舌苔のひみつ
こんにちは!たなか歯科クリニックの奥田です。
今日は、舌の汚れ「舌苔」についてお話したいと思います!
・舌の上にのっている白い物体は??
舌の上にのっている白い物体は「舌苔」といわれ、舌の上に苔のように広がっています。舌苔は、指の爪でぬぐいとることができ、とてもネバネバしています。
舌苔の成分は、大きく分けて3つに分けられます。
*口の中の細菌
*細胞が剥がれ落ちたもの
*食べ物の残りかす
中でも細菌が多くの割合を占めており「菌の塊」が舌の上にたくさん張り付いているというイメージです。
・舌苔はどうやって舌についているの??
まず舌は、表面に乳頭というぶつぶつした突起のようなものが無数に存在しています。
この中に糸状乳頭という突起があります。
これは舌全体に広がっていてざらざらしています。
この突起に「舌苔の成分3つ」+「唾液のネバネバした成分」などが混ざり合い、この糸状乳頭に付着します。
・舌苔が付着する4つの原因
健康な人でも多少はついていますが、舌苔が多くつきやすい人には理由もあります。
*口の中の清掃不良
→口の中の清掃状態によって舌苔の量は増加します。正しい清掃方法を身につけることもとても大切です。
*口の中の乾燥状態
→口の中が乾燥している人は唾液の量が少なく、舌苔が付着しやすくなります。
*舌苔が多い人ほど食べ物を食べていない??
→舌は食べ物や歯にあたることによってこすれあいます。同時に唾液がでることによって口の中の食べかすやプラークを洗い流しています。
舌をうまく使えない人は、こすれあう機会が減り、舌苔が多く付着することになるのです。
*体調不良による舌苔の変化
・効率よく舌苔を除去する2つの方法
*舌ブラシを使う
→舌を磨くための舌ブラシがあります。
鏡を見ながらなるべく舌を前に突き出します。
ブラシまたはへらの部分を舌の上面に沿わせるようにして奥から前にかき出すようにします
力をかけすぎないように動かしましょう
注意点としては、
*奥のほうまで無理して磨かないこと
*市販の歯ブラシは硬すぎるため使用しないこと
*1日何度も行わない
*歯磨き粉は使わない
*音波ブラシを利用する方法
音波ブラシには舌を磨くヘッドが付属されているものもあります。
良い点としては、舌ブラシのような動作を行うことなく舌苔を効率よく落とすことが可能です。
ただし舌に強く当てたり、長時間行うことで舌が傷ついてしまうので要注意です。
今回は舌苔の正体についてお話ししました。今までそんなに気にしてこなかったという人のほうが多いのではないでしょうか?一度お口の中をよく観察してみてください!
舌のケアもばっちりおこなってみてくださいね!
千種区覚王山たなか歯科クリニック歯科衛生士奥田眞由
新生活だからこそ気をつけよう!
千種区の皆さん、こんにちは。
4月ということで新生活はいかがですか?
新社会人は慣れない会社に、そして新1年生はワクワクな学校に、多くの人が気持ちを新たにスタートする季節ですね。
きっと、大変な毎日を過ごしていると思います。
また、学生の皆さんは部活も始まり、後輩にたくさん教えたりと大変な毎日だと思います。
そこで今回はこんな大変な毎日だからこそ気をつけたいことについてお話ししていきます。
①就寝前に歯磨きをせずに寝てしまう。
慣れない生活や部活に疲れ、帰宅するとクタクタ。夜ご飯の後、歯磨きをせずそのまま寝ていませんか?
これでは、夜じゅうずっと虫歯菌と歯周病菌の楽園に。
寝る前には必ず、歯磨きをしましょう。
②夜中にお菓子を食べながら宿題。
夜ご飯を終えると眠たくなり、仮眠後、夜中に起きて勉強する方は多いのではないでしょうか?
お菓子を食べながらは虫歯菌にエサをやり続けるようなもの。
ダラダラ食べはやめましょう。
③部活や勉強の合間にジュースやスポーツドリンクを飲む。
ジュースやスポーツドリンクには多くの糖分が入っています。
また果汁の酸で柔らかくなった歯を食いしばるとすり減りやすいので要注意。
含まれる砂糖と酸がお口の中に残ると虫歯や酸蝕症のリスクに。
飲んだら水やお茶も一口どうぞ。
※酸蝕症とは
酸によって歯が溶ける症状を言います。
「虫歯」は、虫歯菌がエサである糖を分解するときに作る酸で歯が溶けるが、「酸蝕症」は細菌が関与しないという点が虫歯と異なります。
原因:胃酸、酸性の薬物の服用、酸の強い食品の取りすぎ
症状:歯が透き通る、歯が丸みを帯びる、歯の表面に小さな凹みができるなど
④就寝中の歯ぎしりで朝起きると顎がだるい。
歯ぎしりは日中の疲れやストレスによって起きてしまいます。
あまり激しいと歯やあごが痛んでしまいます。
歯科医院でマウスピースを作ってもらいましょう。
⑤疲労回復に柑橘類やビタミン飲料をよくとる。
柑橘類やビタミン飲料は疲労回復に役立ちますが、酸性度が高く、歯のカルシウムを溶かしやすい飲食物。
摂った後は水やお茶を飲んでおくのがおすすめ。
⑥休日も日々の疲れや部活で歯科に行けない。
たまにあるオフは休養が優先?
症状がないからと先延ばしにしていませんか?
症状が出る前に、歯科医院に行き現状を知ることも大切です。
ぜひ、3〜4ヶ月ごとにメインテナンスを受けましょう。
いかがでしたか?
皆さんの今の生活を振り返ってみてどうですか?
大変な毎日が続きますが、これからも頑張っていきましょう。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川 怜奈
歯をぶつけた!どうしよう…
千種区のみなさんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
すっかり春の陽気ですね!新生活、新学期始まる皆様はいかがお過ごしですか?
不安だったり、少し楽しみだったりが混じった気持ちが懐かしいです。
今回は気温も暖かくなり公園等で遊ぶ機会も多くなったであろう小さなお子さんが、歯を強くぶつけてしまった時どの様に対応したらよいかお話していきます。
小さなお子さんが歯を強くぶつけた時“血が出ている、痛いと泣いている”といった場合、保護者の方は間違いなく歯医者さんに受診されると思います。
ですが、血が出なかったり、痛みが引いていた場合どの様に対応すればよいか迷うこともあるのではないでしょうか。見た目に現れていないから大丈夫かな〜とそのまま様子をみるのは要注意です。早めにかかりつけの歯医者さんを受診してください。
歯の怪我はぶつけたのにすぐ痛みが引いてしまう時があります。また、歯のぶつけ方によっては血がでなかったり、にじむ程度の出血でおさまることもあります。たとえば、歯が垂直にぶつかり奥に食い込んでしまうケースだと、組織が強く圧迫されているため血はほとんどでませんが食い込んだことにより組織が大きなダメージを受けている状態になります。このように血や痛みが出ていなくても、歯の根っこや歯の周りの組織といった内部にダメージが及んでいる可能性があるのです。
また、歯をぶつけた際に乳歯が抜けてしまった場合、このまま生え変わる歯だからいいかな〜と様子を見るのは危険です。歯が抜けるほどの怪我は歯の内部組織に相当なダメージがかかっているといえますので、乳歯の奥で成長している永久歯にまで影響がでることがあります。
実際に乳歯をぶつけて、抜けてしまった時が特に永久歯に影響が出やすいことがわかっているそうです。永久歯の芽(永久歯胚)はお子さんの成長とともにだんだんと歯の形になっていきます。最初はゼリーの様にやわらかく、乳歯が生えている段階での永久歯の芽は学校で使うチョークくらいの柔らかさです。ですので、ぶつけた乳歯が押し込まれて永久歯にあたると簡単に割れたり形が変わってしまう心配があるのです。
このような目に見えない、根っこの部分や歯周組織、顎の骨、まだでてきていない永久歯といった部分はレントゲン等を用いた専門医の検査が不可欠です。後になって痛みが生じる前に是非歯医者さんで検査を受けてみてください。
たなか歯科クリニックでは、外傷(歯を強くぶつけた等)の患者様の診察も急患で行なっています。まずはご来院前に詳しく状況を知るために、お電話をお願いします。
千種区覚王山 たなか歯科クリニック
受付・歯科助手 長谷川麻央
むし歯などで早く乳歯を失ってしまったらどうしたらいいの?
こんにちは!名古屋市千種区 たなか歯科クリニック歯科医師の島田実果です。
みなさんは「保隙装置」って聞いたことありますか?
例えばむし歯や外傷などで乳歯を失ってしまった時に、抜けたままで放置しておくと隣の歯がスペースに合わせて倒れてきてしまいます。そうなると、大人の歯がはえてくるスペースがなくなり、なかなかはえてこなくなり歯並びに影響してきてしまいます。
保隙装置とは、早期に乳歯がなくなってしまったスペースを確保し、大人の歯がまっすぐスペースに合わせてはえてこれるようにする装置です。
上の写真は「バンドループ」という保隙装置で歯にバンドを巻き、そこにループを取り付けます。
ループ部分でスペースを確保します。
バンドループ以外にも保隙装置は色々あります。
◯ クラウンループ
失ってしまった乳歯の隣の歯に冠をかぶせてループでスペースを確保します。
◯ リンガルアーチ
下の左右の6才臼歯にバンドを取り付けてそこから歯の内側にアーチ状の金属線が入ることにより、6歳臼歯がスペースがあいている手前の方に移動してこないようにします。
◯ Nanceのホールディングアーチ
リンガルアーチと同じような形ですが、上顎につけるものになります。
◯可撤保隙装置
前歯や2本以上の奥の乳歯がなくなってしまったときに使う取り外しのできる入れ歯です。前歯の見た目の回復だったり、多く歯を早く失ってしまったときに応用できます。
ただ取り外しできる反面、使ってもらえるようにお子さんの協力が得られないと、効果が不確実になってしまいます。また装置の清掃が不十分だと、装置が接している歯にむし歯ができやすくなってしまいます。また慎重に扱わないと落として破損してしまうこともあります。
保隙装置を使用するにあたって気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。
装置の周りには汚れがたまりやすく、歯磨きがしづらくなります。なので定期的に歯科医院でメンテナンスに来ていただき、むし歯や歯ぐきの炎症になってないかチェックする必要があります。
また、まれですがかたいもの、粘着性のある食べ物などで装置が外れてしまうこともあるのでその時は必ず歯科医院でつけ直してもらいましょう。
保隙装置は矯正装置ではないので、今の歯並びは改善しません。大人の歯が見えてきたら歯科医院ですぐ取り外してもらいましょう。
将来の歯並びのことを考えて早めに予防していくことが大切なので一度当院にご相談下さいね。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果
人間の歯と猫の歯は似てる?似てない?
千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です!
ここ数日はすっかり暖かくなりましたね!
4月になり新生活を迎えている方も多いのではないかと思います。
さて千種区の皆さん、人の大人の歯って何本か知っていますか? 答えは乳歯だと20本、永久歯だと32本です。では猫の歯ってどうなのか知っていますか?(犬派の方はすみません!)
この子はうちの愛猫ちゃんなのですが、ご覧のとおりあくびをすると歯が生えているのがよく見えて気になったので猫の歯ってどうなの?と調べてみました。
猫の歯は乳歯だと26本、永久歯だと30本だそうです。人間の歯は、親知らずも含めると32本なので、人間の歯の数とあまり変わらないことに驚きです。あんなに小さな顔に、人間と変わらない歯がついているなんて…。驚きでした!
猫は、生後2週間の間に乳歯が生え始め、生後1か月から2カ月までには乳歯が生え揃うそうです。人間の赤ちゃんよりも早いんですね。乳歯が生え揃うまでは、子猫ちゃんの口の中は違和感があるようで、いろんなものに噛みつきます。逆にいうと、噛みつくことで違和感を解消し、乳歯を強くすることができるそうです。
永久歯が生えるのは、生後4~6か月なのだそうです。そして猫の乳歯は幸運のお守りといわれているのをご存知でしょうか。抜けた乳歯は飲み込んでしまっていたりするので抜けた乳歯を見つけた人はラッキーなんだそう。見つけた方はぜひ、大切に保管しておくと、いい思い出になるかもしれませんね。
猫は、基本的に丸飲みする動物、と言われています。なので、食べかすがそれほど歯つきません。
でも、柔らかいウェットフードばかり与えていると歯に付着し歯垢や歯石の原因になるそうです。
そのせいで、人間と同じく虫歯や歯周病になる猫も少なくないそうです。対策としては、ドライフードをあげることで、歯垢や歯石予防になると言われています。猫の歯垢・歯石はガーゼなどで取り除くのも簡単なようです。市販の猫用の歯磨きセットも販売されているので、上手に活用してケアをしてあげたいですね。
猫によっては、永久歯でも抜けてしまうことがあるようです。猫は、歯がなくても食べ物を食べることができるそうなので、栄養摂取という意味では問題がないかもしれませんが、歯が抜ける理由に健康上の問題が潜んでいる可能性もあるそうです。永久歯に生え変わってから、猫の歯が抜けるようなことがあったら、動物病院に相談をお願いします。(たなか歯科クリニックは人間の歯医者なので猫の治療はしていません)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士 佐々木彩花