舌の汚れもチェックしましょう
こんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です(^^)
毎日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
私は熱中症に気をつけて水分をたくさん摂るようにしています。みなさんも来院時は熱中症に気をつけてお越しくださいね♪
最近はマスクが生活の必需品になって、マスクの中の口臭に悩む方が増えていると感じます。なので、今回は口臭についてブログでお話しようと思います。
口臭は「生理的口臭」と「病的口臭」の2つに分類されます。生理的口臭は起床時、空腹時、運動時、緊張時、疲労時、月経時などに誰でも見られるもののことです。唾液の分泌低下やホルモンの変調によって自浄作用が低下し、口腔内常在菌が増加することによって、口臭が強くなると考えられています。これに対して、病的口臭は原因となる病気がもとで発生している状態です。病的口臭の8割は口腔に原因があり、歯周病、進行した虫歯、ドライマウス、多量のプラークや歯石の沈着、舌苔などがあります。
健康な方の口臭は舌についた汚れ(舌苔)が主な原因と言われています。口臭を防ぐためには、毎日の歯磨きで口腔内を清潔に保つことがもちろん基本ですが、舌の掃除をして『舌苔』を取り除くことも大切です。
舌苔とは細菌や食べかす、剥がれた粘膜などが舌の表面に付着してできた白い苔状のかたまりです。舌の表面には舌乳頭という細かい突起がたくさんあり、この中に食べかすや口の中で剥がれた粘膜がたまり、細菌の住み家になっています。舌苔は、口腔清掃がうまくできていなかったり、唾液の分泌が減少したり、口呼吸しているとつきやすくなります。
口腔内の常在菌が舌苔の中のタンパク成分を分解して口臭の原因物質であるVSC(揮発性硫黄化合物)を発生させるのです。主なVSCとしては、卵が腐ったようなニオイの硫化水素、野菜の腐ったようなニオイのメチルメルカプタン、ゴミ臭のジメチルサルファイドがあり、特に多量の舌苔がついていると、硫化水素などの濃度が高くなります。
舌苔を除去するには舌をブラシでお掃除することです。舌の掃除のポイントを簡単に説明したいと思います。
*起床直後に1日1回行う
食後や歯磨き後では嘔吐反射(口の奥にものを入れると「おぇ」となること)が出やすくなります。
*舌を最大限に突出させて水で濡らしたブラシで行う
少し下を向いて、呼吸を一時止めて磨きます。ブラシが上あごについてしまうと、嘔吐反射が起こるので注意です。
*ブラシは奥から手前へ優しく動かす
鏡を見ながら舌苔の取り残しがないかチェックしながら舌を傷つけないように気をつけながら行いましょう。
舌はとてもデリケートな組織です。舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷つけないように軽い力で行いましょう。長い期間かけて溜まった舌苔は1回では落ちないため毎日清掃することでだんだん落ちやすくなります。
舌苔を落としやすいブラシや動かし方もあるので落ちにくいなと思う方は是非衛生士に相談してくださいね(^^)/
当院では唾液と口臭検査も行うことができるので気になる方はそちらも受けていただくことができます。
歯や歯茎だけでなく息も綺麗にスッキリするようにお手伝いさせていただき、たくさんの方に口腔内に自信をもってもらえるように頑張っていきたいと思います!
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実
冷たいもので歯がしみていませんか?
こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
熱中症にも警戒していきたいですね。
暑さ対策として、こまめな水分補給などといわれていますが、暑い時に食べる冷たいジュースやアイス、カキ氷はなんとも最高ですよね。
そんな時キーンと歯がしみた!とそんな経験はありませんか?
また逆に熱い食べ物(熱々のチゲ鍋など)夏だからこそ食べたくなるあつあつグルメもあるのかな?!と思いますが、そんな熱い物がしみたことはありませんか?
かき氷やアイスキャンディー・冷たい水で歯が痛む場合と、おでんやお鍋など熱い食べ物で歯が痛む場合とで、何が原因か大きく2つに分けることができます。
まず冷たい食べ物で痛む場合は知覚過敏症・または虫歯が原因と考えられます。
知覚過敏の場合は痛みは一瞬で治ることが多いです。知覚過敏症には様々な理由があり、歯茎が縮んだり、歯周ポケットが深くなったりして、歯の痛みを感じる根元の部分が露出し、その部分に冷たいものや歯ブラシなどで刺激があると痛みを感じるようになる症状の事を言います。
原因は、歯周病で歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の間にある隙間が深くなってしまっていたり、歯茎がやせてしまっている事などが歯肉の退縮の原因となります。
また酸性の強いものを定期的にお口にする習慣があったり、嘔吐などを繰り返す方等の歯は、酸蝕歯と言い、同じくエナメル質が溶けてしまって、同じような症状が発生することもあります。
熱い食べ物で痛む場合は歯自体が痛んでいるのではなく、神経や歯肉の中が炎症を起こして痛みが発生している可能性が高いです。
熱さで痛む場合は、失活歯(しっかつし)でよく起こります。
失活歯とは、虫歯によって神経の活動が停止してしまった歯や歯の治療をして神経を抜た歯の事を言います。
神経を抜いているから痛みは感じないのではないの?と思われるかもしれません。
歯が痛んでいるのではなく、失活歯の周辺が痛んでいるのです。
一例ですが、神経を抜くときに歯の根っこの治療を施した後、経年により、再度、歯の根っこの部分に病巣(膿など)が発生し、神経を圧迫したり炎症を起こしたりすることがあります。
痛みがひどい場合、患部を冷やせば一時的に痛みが引く事もあります。
しかし、痛みが引くのは一時的で、しばらくしてもっとひどくなる可能性もあるので、お早めに歯科医院にご来院ください。
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 佐々木彩花
学校歯科健診 と 歯科医院健診
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。
夏休み真っ盛り!ですね。
今年はコロナの影響で、お子さんたちにとって 例年とは異なる夏休みですが、キッズクラブのみんなは 今日も元気いっぱいの笑顔♪♪
体調に気をつけて、楽しい夏を満喫してください!!
ところで、夏休みは 子供たちが 「学校歯科健診」 結果の紙をもらって来院することが多い時期です。
「学校歯科健診」 と 「歯医者さんでの歯科健診」は、どんな違いがあるのでしょうか?
まずは、『対象』 です。
学校健診はその対象が 「集団」 なのに対し、歯科医院は 「個人」。
そして、『目的』。
学校健診は「集団」の中から、お口の健康に問題がありそうな子を 大勢の中から見つけだし、きちんとした治療を促すための いわば “ふるい分け”。
一方、歯科医院での健診は、各「個人」の治療や予防処置の方針を決めるものです。
あと、『環境』 も異なります。
思い出してみてください。学校健診って、どんな感じでしたか? 保健室や体育館などに集まって、1人につき1~2分位のチェックをしてもらいましたよね。歯科医院での健診のように、専用のチェアで明るいライトを照らし、30分かけてクリーニングしつつ 丁寧に検査する訳ではありません。見た目で判別しにくい所をレントゲンで調べることもできないので、正確な診断も困難です。
だから、学校健診では「疑わしいな…」「ちょっと心配だな…」という点があれば、『要観察』 『要治療』 というチェックをし、改めて歯科医院での診査・治療をおすすめします。
それが、もしかしたら食べカスによる着色かもしれません。ごく初期の虫歯だったら、まだ経過観察で良い可能性もあります。
でも、歯科医院で実際に診てもらって、そうだったら「よし、治療しなくて済んだ。ラッキー!」で良いじゃないですか。それよりも、悪い所、悪くなりそうな所を 早期のうちに発見・治療するほうが安心です。
そこで たまにあるのが、歯科医院で定期健診を受けているのに 学校健診で虫歯と言われたり、虫歯の治療が終わった直後に また虫歯と言われて、お子さんや親御さんが戸惑う、という状況です。
これは必ずしも、定期健診で見落としがあったり、虫歯の取り残しがある訳ではありません。前述のように、学校健診は 歯医者さんに行くべきかどうかの “ふるい分け” なので、 疑わしきことがあったら「もう一度歯医者さんで詳しく診てもらってね」と、チェックを入れて受診を促すからこそ起こるのです。
夏休み前に、学校健診の紙をもらったみんな! 待っていますよ~!!
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
高血圧とは
こんにちは!歯科助手・管理栄養士の三田村です。
ただ今受付にてコロナウイルスの感染拡大防止のため、来院時は問診表を書いて頂いてます。
そのなかでも基礎疾患、免疫疾患の項目でチェックをつける欄がありますが、私が見ているかぎり高血圧にチェックをつける方が多いと感じます。
そこで今日は高血圧についてのお話をしようと思います。
高血圧とは、安静時の血圧が継続的に高い状態をさし、脳卒中や心筋梗塞、心疾患、慢性腎臓病の罹患率を高くする重要なリスクファクターです。
高血圧症の種類は大部分を占める本能性高血圧と二次性高血圧に分けられ、高血圧の人の90%以上が、原因疾患が不明であり、遺伝因子と生活習慣が原因となる本能性高血圧と言われています。
ちなみに収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上の人は高血圧症に該当します。
気をつけていただきたいのが、高血圧治療薬であるカルシウム拮抗薬をお飲みの方はグレープフルーツと一緒に摂取するのを避けて頂きたいです。薬が分解されずに効きすぎてしまって、急激な血圧低下、めまいなどが起こる恐れがあります。
栄養指導としては、適度な運動、規則的な食事、十分な睡眠、休養と基本とし、食事面では、食塩の過剰摂取を改めて薄味に慣れさせ、さらに過食を避けて肥満を防止しましょう。
生活面では喫煙、飲酒、ストレス、過労、不眠、寒冷などに対する意識な必要です。
●エネルギーコントロール
肥満を伴うときは、標準体重を目標に減量すると降圧効果があります。
摂取エネルギー量を減らし、適正体重の維持を心がけましょう。(BMI25を超えないように)
また、アルコールの制限としエタノール量1日日本酒役1合を目安にしましょう。
●食塩制限
食塩摂取量と高血圧症が密接な関連をもっていて、制限すると降圧薬の量を少なくできます。6g/日未満が目安です。漬物や塩分の高い汁物は避けたり、野菜の旨味などを利用した 、塩分を控えましょう。
●カリウム・カルシウム・マグネシウムの摂取
植物性食品に多く含まれており、降圧に関連している栄養素です。
ただし、重篤な腎障害を伴う方は高カリウム血症をきたす可能性があるので推奨されません。
●食物繊維の摂取
インスリンの過剰分泌を抑え、血圧上昇を抑えます。また低エネルギーであり、水溶性食物繊維がナトリウムの排泄を促進するためとても良いです。
●適度な運動
有酸素運動を毎日30分以上を目標に定期的に行いましょう。
受付にて来院された皆さまに検温を実施しておりますのでご協力お願い致します。
歯科と金属アレルギーについて
皆さん、こんにちは!たなか歯科クリニックの木方です!東海地方もようやく梅雨明けしましたね!今年の梅雨は長かったですね。過去3番目に遅い梅雨明けみたいです。これから、さらに暑くなりそうなので、皆さんこまめな水分補給など熱中症対策していきましょう。
さて、今回は歯科治療と金属アレルギーについて書かせていただきます。
歯科治療では金属を使う場面が被せ物や入れ歯、インプラント等様々あります。特に被せ物が頻度としては多いです。口腔内の金属が金属イオンとして溶けだし、少しずつ蓄積する事でアレルギーが引き起こされます。
金属の中でも金属アレルギーを引き起こしやすいものとそうでないものがあります。歯科で使う物の中では、インプラントで使われているチタンや被せ物等で使う金は比較的金属アレルギーを引き起こしにくいです。
1:金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状としては、以下の2種類があります。
接触性皮膚炎
金属が触れている部分が赤く晴れたり、かぶれたりします。
全身型金属アレルギー
金属イオンが体内に取り込まれる事で手のひらや足の裏に症状が出てきます。掌蹠膿疱症という手や足に水疱や痂皮を認める病気を発症する事もあります。
2:検査方法
金属アレルギーの検査としてはパッチテストがあります。パッチテストとは、皮膚にアレルギーの原因と思われる物質を含んだ検査用絆創膏を貼り、その部分にアレルギー反応が見られるか調べる検査法です。
他にも歯科金属検査、口腔内検査、リンパ球刺激検査などがあります。
3:金属アレルギーの予防と治療
金属アレルギーの予防として、メタルフリー治療と言うものがあります。メタルフリー治療とは文字通り金属を使わない治療法の事です。メタルの代わりにレジンやセラミックの被せ物で詰めたり被せたりします。また入れ歯の場合、ノンクラスプデンチャーという金属のバネを使わない入れ歯もあります。
メタルフリーの目的としては3つあります。
Ⅰ:金属アレルギーを予防する為
Ⅱ:金属アレルギーがあり、治療の為に口腔内の金属を外し、金属以外の物にする為
Ⅲ:審美性向上の為
被せ物で金属以外を使う場合強度が心配と思われる方もいると思います。今はジルコニアと呼ばれる非常に硬度の高いセラミックがあります。ジルコニアは化学的に安定しており、生体親和性も良く、歯科以外にも人工股関節に用いられたりもしています。
今回は、アレルギーの中の金属アレルギーについて絞って書かせていただきました。しかし、歯科に関わるアレルギーは、金属アレルギーだけでなく、レジンアレルギーやラテックスアレルギーなどもあります。なので何か異常があった時に金属アレルギーと決めつけるのではなく、色々な可能性を考え、検査を行うことが重要です。
もし何か気になる事がある時は、お気軽にご相談下さい。
たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨