歯並びと噛み合わせについて
皆さんこんにちは!名古屋市千種区にある、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。
さて、今日は噛み合わせについて書かせていただきます。噛み合わせは食事はもちろん運動にも重要な役割を持っています。
人間は運動のときに力を発揮するためにくいしばります。バランスのとれた噛み合わせは、重心の動揺を抑制する効果があります。頭部の重さは、およそ5~6㎏あります。しかし、歯並びが悪いと十分にくいしばれません。くいしばれないと体の重心が安定せず、軸がぶれ、それを補正するために余計な力がかかってしまうと言われています。その為、疲れやすくなったり、肩こりや頭痛の原因となったりします。普段の食事や生活での噛み合わせのひずみが、骨格や筋肉のバランスに影響を与えます。歯並びが悪いだけでなく、虫歯や歯周病で歯を失ってしまった場合も同様に噛み合わせが狂ってしまうため症状が出てきたりします。入れ歯の方ですと、入れ歯を入れていないと、バランスが悪くなり、転倒の確率が高くなります。
悪い噛み合わせができる原因としては、顎の成長や永久歯の萌出方向、乳歯の交換時期がありますがそれ以外にも子供の頃の癖が原因になることもあります。次に悪い噛み合わせについて一部紹介していきます。
開咬
開咬とは上下の奥歯は咬みあっているが前歯が咬みあっていない状態です。原因としては 上下の歯の間に異物が挟まり、歯の軸が唇側に傾いてしまうためです。指しゃぶり、咬爪癖、舌を前にだす癖、口呼吸が原因でなる事があります。
指しゃぶりは1歳半から二歳頃に見られます。この時期は発達段階において自然ですが、その後もやめられない子供がいます。三歳半を過ぎても指しゃぶりが続いてしまうと歯並び顎の骨に悪影響が残る可能性があります。
過蓋咬合
過蓋咬合は開咬とは逆に噛み合わせが深くなっている状態です。くいしばり等により、奥歯の噛み合わせが低くなる事でおこります。また、頬杖やうつ伏せで寝る事で下顎を押し付ける力がかかり、過蓋咬合が悪化する場合もあります。
正中のズレ
上顎前歯と下顎前歯の中心が左右にズレている状態です。パターンとしては2つあり、顎の骨に対して歯の位置がズレている場合と上顎に対して下顎の位置がズレている場合です。前者は歯の生え方の問題ですが、後者は偏咀嚼等の口腔習癖が原因になっていたりします。
噛み合わせについて何かわからない事があれば遠慮なくご相談ください
名古屋市 千種区 たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨
麻酔って種類があるの!?
皆さんこんにちは!名古屋市千種区にあります、たなか歯科クリニックの木方です!
先日、2回目のワクチン接種が無事終わりました!ワクチンの注射思ってたより全然痛くなく終われました!
歯科治療で行う注射といえば麻酔ですね!今日はその麻酔について書かせていただきます!麻酔は、虫歯の治療、抜歯、インプラント等麻酔は色々な場面で使います。麻酔は薬剤や打ち方など種類があります。
麻酔薬の種類としては、主にアドレナリンやフェリプレシンといった血管収縮薬が配合されているものがあります。これにより、麻酔が長くとどまり、作用時間や効果を上げてくれます。普段もっとも使う麻酔薬にはアドレナリンが添加されています。アドレナリンは心臓にも作用するため、麻酔をうった後、多少心臓がドキドキします。歯科用麻酔薬に添加されているアドレナリン量は多くはないので管理されている循環器疾患であれば2本程度はつかえます。
アドレナリンが使えない人にはフェリプレシンが添加されたものを使用します。フェリプレシンはアドレナリンと違い心臓には作用しません。血管収縮作用はアドレナリンより弱い為、麻酔が効きにくかったり、使用量が多くなったりします。
普段の歯科治療では、麻酔を2回に分けて行うことが多いです。1回目に表面麻酔、次に浸潤麻酔を行います。しかし、下顎の奥歯は麻酔が効きにくく、浸潤麻酔だけでは、麻酔の効果を十分に得られないことがあります。そんな時に行うのが伝達麻酔です。通常麻酔は骨の中にある神経に作用させますが、下顎の奥歯は骨が厚いため薬液が骨の中まで浸透しません。ですので、神経が骨の中に入るための入り口付近にうつことで、十分な麻酔効果を得られます。
表面麻酔:口腔内の粘膜は痛みを感じやすいので、そのまま麻酔をすると痛いときがあります。その為、麻酔を注射する前に粘膜をしびれさせて、痛みを和らげます。種類は色々あり当院では液体の物を使用していますが、ゼリー状の物やテープタイプのもあります。表面のみにしか作用しない為、歯までは麻酔が効きません。
浸潤麻酔:歯科で最も使う麻酔です。治療を行う部位にのみ麻酔が効きます。場合により歯茎だけでなく歯根膜や骨膜にもうつことがあります。麻酔は2~3時間程度効いています。
伝達麻酔:主に下顎の奥歯の治療の時に行う麻酔法です。奥歯のさらに奥にうち、顎全体をしびれさせます。親不知の抜歯や奥歯の治療の時に使います。下顎の場合、上顎に比べて骨がしっかりしているため麻酔が効きにくい為、伝達麻酔を使うことが多いです。5~6時間程度麻酔が効きます。
最後に麻酔後の注意事項ですが、お食事は麻酔が切れてから食べるようにしてください。頬をかむ危険性があります。特にお子さんの場合は、感覚がないので、噛んだり、触ったりして、傷つける危険性があります。
歯科治療でかかるストレスや負担を減らせるよう努力しますので心配なことがあればお気軽にご相談ください。
名古屋市千種区 たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨
電動歯ブラシのおすすめは?
千種区のみなさんこんにちは!
千種区 覚王山 たなか歯科クリニック歯科衛生士奥田眞由です!
最近患者様からよく「電動歯ブラシを使ってみたい」、「歯ブラシより早く効率よく汚れが取れそう」とご質問やお話を伺います。
わたしは今まで電動歯ブラシは歯茎を傷つけてしまう、奥の歯や歯が重なっているところは磨き残しがでてしまうのであまりおすすめはしていませんでした。
しかし先日セミナーを受けてこれだったら患者様におすすめできる!と思いましたので
紹介させてください!
おすすめの製品がこちらです!
「クラプロックス ハイドロソニックプロ」
この製品は、音波ブラシです。
音波式なのでヘッドは回転せず音波振動による振幅運動をおこします。なので歯や歯茎を傷つけずにしっかりと汚れを落とすことができます。
回転式よりパワーが劣るから除去率も落ちるのでは?と思いましたが、バイオフィルム(細菌の塊)を除去するには十分な力を発揮してくれます。
毛先の高速振動によって、口腔内で唾液と歯磨き剤が混ざり合って乱気流が生じることによって届きにくい場所も汚れを取り除くことができます。
またこのブラシにも特徴があります。
ブラシの形状は、歯の幅に合わせて包み込んで磨けるようにしずく形になっています。
ブラシがフラットではなく、中のブラシが外回りより低いため包み込むようにして磨くことができます。
ブラシはクラプロックスの特徴的なCuren(クレーン)ファイバーという繊維を使用しているため柔らかくコシのある毛先になっています。
クラプロックスの手用歯ブラシにも使用されています。こちらもおすすめなのでまたお話できたらと思います。
ブラシヘッドは3種類あり、あらゆる口腔内に合わせて交換することができます。
わたしが実際に体験してみて驚いたことは、磨き終えたあとのツルツル感です!
歯医者でクリーニング終わりに舌で触るとツルツルした気持ちいい感じがしませんか?
そのときのような感覚がご自身で感じてもらうことができます。
歯ブラシではなかなか上手に磨くことが難しい、よく衛生士さんに磨き残しを指摘されるなどといった方にとてもおすすめです!
操作方法もボタン一つでとても簡単で音波式なので動かし方も簡単なので電動歯ブラシ初心者の方からご高齢の方までこの歯ブラシの効果を最大限に感じてもらうことができると思います!
こちらの電動歯ブラシは歯科医院のみでしか取り扱いされていないため興味をもってくださった方はぜひお声かけください!
千種区 覚王山 たなか歯科クリニック 歯科衛生士 奥田眞由
歯ブラシは雑菌だらけ?きれいにする洗い方
千種区の皆さん、こんにちは。
皆さんは歯を磨いた後どのように歯ブラシを洗っていますか?
歯ブラシについた雑菌をしっかり洗い流し、清潔に保てていますか?
歯ブラシを清潔に保つためには洗い方が重要になってきます。
そこで今回は、歯ブラシの洗い方についてお話ししていきます。
⑴なぜ正しい洗い方を知る必要があるのか?
①細菌の温床になりやすい。
使用した後の油氏には1億個以上の雑菌が付着すると言われています。
歯垢や雑菌の栄養となる食べカスも付きやすく、湿ったままの状態になりやすくい。
その結果細菌が繁殖しやすくなり、放置すれば温床になってしまいます。
②細菌だらけの歯ブラシを使うデメリット
細菌だらけの歯ブラシをお口の中に入れるのはとても不衛生です。
体の免疫力が低下していると、歯茎が腫れるなど口内トラブルの原因になってしまいます。
③適当に洗い流すだけでは汚れは落ちない。
歯磨きをした後に歯ブラシをみずでサッと流すだけで終わっている人もいるでしょう。
ただし、軽く流すだけでは、歯ブラシの汚れや雑菌を十分に落とすことはできません。
毛の中に汚れが入り込むこともあるので、正しい洗い方で丁寧に汚れや雑菌を除去しましょう。
⑵歯ブラシの正しい洗い方
①正しい洗い方
強めの流水を使って、様々な角度から洗い流すことがポイントです。
毛先から根元までしっかりと水に当てましょう。
もし目に見える食べカスが残っている時は、軽く擦って取り除いておきましょう。
水を溜めたコップに歯ブラシを入れてかき回し、その後水で洗い流しても良いですよ!
②しっかり乾燥させる
正しい洗い方を守っていても、歯ブラシに水気が残っていると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
ティッシュや清潔なタオルで軽く拭いておくと、乾燥するまでの時間が短縮できます。
使っているコップや歯磨き粉のケースも一緒に拭けば、カビ対策にもなります。
拭いた後は、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
③除菌する方法は?
歯ブラシの除菌には天日干しが有効です。
殺菌作用により歯ブラシについた雑菌を減らすことができ、乾燥までの時間も短縮することができます。
⑶歯ブラシの洗い方以外に気をつけること
①1ヶ月に1回交換する。
歯ブラシの交換は1ヶ月に1回を目安にしましょう。
そのまま使用していると衛生面で問題があり、汚れを落とす効果も弱くなってしまいます。
②キャップやケースに入れない。
水気を含んだ歯ブラシをキャップやケースに入れると乾きにくくなってしまいます。
持ち運び用に使用する時は、家に帰ったにすぐ取り出し乾燥させましょう。
毎日使う歯ブラシだからこそ、きれいに保ち、お口の中もきれいに保ちましょう。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川 怜奈
歯磨き粉って違いはあるの?
千種区の皆さんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
今日は歯磨き粉についてお話しさせていただきます。
毎日の歯磨きには欠かせない歯磨き粉ですが市販の歯磨き粉には様々な種類があり、どんな物が効果的で自分に合っているかなかなかわかりづらいと思います。
今回は私が歯磨き粉を選ぶ際に基準にしていることを2点あげてお話ししていこうと思います。
まず、1つ目はフッ素濃度が高いものを選ぶこと。
みなさんはフッ素ときくと、お子様が虫歯を予防するために歯医者さんで塗布してもらうものというイメージでしょうか。フッ素には、歯を強くする効果や虫歯の原因菌が酸を出すのを抑えるなどといった効果があり、大人になってからでも初期虫歯になってしまった歯の再石灰化をする働きに期待ができるといわれています。フッ素の効果が出てくるのは大体3年後からと言われていますので、検診での塗布と日々の歯磨きで取り入れながらしっかり虫歯予防していくことが大切です。
ではどのようにフッ素濃度を見ればいいのでしょうか?
日本で売られている歯磨き粉のパッケージをよく見てみると、数字の後にppmという表記があると思います。この数値がフッ素濃度になり、日本では現在500~1500ppmのものが売られています。数値が高いほどフッ素濃度が高いので、年齢やご自身の虫歯リスクにあったフッ素濃度の歯磨き粉を選んで使用してください。
また歯磨き粉だけでなく、フッ素配合の洗口液も販売されています。当院でもお取り扱いしておりますのでお気軽にお声掛けください。
2つ目は、味が好みのものかどうかです。
味や匂いなど特に気にされたことがない方もいると思います。しかしせっかくフッ素濃度を基準に選んだ歯磨き粉なのに、何度も口をすすいで洗い流してしまっては意味がありません。フッ素は留まらせることが大切ですので、すすぎはできれば1回が望ましいとされています。そのため口に残る歯磨き粉の味は好きな味の方がいいかなと私は思います。色々な歯磨き粉を使ってきましたが、同じミント風味でも使ってみると意外と味に違いがあって面白いですよ!
今回は歯磨き粉選びの基準についてお話しさせていただきました。歯磨き粉は調べてみると成分や形状など様々なので、会社と家で使い分けてみたり、その日の気分で変えてみたり毎日の歯磨きが楽しくなる道具のひとつでもあります!是非自分に合った歯磨き粉を見つけてみてください(^ ^)
千種区 たなか歯科クリニック
受付・歯科助手 長谷川麻央