衝作用により再石灰化の領域に戻ります。間食などの少ない、規則正しい食生活ですと、脱灰と再石灰化とのバランスがとれ、むし歯になりにくい環境が守れます。しかし不規則にダラダラと食べたり飲んだりする食生活では、再石灰化に比べて脱灰の時間がほぼ同じ、あるいは長くなってしまうので、むし歯が発生しやすい状態になります。

 

よって、セルフコントロールやメンテナンスが上手くいっていれば、COは再石灰化によって修復できるという事になります。

 

COは痛みなどの自覚症状がなく、見た目も健全歯とほとんど変わりません。見た目では、よーく見ると 歯の表層が白濁していたり、茶色っぽくなっていることが多いです。レントゲン撮影してみると、歯の内部で一部密度が低いため 小さな黒い影として写ります。

そこまで判別できるようなCOだと、しっかり修復されるまでには 半年から1年程かかると言われています。きちんと虫歯に進行せずに治っていっているか、定期健診の時にチェックしましょう♪

 

 

千種区 たなか歯科クリニック

歯科医師 満田 誠

栄養素の中で一番高いエネルギー

こんにちは!歯科助手・管理栄養士の三田村です。

 

今日は三大栄養素の2つ目脂質についてお話します。

脂質は1グラムあたり9キロカロリーと、三大栄養素の中でも最も高いエネルギーを得ることができます。また、エネルギー源だけでなく、ホルモンや細胞の膜などを構成したり、体を寒冷から守ったりする働きがあり、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を促すなど、重要な役割を担っています。しかし、脂質は摂り過ぎると肥満などの原因になるため注意が必要です。

 

脂質を分類すると単純脂質(中性脂肪、ロウ)、複合脂質(リン脂質、糖脂質、リポタンパク質)、誘導脂質(ステロール類)の3種類に分類されますが、食品中の脂質の主成分でありエネルギーとして利用されるのは、主に中性脂肪です。水に溶けない中性脂肪は、小腸から吸収された後、水に溶けるたんぱく質と結合して体に運ばれます。

植物油や魚油に多く含まれる不飽和脂肪酸には、血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させる働きもありますが、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを増加させるので、摂りすぎないように注意しましょう。生活習慣病が社会問題となっており、肥満の原因となる脂質は、敬遠されがちですが、食事の量が少なくなりがちな高齢者の場合は、脂質の摂取量が不足すると、エネルギーが不足して疲れやすくなったり、体の抵抗力が低下したりする可能性があります。また、脂質とともに吸収される脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)が吸収されにくくなり、ビタミン欠乏になるリスクもあります。反対に、肥満傾向の人は、動脈硬化、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病の原因になるため摂りすぎないように注意しましょう。

 

近年,注目されているのが「MCTオイル」です。MCTオイルとは,ココナッツなどに含まれる中鎖脂肪酸を取り出したオイルのことです。オリーブ油、大豆油などの一般の植物油に含まれているのは長鎖脂肪酸です。MCTオイルの中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べて鎖状につながった分子の長さが短く、消化吸収が早いのが特徴です。MCTオイルは糖質コントロール中のエネルギー補給に役立つと言われています。無味無臭なのでどんな料理にもあわせやすくお料理にひとてま加えてみてはいかがですか?

 

今、愛知県でコロナウイルスが流行っています。当院ではコロナウイルス対策としてスタッフのマスクの着用、受付でのグローブ着用を行っております。ご理解ご協力お願い申し上げます。少しでも風っぽい、外出を控えたいとゆう方は無理せずお気軽にご連絡ください。

歯を抜いた後の治療について

皆さんこんにちは!

たなか歯科クリニック歯科医師の木方です!

今日は歯を失った後の選択肢について書かせていただきます。歯を失う原因としては、虫歯や歯周病、歯根破折、外傷等があり、抜いた部位や骨の状態、隣の歯の状態などを考慮してどの治療法を選ぶか大切です。

選択肢としては大きく分けて3種類あります。それぞれどういったものか利点、欠点について書いていきます。

①    ブリッジ

両隣の歯を支えにし橋渡しのようにつなぐ方法。利点としては、ダミーの歯と両隣の被せものが連結されているので違和感は少ない事や治療期間が他の物より短い事です。但し、土台となる歯に問題があり、根っこの治療等が必要な場合はその分治療期間は長くなります。欠点としては支えとなる歯に被せものをするので、歯を削る必要がある事やダミーの歯にかかる力を他の歯で支えなければならない事です。

②    部分入れ歯

床と呼ばれる歯肉に乗っかる部分とダミーの歯が一つになった装置です。利点は、針金を隣の歯に引っ掛けて使う為、歯を削る量はブリッジと比べ少なく済みます。また、適応範囲が広いです。欠点としては、異物感があり慣れるのに努力が必要。入れ歯を作ってから調整が必要。噛む力が弱い事、取り外して手入れする必要がある事です。

③    インプラント

骨の中にチタン製のねじを入れ、その上にダミーの歯をかぶせる方法。利点としては他の歯削ったり負担をかけたりしない事や噛む力が強い事、骨の吸収を抑えることができる。欠点としては、治療期間が長く手術が必要な事や全身疾患により手術できない場合がある事、保険適応外の為費用がかかる事です。

それぞれの比較

咬合力:強 インプラント>ブリッジ>部分入れ歯 弱

他の歯への影響:強 ブリッジ>部分入れ歯>インプラント 弱

治療期間:長 インプラント>部分入れ歯>ブリッジ 短

装着後の違和感:強 部分入れ歯>ブリッジ>インプラント 弱

見た目の違和感:強 部分入れ歯>ブリッジ>インプラント 弱

 

今回は歯を抜いた場合の治療法について説明させていただきました。もし大切な歯を抜かなければならなくなった場合、患者様一人一人にあった治療法をご提案させていただくのでご相談ください。

たなか歯科クリニック 木方 奨

1 64 65 66 67 68 69 70 71 72 248

Pick up contents

ページトップへ