歯磨きのタイミングって??
皆様こんにちは!
千種区たなか歯科くリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
たびたび質問を受けることがあります。「食後30分は歯磨きをしないほうがいいって、聞くわよ」そうですね歯磨きってどのタイミングで行うのが良いのでしょうか?
歯の表面にはプラーク(歯垢)という細菌のかたまりが付着しています。食事にはたとえ砂糖が含まれていないものでも糖分が含まれており、そのまま放置するとプラーク内の細菌が糖分を吸収して酸を作り、それが歯を溶かす原因と考えられています。これを防ぐために、食事が終わったらすぐ磨くのが基本といわれています。
一方、食後30分経ってから歯磨きをした方がいいという説もあります。唾液には食事によって「酸性」に傾いた口の中を中和させ「中性」に戻す働きがあります。食事によって溶けた歯の成分を補う「再石灰化」はおよそ20分から60分かかるので、その間は歯磨きをせずに唾液を出したほうがいいという考え方です。
もしかしたら、柑橘類などの果物、スポーツドリンクや清涼飲料などの飲み物、クエン酸・食酢・果実酒など酸の強い食べ物を飲食した後にすぐ歯を磨いてしまうと、酸によって柔らかくなった歯のエナメル質が溶けてしまったり、傷つきやすくなってしまうことがあるかもしれません。この場合は、食後すぐに水やお茶でうがいするなど、口の酸性度を中和させると良いかもしれません。しかし、うがいだけで終わるのではなくブラッシングは必ず必要です。
でも、やはり歯磨きするタイミングは食後のほうが虫歯の予防にはなります。
ご飯やおやつを食べた後などは、プラーク中の細菌が糖分を代謝して酸を作ります。食後、間もなくするとプラークに覆われた歯の表面は、カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す酸性状態(pH5.5以下)になります。唾液の働きで元の中性状態に戻るには40分ほどかかり、その間ミネラルが溶けやすい状態が続きます。酸性状態が長く続いたり、頻繁に起きるとむし歯になります。「食べたらみがく」習慣をつけましょう。そして、
「就寝前の歯みがき」は丁寧に必ず行いましょう。
寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、お口の中の汚れを洗い流す自浄作用が低下するため細菌が繁殖しやすくなります。
ということで「虫歯を防ぐ」という意味では、やはり口の中の汚れはすぐに落とした方が良さそうですね。でも、磨き過ぎには注意!磨き方は私たちが丁寧にお伝えします。
虫歯予防のためには「食べたら磨く」が基本。朝晩食後の後に優しく汚れを落としましょう。さらにフッ素配合の歯磨き粉や歯間ブラシ、糸ようじを使うことで、虫歯になりにくくしてくれますよ。
千種区たなか歯科クリニック 佐々木彩花
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