虫歯に強い歯にするには?
こんにちは。千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の上條夏美です。みなさん、体調は崩されていませんか?一日中寒い日や日中はまだ少し汗ばむ日もあり、朝晩との気温差もあるので体調を崩さないように気をつけてください。
話は変わりますが、みなさんはフッ素という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがあってもあまりわからないという人も多いと思います。
そこで今回はフッ素がどんなものか、何に含まれているか、どのように使用すればよいかについてお話しします。
フッ素とは、虫歯予防に欠かせないだけでなく、丈夫な歯を作るために大切な役割を果たしています。フッ素を使用することでフッ素の働きによって虫歯の発生を防ぐ事ができます。
フッ素の働きには次のものがあります。
・再石灰化の促進 → 歯から溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯にもどします。
・歯質強化 → 歯の質を強くして酸に溶けにくい歯にします。
・細菌の酸産生抑制 → 虫歯菌の活動を抑えて酸を作りにくくし、脱灰を抑制します。
では、どうやってフッ素を使用していくのかというと、最も身近で簡単に使用できるのがフッ素配合歯磨き粉です。
今一番高い濃度が1450ppmの歯磨き粉があります。この濃度は、500ppm高くなるごとに6%の虫歯予防効果が高くなるといわれています。
しかし、6歳未満のお子さんは1000ppmを超える歯磨き粉は使用しないようにしましょう。
口の中にフッ素を取り込むためには歯磨き粉の量も重要です。
6ヶ月~2歳 3㎜以下
3~5歳 5㎜以下
6~14歳 1㎝程度
15歳以上 2㎝程度
この量の歯磨き粉を歯ブラシにつけたら全体に歯磨き粉を広げます。
全体に広がったら、泡立つように磨いていきます。
その後、口をゆすぐときは約15ml(大さじ一杯またはペットボトルのキャップ2杯分)の少量の水で1回5秒程度ブクブクします。この時、何度もゆすいでしまうと取り込んだフッ素が流れ出てしまうので注意です。
歯磨き粉が少し口の中に残る感じがあると思いますが、その感覚があるとフッ素が残っている証拠です。ぜひ、朝、昼、夕食後にはこのやり方で磨いてみてください。
みなさん一人一人の口の中にあった歯ブラシやフロスで正しい磨き方をすれば、虫歯や歯周病を防ぐ事ができます。今、虫歯や歯周病になっていない人でも、定期的に検診を受けて健康な状態を守っていきましょう。また、歯磨きなどで困っていることがあったらいつでもお声がけください。
たなか歯科クリニック歯科衛生士 上條夏美
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