医院ブログ

洗口液を使ってみよう!

千種区覚王山の皆さまこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
今回も前回に引き続き洗口液のお話をさせていただきます。
前回は洗口液と液体歯磨きの違いについてお話ししました。今回は歯周病の治療と予防の観点から洗口液の使い方や選び方を詳しくお話しします。
歯周病予防で洗口液を使用する場合、歯磨きとの併用が効果的です。歯磨きをすることで形成されたバイオフィルムを壊してから洗口液を使用することで殺菌成分を届けやすくするのです。前回お話しした通り洗口液を使う前に歯磨きできることが多いなら、次の成分が入った洗口液をおすすめします。
①グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)
②セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)
③ベンゼトニウム塩化物(BTC)
これらの成分は歯の表面やバイオフィルムの表面、お口の粘膜の表面に付着して殺菌作用を発揮する性質があります。さらに歯の表面などに執着することで細菌たちが集まりバイオフィルムを再形成するのを抑制する働きも期待されます。バイオフィルム内に浸透する力はないので歯磨き後1~2分で使用できるとよいでしょう。その時はラベルに記載がある時間だけしっかりすすぐようにしてください。
また、洗口液を使う前に歯磨きができないのであればバイオフィルム内部に浸透する成分を含んだ洗口液がおすすめです。お昼休みが短かったり忙しかったりでなかなか歯磨きができない時もあると思います。そのような場合は、次の成分が入った洗口液を使用すると良いでしょう。
①エッセンシャルオイル
②ポピドンヨード
これらの成分は歯の表面に形成され始めたバイオフィルム内に浸透して短時間で殺菌作用を発揮します。しかし時間が経ってバイオフィルムが成熟化し厚くなると浸透する効果は弱まってしまいます。バイオフィルムの層が薄いほど中に入っていけるので、最後の歯磨きから遅くとも6~7時間、できれば5時間以内に使用するようにしましょう。
最後に前回今回の内容をまとめると、
選び方 ①液体歯磨きとの混同に注意②殺菌成分の作用の違いを意識する
使い方 ①バイオフィルムを歯ブラシで壊す②バイオフィルムが厚くなる前に洗口液を使用する③20~30秒しっかりすすぐ(ラベルに記載がある時間)
以上のことに気をつけることで自信を持ってセルフケアできるはずです!
今回は洗口液について2回に渡ってお話しさせていただきました。洗口液を選ぶ時はなにを目的に使用したいかを明確にするのもポイントです。殺菌成分は付着と浸透2種類で考えられると紹介しましたが、例えば歯茎の腫れを抑えたい、口臭対策がしたいなど別の用途で使用したい場合はそれにみあった洗口液もあります。長く使い続けられるように味や刺激感も考慮してみてください。

歯にできた白い部分の正体は?

千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。

だんだんと秋が近づいてきたのか涼しくなってきましたね!
2021年の十五夜の日は9月21日だそうですね。十五夜といえばお月見団子を食べるよという方もいらっしゃるかと思います。お月見団子って白くてまんまるで可愛らしいですよね。

さて、皆様の中には歯医者で検診を受けた際に初期虫歯を指摘されたことはありませんか?

この写真の歯に出来た白い斑点や帯状の白濁、穴はあいていないけどこの白くなった部分は何なのでしょうか?

この白濁はホワイトスポットといいその原因は二つ、初期虫歯かエナメル質形成不全によるものです。この写真のお月見団子のように歯の表面が白くなっているところ、ここは初期の虫歯の状態です。

むし歯といえば黒くて穴が空いている状態を想像しますがその始まりが、初期虫歯によるホワイトスポットであることがあります。歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラル分が溶けだす脱灰という状態が進むと歯は光沢を失い白濁し始めます。これが初期のむし歯の状態でどんどん脱灰が進んでくると歯に穴が空いて黒くなっていきます。まさに虫歯になるかならないかの瀬戸際の状態なのですね。しかし脱灰を起こしたからといって必ずむし歯が進行するわけではなく歯には再石灰化作用という独自の修復作用が備わっています。その再石灰化作用を促すものがフッ素なのです。個人差はありますが初期虫歯による白濁はフッ素を定期的に歯科医院で塗ったりお家での歯ブラシでフッ素入りの歯磨き粉を使うことで白さが目立たなくなる場合もあります。

白濁のもう一つの原因であるエナメル質形成不全症とは主に遺伝や生まれつきの病気、胎内にいるときのなんらかの障害によって、エナメル質が正常に形成されなかった為に出来る白い斑点です。 エナメル質形成不全の場合、初期のむし歯と違って、再石灰化による治癒は期待出来ません。また、すぐに治療をしなければならないという状態ではありませんが審美的な悩みが大きくどうにかしたいという患者さんにはご希望によって白濁の部分だけ最小限に削って詰め物をする事があります。が欠点としてレジンという材料の特性上、着色や取れてしまうことは避けられないので数年後にやり変えが必要になることもあります。または被せ物を作るなどの治療になる可能性もあります。ですからお子様の場合は歯を削ることはしないで様子を見ることが多いです。現状虫歯になっていないか定期的にチェックして方針を相談できればと思います。

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 佐々木彩花

8020を達成を目指しましょう!

みなさんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
朝夕はとても過ごしやすい気候になってきました。もう少しで敬老の日ですね。
なかなか今の時期は祖父母にすぐに会いには行けませんが、私は最近よく電話でお話ししています。私の祖父はつい最近88歳のお誕生日を迎えました。毎朝欠かさず散歩に出かけていて、お庭のお花も綺麗に育てていて、さくらんぼとうなぎが大好きでとっても元気です。祖父の家には8020運動の表彰状が飾ってあります。
8020運動とは1989年(平成元年)より厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」と願いをこめてこの運動が始まりました。
8020達成率は、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4〜5本)でしたが、2005年厚生労働省の調査では80歳〜84歳の8020達成率は21.1%で、85歳以上だと8.3%まで伸びました。
現在、日本歯科医師会は8020運動の次なるステップとして「8020健康長寿社会」の実現を目指しています。それは歯周病等の重症化を防ぎ、8020達成者を増やし、健康寿命社会を目指すということです。8020達成者は非達成者よりも生活の質(QOL)を良好に保ち、社会活動意欲があるとの調査結果や、残っている歯の本数が多いほど寿命が長いという調査結果もあります。
仮に8020が達成できなかった方でもしっかりと噛み合い、きちんと噛むことのできるように欠損補綴(入れ歯、ブリッジ、インプラントなど)を行い口の中の状態を良好に保つことで20本あるのと同程度の効果が得られます。よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが軽減するというデータも出ています。
私の祖父も去年くらいから部分入れ歯を使うようになりましたがまだ美味しく色々なものを食べています。世の中が落ち着いたらまた一緒に色々なところへ行って美味しいものがたくさん食べられるようになったらいいなと思います。
私はこれからも歯科衛生士としてたくさんの方がいつまでも楽しく美味しいお食事を取れるように一緒に歯周病の治療や予防に力を入れていきたいと思います!

祖父とさくらんぼ狩りに行った時の写真です(^^)
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

なぜ、被せ物には「セラミック」がおすすめ?

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

被せ物を作る治療になった際、「では、どんな材質の被せ物にしましょうか?」 という相談になりますよね。 そんな時、多くの場合 私たち歯科医師は 患者様に “セラミック” をお勧めします。
セラミックは保険が使えない材料なので費用がかかるのに、どうしてでしょう? 
それには、『患者さまの 豊かな人生や お口の中の健康を願う』 理由があるからなのです。

そもそもセラミックとは、いわゆる 「陶材」 のことです。お茶碗や洗面台などにもに使われる材質ですね。では、陶材の特徴を思い浮かべてみてください。そこから答えが見えてきます。

まず、ひとつは 『汚れが付きにくい』 ことです。洗面台に汚れがついても、水で流したり、キュキュッと洗い落とせば、簡単に汚れが取れますよね? その特徴から、トイレなどにも陶材は用いられています。これが歯の被せ物の材料であったなら、良いと思いませんか?

ふたつめは 『時間がたっても劣化しにくい』 ことです。陶材は金属と違い、経年的に錆びてボロボロになることがありません。古墳などから出土しても、陶磁器は比較的当時の姿を留めていますよね? 口腔内は、あらゆる食べ物が行き交い、酸性の状況に晒される過酷な環境です。そんな中でも陶材は、金属やプラスチックに比べ 長期的に安定した性質を保ってくれます。

みっつめは 『透明感のある綺麗な色付けができる』 ことです。名匠が作った高級な陶磁器は、美しい光沢があって 鮮やかな色付けがしてありますよね? それと同等に、歯の被せ物も 天然歯独特の美しい色調や透明感を再現するのに、非常に適しています。それに前述のように、その色調が劣化せず長く保たれます。

よっつめは 『比重が軽い』 ことです。同じ体積の金属に比べ、陶材は1/3程の重量で軽く作ることができます。それにより、歯や体への負担や疲労度が少なく済みます。

いつつめは 『体への有害性がない』 ことです。金属やプラスチック(レジン)はアレルギーの原因となることがあります。また金属は溶けだして、周りの歯茎などを変色させる原因となります。

むっつめは 欠点ですが 『割れやすい』 ことです。しかし、これは歯科の分野では改善されています。実は 被せ物のセラミックは、昔からそれが弱点でした。しかし研究が進み、現在では安心してお勧めできる 割れにくい頑丈なセラミックが開発されています。

以上のようなセラミックの特徴から、お勧めする理由をまとめると…

① 審美性が良い、透明感がある、変色しにくい
② 性質が劣化しにくい
③ 汚れ・臭いがつきにくい
④ アレルギーの原因とならない、生体親和性が高い
⑤ 溶出による歯肉変色を生じない
⑥ 軽い
⑦ 天然歯の硬さに近い
⑧ 適合が良いので二次虫歯になりにくい

などがあげられます。

歯は一度削ると元には戻りません。同じ歯を何回を治療すると、その度に歯が脆くなっていってしまいます。
歯医者が患者様にセラミックをお勧めする理由は、 「初期費用はかかるが、長期的にみてコストパフォーマンスが良い」 うえに 「綺麗な歯が質の高い人生をもたらす」 のを、経験的に知っているからです。
被せ物をお作りの際は、費用面だけに注目することなく、そのメリットをお考えになってみてください。ご自身の体の一部となるものです。納得できる 素敵な歯で笑えると良いですよね♪

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

ホワイトニングで歯を白くしよう!

皆さん、こんにちは。千種区にありますたなか歯科クリニック歯科衛生士の福田です。少しずつ秋の陽気になり、過ごしやすい季節になってきましたね。

今日は“一度はして見たい”と思っている方が多いのではないでしょうか?ホワイトニングについてご紹介したいと思います。

実は私もホワイトニングをしたことがあるのですが、「ホワイトニング」とは、簡単に説明すると歯を白くすることができる処置のことを言います。昔はよく芸能人は歯が命と言っていましたが、近年は芸能人だけでなく一般の方も歯を大切にしたり、歯を白くしたいというニーズが広がっているように感じます。

歯を白くするには2つ方法があります。一つは差し歯と言われる人工の歯を入れることで白さを手に入れることがあります。より天然の歯に近い自然な白さを希望される方はセラミックと呼ばれる材質がオススメです。ただし、差し歯はあまりオススメできません。セラミックは人工の歯なので長い間キレイで白い歯が保たれますが、歯を作るために自分の歯を削らなくてはいけないからです。虫歯があってどうしても削らなければいけない場合は、差し歯の選択が良いと思いますが、虫歯がない健康な天然の歯の方は大幅に削る量が増えるのでオススメできないのです。

健康な天然の歯がある方にオススメなのがホワイトニングです。ホワイトニングは黄ばんだ歯を白く漂白していく効果があるので、天然の歯を白くしたい方にオススメです。歯の漂白は健康な天然の歯にしか効果を示さないので、差し歯や詰め物、神経を取っている歯は白くなりません。

ホワイトニングの良いところは自分で白さを調整できるところです。
当院ではホームホワイトニングという自宅で寝ているときに使用するホワイトニングを提案しています。歯型を取って自分専用のマウスピーストレーを作り、トレーにホワイトニング薬剤を入れてそれをはめて寝れば、寝ているだけで歯が白くなります。薬剤は2週間分お渡ししますので、毎日使用して自分の希望の白さになったら止めることができます。逆にもっと白くしたいという方は、薬剤を追加購入すればホワイトニングを継続することもできます。

ただし、ホワイトニングの白さの持続は永久ではないため、毎日の飲食で歯の色は後戻りしていきます。コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなど濃い色の飲食を控えるだけでも白さは持続しやすいです。又、歯の黄ばみが気になった時は、薬剤だけ購入して再度ホワイトニングをすることが可能です。一度ホワイトニングをしている方は、2回目以降のホワイトニングは白くなりやすいと言われているので、マウスピーストレーを保管しておくことをオススメします。

白い歯は清潔感があり、笑顔の印象も変わっていきます。興味のある方は、担当歯科衛生士までご相談ください。

1 34 35 36 37 38 39 40 41 42 248

Pick up contents

ページトップへ