なぜ歯磨きをしないといけないのかそんな疑問にお答えします
千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
今週から一段と寒さが増してきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
10月からたなか歯科クリニックでは一ヶ月間ハロウィン仕様に医院が大変身しております。
そんな歯っぴー歯ロウィン♪(ハッピーハロウィン♪)月間として今回は歯磨きについて考えてみようと思いました。
「なぜ歯磨きをしなければならないのか?」千種区の皆様の中でふとそんな疑問を持ったことはありませんか?
その問いに答えていくには3つの理由があります。
一つ目は虫歯の原因である『細菌』は歯磨きしないとますます増殖してしまうからということにあります。
虫歯や歯周病、口臭など、私たちを何かと悩ませる口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引きこしています。
私たちの口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きをする人でも1000~2000億個ほど、まったく歯磨きをしない人になると6000億個とも1兆個になるともいわれています。ちなみに少し汚い話になりますが、健康な成人の便1gあたりの細菌数が300億~1000億個といわれており、口の中にはいかに多くの細菌が住み着いているかがよくわかります。
これらの細菌すべてが悪い菌というわけでなく、口腔環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在しています。とはいえ細菌の良し悪しに関係なく、歯を磨かなければ口の中でますます細菌が増殖していく一方です。
2つ目は細菌の塊『プラーク』は歯をゴシゴシ磨かなければ落とせません。
細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくても水でブクブクうがいをすれば洗い流せるのでは?と思う人もいるでしょう。しかし口の中の細菌はそう一筋縄ではいきません。
口の中の細菌たちは互いに共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息します。この細菌の塊が『プラーク』と呼ばれるもので、プラークはさらに『バイオフィルム』という膜で守られています。
バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流す程度の力では落とすことができません。身近な例で例えるなら、キッチンの排水溝にできるぬめりもバイオフィルムの一種です。水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能であることは多くの人がご存知のはずです。同じように歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同様に、ブラシでゴシゴシ磨くことでしかきれいに落とすことができないのです。
3つめは歯の『ネバネバ汚れ』や『黄ばみ汚れ』は人に不潔な印象を与えてしまうからです。
歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増え、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、また色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。
上下写真は同一人物のお口の中です。
どちらが清潔な印象でしょうか?
上
下
上の歯には汚れがたくさんついています。汚れはプラークと呼びます。
歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増え、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、また色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。
下の写真は上の写真からブラッシング指導10日後の写真です。
使用した道具は歯ブラシと歯間ブラシです。だいぶ印象が変わっていますね。
実は人の顔の中でも特に清潔感の象徴となるのが口元です。そのため歯にツヤがなく表面が粘ついていたり、黄ばみが強くなったりすると、相手に不潔な印象を与えてしまいます。
ここまで3つの理由をまとめますと、虫歯や歯周病の予防のためにもお口の中のばい菌が増えすぎないように歯ブラシでゴシゴシ磨く必要があり、清潔に保つために人は歯を磨くと考えます。
歯磨きでもしお困りのことがありましたら私達にご相談ください。お待ちしております。
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 佐々木彩花
感染対策に唾液の力が大切!
こんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です(^^)
少しずつ涼しくなり始めて、気温の低下によって空気の乾燥する季節になってきました。加湿器を利用するなど、空気が乾燥しない室内環境を作ることが大切ですね。
お口の中も多くの人が日常的にマスクをするようになった今、マスクの内側が蒸れる一方で、水分補給や会話が減り、うるおいが減りがちになっています。
“うるおい=唾液”に注目して唾液に含まれる抗菌物質・IgAについて今回のブログでお話ししようと思います。
唾液に焦点を当て、どうやって唾液に含まれるIgA(抗菌物質)を増やし、患者さん健康を守っていくかを考えたいと思います。
唾液には多くの抗菌物質が含まれており、外部からやってきた細菌やウイルスが体内で悪さをしないよう守ってくれます。そんな抗菌物質のなかでも、今もっとも注目されているのがIgA(免疫グロブリンA)なのです。IgAは、口腔内に細菌やウイルスが侵入するとすぐに取り囲み、粘膜に付着するのを邪魔します。病気の感染を防ぐ、まるでお口の門番のような存在です。そしてすごいのは守備範囲の広さで、普通の抗菌物質が特定のウイルス・細菌にしか働きかけないのに対し、IgAはどんな種類の異物にも作用します。常にウイルスと共存している私たちにとって、心強い味方なのです。
しかし残念なことに、唾液の総量が減れば含まれるIgAの量も減少します。唾液中のIgA濃度が低いと風邪を引きやすくなるというデータも出ています。そうならないために、今は普段以上に意識して唾液を増やし、口腔内をうるおしておくことが大切です。
ではラクで簡単に唾液を増やすには?
それは「噛む」ことです!
噛むとう行為によって、唾液腺が効果的に刺激され、IgAがたくさん分泌されることがわかっています。普段私たちが自然に行っているこの噛むという行為にちょっとした工夫を加えるだけで、唾液の分泌は増加するのです。
『さまざまな“噛む”方法』
・薄味で調理する
薄味で調理るすと、脳が味を確かめようとして噛む回数が増えます。塩分や糖分を取り過ぎることなく、より健康にもつながります。
・加熱時間を工夫する
野菜の場合、噛み応えがあるのはやはり生野菜。一方、魚や肉は加熱すると硬くなり、長時間煮込んだりすれば柔らかくなります。噛む回数を考えて素材に合わせて加熱時間を工夫するのも良いかと思います。
・食材を大きめに切る
大きいものを食べると飲み込めるサイズになるまで噛むので必然的に咀嚼回数がアップします。
・噛むごたえのある食材を選ぶ
硬い食材はもちろん、繊維質の多い野菜や弾力のあるこんにゃく、油揚げなども咀嚼回数を増やすことにつながります。おつまみにはさきいかやたくわん、おやつにはレーズン、ドライフルーツなどがオススメです。
・ガムを噛む
噛み始めの一番美味しいときに唾液がジュワッとたくさん出ます。ガムの味が薄くなってもずっと噛んでいられるので長時間唾液を出し続けることができます。マスクをしながら噛める点でも今の時期オススメです。キシリトール100%であれば虫歯予防にも効果的です。
新型コロナウイルスで不安な時期が続くなか、感染予防にはマスク、手洗いうがいだけでなく、唾液の力も大切です!お口の健康状態を守るためにも唾液はとても重要な役割を果たしています。
当院では唾液検査も行なっております。興味のある方はスタッフまでお声掛けください。
10月はハロウィンのイベントも行っています!ご来院お待ちしております(^^)
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実
人体ってすごい!抜歯後の治癒
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。
あの凄まじい猛暑が過ぎ、すごしやすい気温になってきましたね。10月になって、院内もハロウィン一色! あちこちに可愛いオバケや魔女たちが飾られています。
毎年恒例のイベントです!(^O^)/ さぁ、皆さんもスタッフに「トリック・オア・トリート!」と言って、歯医者さんおすすめの 魔法のお菓子をゲットしてくださいね♪♪
はい。ところで、今回は 『歯を抜いた後の治癒のしかた』 というお話です。
凄いと思いませんか? かつて、歯が存在した場所。それが、抜いてしばらくすると 穴が埋まり、そこに何事もなかったかの様に キレイな歯茎に治ってしまう!!☆☆☆
人体の他の部位では、ここまでの大きな欠損が しっかり自然治癒する事ってありませんよね! 当たり前のことの様ですが、人体のもつ神秘的な素晴らしさだと思うのです。
その治癒過程を解説しますと、
① 抜歯した当日、血餅ができる
抜歯窩(歯を抜いた後の凹み)に流れ出した血液がゼリー状に固まり、“血餅(血の塊)”で満たされます。血餅はカサブタの役割を果たし、露出した骨を覆い守ってくれます。
② 1週間後、肉芽組織に変わる
血餅は、周りの骨から血管が入り込み、やがて肉の塊のような “肉芽組織” に変化していきます。
③ 2~3週間後、骨が再生し始める
肉芽組織は、経過とともに線維化して、段々 “線維性結合組織” になり、幼若ながら骨が再生していきます。
④ 1~3ヶ月後、抜歯窩が歯肉で覆われる
それまで徐々に埋まりつつあった凹みが、歯肉でほぼ覆われます。これで表面的な治癒は完了しますが、内部の骨はまだ成長中です。
⑤ 半年~1年後、抜歯窩の内部まで成熟した緻密骨ができ、治癒終了
完全に歯肉・骨の治癒が完了。レントゲン撮影をしても、抜歯の痕跡が分からないくらいに回復します。
……と、いう経過で治っていきます。
先ほどの「なぜ、歯を抜いた痕は、これほど綺麗に治るのか?」という答えは、「抜歯窩という、血餅ができやすい骨に囲われた凹み」という特殊な状況がポイントとなるのです!
治癒過程にとって、これほど好条件な所はありませんものね♪
そして、最後にもう一つ。
治癒のメカニズムを考えると お気づきでしょうが、『抜歯後の治りを良くするためには、抜歯窩に血餅をしっかり作る』 のが大切なことですよね。血餅は、いわば絆創膏であり、歯茎や骨をつくりだす卵ですから。
よって、抜歯後に気をつけていただきたいのが、「抜いた所をいじり過ぎない」 「抜歯当日に強くうがいをし過ぎない」です。せっかくの血餅が取れる要因となってしまいます。
もし、血餅が正常にできず、骨が露出したまま感染を起こしてしまうと “ドライソケット” と呼ばれる炎症を起こしてしまい、抜歯後の痛みが長引いてしまっては大変です(>_<)
たとえ、食べ物が詰まってしまっても大丈夫♪ 体はそれが異物であると、ちゃんと分かっています。組織が治ってくるにしたがって、きちんと排出されますからご安心を♪
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
緑茶の力
こんにちは。歯科助手・管理栄養士の三田村です。
10月に入り朝や夜など肌寒い季節になりましたね。暖かいお茶で体も心もほっとするような日をお過ごしいただいていますでしょうか?
今日はそのお茶「口臭対策の決め手」緑茶で、セフルケアができるお話をしたいと思います。
緑茶は茶葉を発酵せず、蒸して熱処理することで酸化酵素の働きを抑えたものです。緑茶といっても種類がいくつかあります。
●玉露 新芽が2~3枚開き始めたら、日の光をさえぎって育てたお茶です。渋みがなく、旨味が豊富な味わいです。
●煎茶 緑茶の中で一番飲まれるお茶です。
●番茶 一番茶はその年の新芽を摘み取ったお茶です。二番茶、三番茶は摘み取った順に呼びます。
●抹茶 抹茶の原料となるてん茶を石うすで挽いたものです。
●ほうじ茶 煎茶や番茶を強火で炒って、香ばしさを引き出したお茶です。
ところで口臭の原因とはなんでしょうか?
胃の不調や虫歯、歯周病などいくつかありますが、食べ物が原因の場合におすすめなのが緑茶です。
たとえば、強い香りの刺激のある食材、料理によるネギやニンニク臭、お酒を多く飲んだ後のアルコール臭などには効果抜群です。
緑茶にはポリフェノールの一種であるカテキンやクロロフィルが豊富です。
カテキンには抗菌、殺菌作用や抗酸化作用があり緑茶の渋みでもあり、また後味に温和な甘味もあります。空気中に放置すると褐色になります。クロロフィルには殺菌作用と消臭効果があります。
また カテキンも含まれており温水に良く溶け、苦味があります。神経興奮、強心、利尿作用もあります。とくに若葉に多く、抹茶4.6%、玉露3.0%、煎茶2.8%、番茶2.0%含まれています。
コップ一杯からペットボトル一本程度を目安に飲みましょう。
一度に一気に飲む必要はありません。これだけの量を飲む理由は、水分で口をゆすぐ意味合いもあります。
口の中が乾燥してしまうと、口の中に存在している細菌たちが増殖してしまい、口臭を引き起こしてしまうからです。
緑茶は水質によって美味しさが変わります。美味しいお茶を入れるときはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを含まない軟水を使用することです。硬水で入れると、風味が悪くなり、緑茶のおいしさが損なわれます。煎茶では軟水の硬度が50~100のお水が最適ですよ♪
秋は旬の食材が多く食欲が大いにそそられますよね。食べる楽しみこそが秋の醍醐味です♪
季節の変わり目には体調管理などに気をつけてくださいね。
入れ歯ってどうやって作る?
皆さんこんにちは!千種区覚王山 たなか歯科クリニック歯科医師の木方です!
最近名古屋は朝晩は冷え込んできましたが、皆さんは体調悪くされたりしてないですか??
今日は入れ歯について書かせていただきます!入れ歯と言われたら皆さんはどんな形をイメージされますか??
入れ歯は歯の欠損状態によって形が違います。大きいものから小さいもの、金属を使っているものや使っていないもの等様々です。今日は入れ歯の種類とそれが出来上がるまでの工程を大まかにはなりますが、書いていきたいと思います!
入れ歯は大きく分けて2種類あります。部分的に歯がない場合に使う部分床義歯と歯が全くない場合や残ってはいるが歯の根っこだけしか残ってない場合に使う全部床義歯です。
部分的なものは片側だけで作れる場合や両側の物があります。歯がないのが片側だけでも反対側まで金属を伸ばしてあげないと入れ歯を支えきれない場合もあります。また、歯にかけるバネの部分が保険の物だと金属ですが、自費治療ではバネの部分に金属を使わないノンクラスプデンチャーというものもおつくりできます。
全部床義歯にも金属を使うものと使わない物があります。保険治療での全部床義歯は先程の部分床義歯と逆で義歯の床の部分が全てレジンで作られます。自費治療では、義歯の床の部分が金属にできます。金属で行う事強度が上がるので、入れ歯自体の厚みが小さくなり、異物感が軽減されたり、保険のものよりも喋りやすかったりします。またレジンに比べ金属の方が食べ物等の熱が伝わりやすいです。
次に入れ歯が出来上がるまでの工程を書いていきます。入れ歯を作る為にはいくつかのステップを踏まなければなりません。入れ歯の設計が複雑になるほどステップの数は多くなっていきます。
1:大まかな型取り
既成のトレーを使い型取りを行います。この型どりで得た模型で次に使う為のトレーをつくります。
2:精密な型取り
1で作ったトレーでより精密に型どりをします。
3:顎の位置関係の記録
咬合床という仮の義歯床にワックスを盛ったものを使い、上顎と下顎の位置関係や咬合の高さ、歯の並べる位置等を決めていきます。
4:ろう義歯の指摘
歯肉の部分がワックスでできた仮の入れ歯をはめて審美的に問題ないか等の確認
5:完成義歯装着
出来上がった入れ歯を装着し、調整を行っていきます。
6:義歯の調整
入れ歯を使っていただき、噛み合わせや粘膜に不具合がないか確認、調整を行います。
このように入れ歯は出来上がるまでに何回かかかります。そして、出来上がってからも入れ歯を使い慣れていく事が重要になります。特に初めて使う方は、慣れるまでに時間がかかる事のが多いです。もし何か入れ歯のことで何かお困りの事がありましたら是非ご相談下さい!
千種区 たなか歯科クリニック 歯科医師 木方奨