逆流性食道炎と歯の関係について

逆流性食道炎と歯の関係について

こんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
今回のブログでは逆流性食道炎と歯の関係についてお話したいと思います。

逆流性食道炎は、胃酸や胃内容物が逆流して食道にダメージを与える病状ですが、これが歯の健康にも影響を与えることがあります。

逆流性食道炎は、大人だけでなく子供や高齢者など、さまざまな年齢層で見られます。主な症状は、胸焼けや胃もたれのような痛みや不快感です。他にも、咳、のどの違和感、吐き気、口の中の苦い味などが現れることもあります。

逆流性食道炎の原因には、食生活や生活習慣の乱れ、過度のストレス、過食や飲酒、喫煙などが挙げられます。また、妊娠や肥満、特定の薬物の使用、染色体異常などもリスク要因として考えられます。

逆流性食道炎の治療には、まず生活習慣の改善が重要です。食事の量を調節したり、食事の後に寝ることを避けるなどの対策が効果的です。また、薬物療法や手術なども考慮される場合もあるそうです。

予防のためには、健康的な食生活を心掛けることが重要です。食事の量を適切に抑え、脂肪分の高い食品や刺激物を控えることが望ましいです。また、ストレスや過労も逆流性食道炎の発症リスクを高めるため、十分な休養を心がけることも大切です。

そして逆流性食道炎による胃酸の逆流は、口腔内にも影響を与えます。胃酸は酸性の物質であり、口腔内に流れ込むと歯のエナメル質を溶かす可能性があります。特に、長期間にわたって胃酸と接触すると、歯の表面に溝やくすみが形成され、歯の感受性が増し、虫歯や歯周病のリスクも高まる可能性があります。

また、逆流性食道炎による胃酸の逆流は、口腔内の酸性環境を増加させるため、唾液の酸中和能力が低下することがあります。唾液は口腔内の酸を中和し、口腔内のpHバランスを調整する役割を果たしています。しかし、胃酸の逆流によって酸性環境が増えると、唾液の中和能力が低下し、口腔内の酸性環境が維持されることになります。この状態が長期間続くと、歯のエナメル質がより弱くなり、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、逆流性食道炎による胃酸の逆流は、口腔内の菌叢にも影響を与えます。口腔内には多くの細菌が存在し、これらの細菌が歯の表面に付着し、プラークと呼ばれる歯垢が形成されます。逆流性食道炎による胃酸の逆流は、これらの細菌のバランスを崩し、悪玉菌の増殖を促します。悪玉菌の増殖は、虫歯や歯周病の原因になる可能性があります。

逆流性食道炎と歯の関係を考えると、逆流性食道炎の治療や症状緩和が重要です。まずは、食事療法や生活習慣の改善があります。例えば、胃酸の分泌を抑える医薬品の使用や、食事の内容や摂取方法の見直し、ストレスの軽減などが有効です。また、歯科医院での歯の定期検診やクリーニングも重要です。定期的な検診によって、歯の健康状態を監視し、早期に問題を発見して対処することができます。

逆流性食道炎は、病院での適切な診断と治療により改善することができます。症状が続く場合や、痛みが激しい場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。ご自身の健康を守るためにも、適切なケアと予防策を心がけましょう。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

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