洗口液と液体歯磨きの違い
千種区覚王山の皆さまこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
毎日続いていた雨天もおわり、暑い日が続いていますね。体調に気をつけて夏を乗り切りましょう!
今回はお口の中のセルフケア用品、洗口液についてお話しします。
お口の中をしっかりケアされている方は洗口液を使ったことがあるのではないでしょうか?当院でも現在は2種類の洗口液を揃えていて、衛生士さんのメンテナンスが終わった後に買って帰られる患者様も多く見られます。
気になっているけどまだ使ったことがない方、毎日使ってるけど効果でてるのかな?使い方はあってるのかな?と不安な方、洗口液はどのようなものなのか理解しておくと自信を持って続けることができるはずです。
まずは、洗口液の事を詳しくお話しする前に液体歯磨きとの違いについてお話しします。液体タイプのオーラルケア製品を選ぶ時はその製品が洗口液なのか液体歯磨きなのかにご注意ください。どちらも市販ではボトルに入って売られている商品がほとんどでとても混同しやすいのですが、使い方が全く違うので要注意です。
洗口液は基本的には”歯磨きをしてから使う”もので、液体歯磨きはその名の通り液体状の歯磨き剤なので”使ってから歯磨きをする”もので順番が全く逆になります。
洗口液は成分をお口に残すためにも、歯磨き後すぐに飲食をしない時や就寝前の使用がおすすめです。
これらの製品のラベルには、マウスウォッシュ、デンタルウォッシュ、デンタルリンスなどの表記はされていても洗口液なのか液体歯磨きなのか一見見分けるのが難しいものもあると思います。そんな時は、一つ手にとってみて成分表示の近くに書かれている四角で囲まれた部分を見ると記載がされていますので参考にしてみてください。また洗口液は製品名にはマウスウォッシュ、オーラルリンスと表記されていることが多く、液体歯磨きにはデンタルリンスと表記されていることが多いです。同じブランドの製品でも製品によって洗口液だったり、液体歯磨きだったりすることもあるのでよくチェックすることが大切です!
今回は見分けづらい洗口液と液体歯磨きの違いをお話ししました。私自身歯科医院で働くまで洗口液や液体歯磨きを全く使用したことがなかったのですが、歯を健康に保つためのセルフケアに簡単に取り入れることができる優れ者だと思います。来月は歯周病の治療と予防の観点から洗口液に焦点をあて使い方や選び方をもっと詳しくご紹介する予定です。
普段飲んでいるものは虫歯になりやすい飲み物かも?!注意していきましょう!
千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
梅雨のような毎日雨が続いていましたが、また晴れて暑い夏が戻ってきましたね。みなさんはこの夏の暑さはどう乗り切っていますか?この夏の暑さで冷たいジュースやアイスを食べることが多くなっていませんか?
コーラを飲むと歯が溶けるといわれるのは皆さん聞いたことがあるかもしれませんが、炭酸飲料に限らず砂糖が入った甘いジュースもとても危険です。
では、「pH」という言葉をご存じですか?
これはイオン指数の英語の略で、リトマス紙を使って、酸性、アルカリ性を判定するための指数でpH7が中性とされているものです。
歯の表面には、固いエナメル質というものがありますが、エナメル質は酸にとても弱い性質を持っています。
数値にすると「pH5.5」以下になると歯が溶け始めるのです。
pHの数字が低いほど酸性度が強く、虫歯の危険度も高くなります。
中性である7.0はお水です。
水・ミネラルウォーターは7.0で近いものでは牛乳(pH6.8)があります。
お茶はpH6.5となるので暑い季節はこれらを水分補給とするといいですね!
ここからは虫歯のリスクが高くなります。
皆さん意外に思うかもしれませんが紅茶は市販のものだと砂糖が入っておりpHが5.5ですので、飲みすぎには注意ですね。
オレンジジュースは4.0、スポーツドリンクは3.5です。
コーラはなんと恐ろしい2.2という数値です。
コーラを飲むと歯が溶けるといわれるのはpHが他のものに比べるととても低いことからだとわかりますね。
暑い季節は冷たい飲み物が飲みたくなりますが、虫歯のリスクを考えて飲むものに気をつけましょう。
ですがどうしても甘いものが飲みたいときがありますよね。コーラを飲むと歯が溶けるとは言いますが、コーラやオレンジジュースを飲んだからといって、虫歯にすぐなってしまうというわけではありません。
毎日きちんと歯磨きや規則正しい生活をすること、飲み方を工夫することが大切です。
お口は唾液が出ることで、唾液の成分によって溶けて歯から出ていったカルシウムを元に戻す働きがあります。
これを石灰化といいますが、この時にまた甘い物を飲むことでそのサイクルが追い付かなくなってどんどん歯が溶けていってしまします。
ダラダラ飲みをすることで虫歯のリスクが高くなっていくので、時間を決めて飲むようにして、その後は、歯磨きをするようにしましょう!
千種区たなか歯科歯科クリニック 佐々木彩花
歯周病による口臭とは
みなさんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
マスクをつけていると自分の口臭が気になるな思うことは皆さん今まで経験があると思います。
食べものによる口臭や唾液の減少による口臭は一時的なものであり、あまり心配はいりません。気をつけるべきは病的な口臭です。なかでも一番多く、匂いの強いのが歯周病由来の口臭です。なぜ歯周病だとお口が匂うのかご存知でしょうか?歯周病の時の口腔内には歯周病菌がたくさんいます。その歯周病菌は、口腔内の食物残渣などに含まれるタンパク質やアミノ酸を食べて生きています。血液に含まれる鉄分が好物で、歯周ポケット(歯と歯茎の溝)などの出血しているところに集まってどんどん強くなって生きます。そして歯周病菌は栄養分を摂取して揮発性のガスを排出します。これが口臭の正体です。このガスを出す歯周病菌の数が多ければ多いほど匂いも強烈になっていきます。どんな匂いかというとその成分は「三大臭素」と呼ばれるものが含まれています。
・メチルメルカプタン:玉ねぎが腐った時のような匂い
・硫化水素:卵が腐った時のような匂い
・ジメチルサルファイド:キャベツが腐った時のような匂い
これらによって口臭が感じられるのです。歯周病の進行具合によってどの匂いが強くでるかわ変わります。
一般的に口臭の対策として取り入れられがちなのは、ミント系のタブレットやマウスウォッシュだと思います。でもご存知のようにそれらは匂いを隠すだけで本来の予防や改善にはなりません。口臭の原因がお口の中で増える歯周病であるなら予防や改善の一番の近道はやはり、毎日確実に歯周病菌を取り除くことが大切です。また定期的な歯科医院でのクリーニングが大切です。
歯周病は気づかないうちに静かに進行していくものなので症状がなくても検査をお勧めします。定期的な検査で早期発見、治療をできるようにしていきましょう!
また毎日のケアには舌のお掃除もぜひ取り入れてあげてください。舌のお掃除をして舌苔を減らすことでお口の菌を減らしてあげることができます。舌苔は粘膜などの新陳代謝によりつくられたお口の垢です。細菌が住みつき揮発性ガスの発生源となります。ブラシ状、ヘラ状などさまざまなタイプの舌ブラシがありますが、舌に優しく舌苔を効率的にかき集められるブラシタイプがお勧めです。普段お使いの歯ブラシでもよいです。1日に1回優しく奥から手前へブラシを動かしてあげてください。わからないことがあればいつでも衛生士へ声をかけてくだいね!
千種区 たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実
「保険診療」と「自費診療」の違い・利欠点
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。
歯医者さんでの診療には、2種類あるのをご存じでしょうか?
「保険診療」は、健康保険が使える治療です。年齢や保険の種類にもよりますが、患者様の費用負担は 総額の3~1割程度。残りは公的に負担してもらえ、安価で治療を受けることができます。
しかし、それは「痛みをとる」「咬めるようにする」ための最低限度の治療に限られます。よって、治療方法・使える材料・検査などに制限があり、その範囲以外の選択をすることはできません。
「自費診療」は、健康保険を使わずに 患者様が治療費を全額自己負担する治療です。そのため、前述のような制限がなく、自由に治療法や材料・検査を選べます。それゆえ「自由診療」という別称もあり、様々な治療の中から 自分に合ったベストな方法を選択して受けることができます。
実は、保険診療で定められた治療水準は十数年前のものであり、日進月歩する現在の歯科医療の最新レベルとは、かけ離れています。
例えば、保険で被せ物を作る際には、いわゆる「銀歯」が使われますが、これは殆どの諸外国では既に使用されていません。見た目が悪いのもありますが、精度が低いため虫歯のリスクが高いうえ、口腔内で腐食して金属アレルギーの原因にもなる生体親和性の悪い材料だからです。そのようなものが、日本の保険治療では未だに使用されているのが現状です。
我々 歯科医療関係者が自分や家族に被せ物をする場合、決して保険の物は入れません。もっとより良い材質があるのを知っていますし、妥協して入れた被せ物が 長期的に見てどのような結果になっていくのかを理解しているからです。
また、保険治療は最低限の除痛・機能回復をするためのものなので、「審美性を良くする」 「より長期的に長持ちするようにする」 「歯並びを良くする」 「詳しく精密検査をする」 などは行えません。
『もっと健康になりたい!きれいになりたい!!』と思っても、保険では望めないのです。
自費診療は、保険のルールや制限に囚われずに、理想的な治療を目指したもの。負担割合はありますが、良好な予後が期待できます。
でも、保険診療も小さな虫歯の治療や 軽度の歯周病には充分対応できるので、保険でできること・できないことを知り、うまく利用していくのが良いと思います。
このように保険診療と自費診療には大きな違い・特徴があります。
たなか歯科クリニックでは、患者様各自に合った治療計画を立案・提示し、しっかりとご相談したうえで、患者様ご自身に治療法を決めていただいて診療を進めています。
皆様の理想のお口の状態・健康維持のお力になれれば幸いです。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
最新のクリーニング
みなさん、こんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の福田です。
全国的に大雨が続き各地で災害が発生しており、心配な毎日を過ごしていることと思います。被害が拡大しないことを願うばかりです。
さて、本日はみなさんにオススメのクリーニングをご紹介します。「パウダークリーニング」というものをご存知でしょうか?
まずわたしたちの口の中は300〜700種類の細菌が生息しており毎日のハミガキで磨き残しがあると、その細菌が繁殖しバイオフィルム(頑固な細菌の塊)を形成し、長時間付着したままにしていると虫歯や歯周病になっていきます。
現在、当院で行なっているPMTCと呼ばれる従来型のクリーニングは、フッ素入りペーストと回転式の機械で歯の表面を磨き、バイオフィルムを除去しています。残念ながら、この方法では完璧にはバイオフィルムを落とすことはできません。なぜならば、回転式の機械では歯の間や噛み合わせ面に器具がフィットしないため、徹底的にバイオフィルムを落とし切ることができないのです。
しかし、最新のパウダークリーニングでは従来型のクリーニングでは落とし切れない歯の間や噛み合わせ面まできれいにバイオフィルムを落とすことができます。なぜそんなことができるかと言うと、それはパウダーだからです。
パウダーの利点
①粒子が細かく隅々まで届く
使用するパウダーの粒子は直径がわずか14μmと歯科分野では非常に微細な粒子でできています。そのおかげで歯の間や噛み合わせの細かい溝まで隅々までパウダーが届き、バイオフィルムを落とすことができます。
②歯や歯茎に優しく痛みがない
パウダークリーニングでは専用の機械からパウダーをジェット噴射させることで、歯の隅々までバイオフィルムを除去することができます。患者様からは「痛くないの?」と質問をいただきますが、全く痛みがありません。先ほども説明したとおり、パウダー粒子が非常に細かいことで、歯の表面を傷つけることなくクリーニングすることができます。
③軽度のステインもオフできる
バイオフィルムを除去するために作られているパウダーですが、軽度の茶渋やステインであればバイオフィルムと一緒に除去することが可能です。
パウダークリーニングの欠点を一つあげるならば、保険外治療と言うことです。そのため少々費用はかかりますが、虫歯や歯周病の予防ができるという点ではこれ以上のクリーニングはありません。
バイオフィルムの除去は3〜4ヶ月に1度のクリーニングをすることで虫歯と歯周病のリスクが低減すると言われています。毎回は難しくても年1回はパウダークリーニングにかえてみるのも良いかもしれませんね。興味がある方は担当歯科衛生士までお声かけください。