医院ブログ

マスクをつけた時、口呼吸していませんか?

皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。

コロナ対策のひとつにマスクをして出かけるようになりましたね。
マスクをすると息苦しいため、口が開きがちになります。
それにより、もしかしたら
口呼吸が引き起こされ口が乾燥する原因となっている可能性があります。

鼻は、体に入れる空気をきれいに、かつ体に優しい状態にするために、いろいろな工夫がされています。まず鼻毛、それから頭蓋骨の中に左右で八つ存在する副鼻腔(びくう)、粘膜細胞にある線毛、そして粘液(鼻汁)、さらに鼻甲介(びこうかい)という巻紙様の構造物が鼻の中にあります。鼻甲介は血液が豊富で入り組んだ構造をしていますから、表面積も大きくなり、効率よく空気の調節を行えます。

 鼻の中の空気は、あちこちで乱流を巻き起こしながら肺へと運ばれていきます。いろんな障害物があると、その流れがスムーズにいきません。これを気道抵抗と言います。

 気道抵抗はふるいの目だと思ってください。ふるいの目が細かいと、より小さな物質を除去できますね。空気が肺に至るまでの気道抵抗は、鼻の部分で全体の6割程度を占めるといわれます。子どもや高齢者が口呼吸になってしまいがちなのは、筋力が弱かったり衰えたりするためです。この気道抵抗がネックになってしまいます。ですから鼻呼吸に戻していくときには、「面倒だ」とか「なんだか、かえってキツい」という感覚になります。

 口呼吸は、この気道抵抗をショートカットしますから気道抵抗が極端に少なくなります。これが口呼吸が“楽”な理由です。編み目の細かいマスクをすると、さらに気道抵抗が高まってしまいますから、口で息をしてしまうのは仕方がないとも言えますが、そもそも、人間以外の哺乳類は口呼吸をしないそうです。人間は言葉を覚えたことで口呼吸をするようになってしまいました。食事は口から、呼吸は鼻からが本来の体の使い方であり、口呼吸が習慣になることでさまざまな悪影響が生まれます。

ではどうして口呼吸がいけないのでしょうか?
空気中には、ホコリや細菌、ウイルス、花粉、有害な排気ガスなど体に有害な物が含まれています。
鼻呼吸ではその大部分が自然にろ過されますが、口呼吸では直接喉を通り肺に入っていきます。さらに、口や喉が乾燥しやすく、唾液の分泌が悪くなり、歯や歯茎にも大きな影響があります。
更に詳しく言いますと・・・
口や喉の乾燥は
・だ液の分泌が悪くなり、ムシ歯や歯周病になりやすい
・口臭やいびきの原因にもなります
・喉のリンパが炎症を起こしやすくなる
・体が緊張状態と勘違いして、睡眠中も体が休まない
という事があります。
免疫機能の低下もあります
・風邪を引きやすくなる(自律神経を乱す)
・アトピーや高血圧、喘息やアレルギーなどが起こる引き金となる
舌や口の筋力の低下も出てきます
・舌の位置が正しくないと、前歯を舌で押す状態になるため「ポカン口」になったり歯並びが悪くなる原因にもなる
・顔のたるみ・シワ・二重アゴの原因になる
口呼吸というだけで色々な症状が出てきてしまいます

体を守るために使用しているマスクをすることにより、自分自身の抵抗力を弱めてしまっては本末転倒。
正しいマスクの使い方に注意しながらこれからもしっかりと対策を行なっていくようにしましょう!

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 佐々木彩花

飲み物と虫歯のリスク

こんにちは(^^)♪
たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
色鮮やかに咲くあじさいが綺麗な季節になりましたね♪今年も、早くも半分が過ぎようとしています。日中は気温が上がってきているため来院されるときは水分補給をしっかりして熱中症には気をつけてお越しくださいね。

では今回のブログでは今年の夏にみなさんのお口の中の虫歯リスクを少しでも下げられるようなお話をしていきたいと思います。
暑くなるとこまめに水分を取らなくてはならなくなりますが、毎日飲むものによってとてもお口の中の虫歯のリスクは変わります。
まずは飲み物のpHを知ることが必要です。
pHとは水素イオン指数で酸性、中性、アルカリ性を14のメモリで分けて表示します。pH7が中性になります。
お水やお茶は中性になります、ビールやコーヒーはpH5でやや酸性を示します。オレンジジュースやワインなどはpH4でされに酸性に傾きます。食酢、レモンジュースはpH3程度、コーラはpH2.2を示すそうです。
では歯と飲み物のpHの関係とはどうなっているのかというと、実はエナメル質には臨界pHというのがあり、このpHから酸性になると、エナメル質は溶けていくという目安になるのですが、そのエナメル質臨界pHは5.5と言われています。このpH5.5以下の酸性の液体に歯をつけておくと歯は溶け始めるということです。
炭酸飲料に歯を一晩漬けておく実験では翌日歯の表面は溶けかけていたのです。
ただ実際のお口の中では1回の炭酸飲料を飲んだだけではそんなことはありえませんよね。それはお口の中が酸性に傾いた状態を唾液の力により中性に戻してくれるからです。唾液が歯を守ってくれているということです。
それでも虫歯になるのはなぜかというと、唾液が虫歯になりにくいpHまで働いてくれるのには時間がかかるため、それを待たずにまた酸性の飲み物を口にすると常に酸性の状態が続いてしまうからです。
酸性の飲み物は一日中ダラダラ飲むのはとても虫歯のリスクをあげてしまい危険のため、こまめに水分補給をするときは酸性の飲み物は控えることをお勧めします。
熱中症には気をつけて水分補給はしっかりしながら虫歯のリスクを上げないように飲み物は選ぶようにしてあげてくださいね(^^)

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

歯ぎしりと、うまく付き合っていこう!

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

新型コロナウイルス緊急事態宣言が解除され、少しずつ普段の生活が戻ってきましたね♪ まだまだ感染に対して気がぬけない状況ですが、皆さまはストレス疲れ 大丈夫ですか?

ストレスや体調低下は、『歯ぎしり』 と大きく関係する と言われています。
たかだか歯ぎしり、と思ったら大間違い! 歯ぎしりは、口腔組織にとって 様々なトラブルを引き起こすものです。診療の中でも、患者様の訴える痛み・違和感の症状の多くが、歯ぎしりに起因している事がよくあります。
今回は、そんな身近にある『歯ぎしり』についてのお話です。

一概に、歯ぎしりといっても、
・グライディング …… 顎を左右に動かして、ギリギリと歯をすり合わせるもの
・クレンチング  …… 顎を動かさずにグッと咬みしめて、食いしばるもの
・タッピング   …… 上下の歯を、カチカチと咬み合わせるもの
と、3つのタイプに分類でき、この総称を 『ブラキシズム』 と言います。実際にはそれぞれが単体ではなく、混ざって起こる場合が多いようです。

このブラキシズム、実は………誰にでもあります!(◎_◎;)
「えっ!私は歯ぎしりなんかしてないですよ~」という そこのあなたも、実は程度・頻度の違いこそあれ、ほとんどの人が自覚も無しに行っているものなのです。
よって、ブラキシズムは 多かれ少なかれ誰でもしている 一種の「癖」と考えてよいでしょう。ですから、特に問題を起こさない限り放置してもかまわないのですが、時には その過大な “力” が問題を引き起こします。

例えば、睡眠中の歯ぎしりは 誰にでもみられる現象です。健康な人でも疲れているときなどには、ひと晩に1回くらいは歯ぎしりをしますが、通常は10~15分程度で収まります。
ところが 歯ぎしりが常習の人の場合、毎晩のように、それも1時間以上も続くことがあります。しかも、非常に強い力(人によって違いはありますが、自分の体重同程度~その数倍の荷重)で、歯をこすり合わせています。
そんな過大な力が歯にかかると、起きている時は 神経の反射が起きてこれを感知し、反射的に力を緩めるようになっています。ところが、眠っている時は、この機構がうまく働かず、睡眠中に歯にかかる力は、起きている時に比べて非常に大きなものになってしまいます。
また、起きている時に、歯と歯が接触している時間は、 数分~数十分だと言われているのですが、ブラキシズムのある人では、夜の間に、この数倍以上の時間、歯に力をかけていることになります。

そんな過度な力が、歯や歯周組織にかかり続けていたら……(>_<) ブラキシズムが、悪影響を生じさせる原因になるのも分かりますよね。
具体的な症状としては、
・歯の咬耗、摩耗
・歯の破折
・被せ物の脱落
・顎関節症
・知覚過敏
・咬合痛
・舌、頬粘膜の痛み
・歯周病の悪化
など、沢山あげられます。

このように、歯ぎしりは色々とトラブルの要因となるものなのですが、もう一つ厄介なのが 「歯ぎしりが無くなることはない」 という事です。
前述のように、歯ぎしりは誰にでもある一種の癖です。病気という訳ではありません。ただ、それが悪影響を及ぼすのなら、その “力” を上手くコントロールしなければならないのです。
特に、歯並び・骨格・生活状況により、どうしても歯ぎしりをしてしまいやすい方がいらっしゃいます(私自身もそうです)。そのような方は、就寝時以外であれば 自分自身の行動変容(なるべく上下の歯をくっつけない、顎の力を抜く、などの意識をもつ)、無意識下である就寝時は マウスピース装着による外力の制御、などが有効です。

自分の歯ぎしりを上手くセルフコントロールして、悪さをしないよう付き合っていきましょう!

← 歯ぎしりで擦り減って、噛み合わせの面が平らになっている歯

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

歯周病と糖尿病の関係

皆さんこんにちは!歯科医師の木方です。

今日は歯周病についてお伝えしたいと思います。

皆さんは最近、コロナのニュースで「基礎疾患があるとコロナに感染した時、重症化しやすい」と聞きませんでしたか?歯周病も同じく全身状態とかかわりがあります。

そもそも基礎疾患とは、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等),透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方を指します。特に糖尿病は密接に関係しています。

基礎疾患以外に歯周病と関連しているものとしては、喫煙、誤嚥性肺炎、妊娠等です。

今回は、糖尿病と歯周病とのかかわりについて説明していきます。

Ⅰ:糖尿病とは

血糖値やヘモグロビンの値が一定値を超えている代謝疾患です。大きく分けて2種類あり、1型と2型に分類されます。1型は膵臓がインスリンを作ることができない方、2型は量が十分でないか、作用していない方です。ほとんどの方は2型糖尿病で原因は環境と遺伝の組み合わせと言われています。

Ⅱ:歯周病と糖尿病

歯周病と糖尿病は相互に関係すると言われています。歯周病により炎症細胞から炎症性サイトカインが放出されます。炎症性サイトカインはインスリンの効きが悪くなります。歯肉には血管があり、歯周病で歯肉から出血がおこると歯周病菌や炎症性サイトカインが全身に行きます。結果、血糖値が上がり糖尿病が進行してしまいます。

逆に、糖尿病があると白血球の機能が低下し、感染しやすくなります。それにより、歯周病菌に感染し、歯周病が進行します。

歯周病治療を行うことで血糖値のコントロールができ、糖尿病が改善されたり、逆に糖尿病の治療を行うことで歯肉の炎症が改善されることもあります。

今回歯周病と糖尿病の関わりについて書かせいただきましたが、糖尿病以外にも歯周病を悪化させる全身疾患や、逆に歯周病により悪化する全身疾患も存在します。その為、全身の健康管理だけでなく、口腔内の管理もとても大切になってきます。歯周病の治療は虫歯の治療と違い一回の治療で改善するものではないです。しかし、治療と日々の口腔清掃を続けていくことで改善するケースが多いです。治療前後での口腔内写真を比較すると歯茎が引き締まってみえます。

仕事や学校、運動、遊びで疲れてついつい歯磨きがおろそかになってしまう日もあると思います。ですが、歯を守る為だけでなく、ご自身の身体を守るためにも、口腔清掃をがんばりましょう!

たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

夏野菜

こんにちは。歯科助手・管理栄養士の三田村です!
だんだん日中の気温もあがりつつあり、夏が近づいてきましたね♪
夏野菜といえば、トマト、ナス、とうもろこしなど色鮮やかなのが特徴ですね。今日はこの3つの野菜を紹介したいとおもいます。
☆トマト☆
トマトには、β-カロテン、ビタミンCなどの栄養が含まれています。特に注目なのが、トマトの赤い色を作り出すリコピンという色素。リコピンはカロテノイドの一種で、熱に強く油に溶けやすい性質があります。油と一緒に調理することで体内への吸収量がアップするので、炒め物などで効率よく栄養を摂るのがおすすめです。
選ぶコツは、真っ赤に熟しているものほど栄養価が高いといわれています。全体の色が均一で、ずっしりと重く、ヘタの緑色が濃い、ツヤとハリがあるものを選びましょう。しおれていたり、黄色っぽくなっていたりするものは、鮮度が落ちている証拠です。
☆ナス☆
なすの主な成分は水分と糖質。ビタミンとミネラルの含有量は少なめです。あたたまった体温を下げる作用があり、暑い夏をのりきるには最適の野菜。また、紫紺色の成分であるアントシアニン系の色素ナスニンはポリフェノールの一種です。なすはアクが多く、その正体はほとんどがポリフェノール類であり、切ると色が変わってしまうので、切ったらすぐに水にさらすか油で調理すると、色よく仕上がります。
選ぶコツは、へたの切り口が新しく、ガクの部分についているトゲが鋭くとがっているものほど新鮮です。果皮の色が濃く、表面はなめらかでキズがなく、ツヤ・ハリのあるものを選びましょう。水分が多い野菜なので、持ってみてしっかり重みのあるもののほうがよいでしょう。
☆とうもろこし☆
とうもろこしは、米、麦に並ぶ世界三大穀物です。野菜の中ではカロリーは高めで糖質が主成分のため、エネルギーの補給源となります。胚芽部分にはビタミンB群を豊富に含み、ビタミンE、ナイアシン、葉酸、食物繊維などを含む野菜です。また粒の皮は、セルロースという不溶性の食物繊維でできています。
選ぶこつは、皮付きの場合、皮は緑が濃く、先端のひげは褐色あるいは黒褐色のものが完熟しています。また、ひげは1本1本粒とつながっているので、ひげが多いものほど粒が多いものにあたります。実が先までぎっしりと詰まってすき間のないもの、粒が大きくふっくらしてそろっているものが良品です。
旬とはその野菜をおいしく食べられる時期のことを言います。
旬の時期には、味がおいしくなるだけでなく、含まれる大切な栄養素の量もぐっと増えるのでそれぞれの野菜の旬を知って、おいしく健康な食生活を目指しましょう!

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