歯周病と関節リウマチの関係について

歯周病と関節リウマチの関係について

こんにちは名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
4月も半ばを過ぎましたが、新しい生活には慣れましたでしょうか?
当院では4月から新しくスタッフも増えてみんなでいろんな練習に励んでいます!

新しい環境で疲れが溜まっている方も多いかと思いますが、無理のないように健康に気をつけてお過ごしくださいね。

今回のブログでは歯周病と関節リウマチの関係につていお話しさせていただきたいと思います。
まず関節リウマチとはどんな病気かご存知でしょうか?
関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形してしまう病気です。
腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさなくても痛みが生じるのがほかの関節の病気を異なる点です。手足の関節で起こりやすく左右の関節に同時に症状が生じやすいことも特徴です。そのほかにも発熱や疲れやすい、食欲がないなどの全身症状が生じ、関節の炎症が肺や血管など全身に広がることもあります。
免疫系が自分自身の組織を攻撃することで起こるのです。
30〜50歳代の女性に多く発症します。
早期の発見、早期に治療すれば関節破壊の進行を抑制できます。
そんな関節リウマチ患者さんは歯周病に罹患しやすい傾向にあります。

関節リウマチを引き起こす原因の一つにポルフィロモナスジンジバリスが関与しているとされ、ポルフィロモナスジンジバリスは歯周病を引き起こす細菌の一つであるからです。ポルフィロモナスジンジバリスは「シトルリン化酵素」と呼ばれるものを分泌し、周囲のたんぱく質を「シトルリン化蛋白」に変えてしまいます。
シトルリン化蛋白は通常体内で作られることはありません。そのため体内では異物と認識され、免疫細胞が働き抗体を作ります。この抗体は「抗CCP抗体(抗シトルリン化蛋白抗体)」と呼ばれます。
抗CCP抗体は関節リウマチを診断する血液検査の項目の一つでもあります。
関節リウマチ患者さんの血中から抗CCP抗体が検出される機会が多いことから、関節リウマチと歯周病との関連性が疑われています。
また抗CCP抗体の値が高い関節リウマチ患者さんは、関節破壊が進行しやすい傾向にあります。

関節リウマチ患者さんのお口の問題と対策について最後にお話ししたいと思います。
関節リウマチの症状に関節の痛みやこわばりがあり、ブラッシングがうまくできなくなることが考えられます。その場合は、電動歯ブラシや洗口液を利用するのも良いと思います。
またシェーグレン症候群を併発した場合は、唾液の分泌量が減少するためお口の中が乾燥しやすくなり虫歯や歯周病のリスクが高くなります。唾液腺のマッサージやお口の体操を行うことで少しでも唾液を分泌させるように促すことも大切です。
そして関節リウマチの治療薬は免疫機能を抑えることで症状を緩和させるため、健康な人と比べると歯周病が悪化しやすい状態になります。そのため歯周病のケアをしっかり行う必要があり、定期的なメンテナンスとおうちでのケアが大切になります。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

名古屋市 千種区 覚王山で歯医者・歯科医院をお探しの方はたなか歯科クリニックにご相談ください。

インプラント・親知らず治療・虫歯治療・歯周病治療・矯正歯科・小児矯正歯科・審美歯科・予防歯科などの治療に対応しております。

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