歯周病と誤嚥性肺炎について
こんにちは名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。私は当院で働き始めて約3か月でまだお会いしたことのない方もいらっしゃると思いますが歯科衛生士として皆さんのお口の状態をいい方向に導けるように精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!
さて、今回は歯周病と誤嚥性肺炎についてお話したいと思います。
まず皆さんは歯肉炎と歯周病の違いはご存知でしょうか?テレビでも良く聞くワードだと思いますが違いと言われるとぱっと思いつかない方もいらっしゃると思います。なので始めに簡単に説明させていただきますと歯肉炎は普段の歯磨きで磨き残しがありプラーク(歯垢)が残った状態になっており歯茎が炎症を起こしてしまっている状態です。ちなみにプラークが蓄積し始めて9〜21日で歯肉炎の状態になってしまいます。
次に歯周病とは歯茎の炎症だけではなくプラークが出す毒素によって歯を支える骨まで溶かしてしまっている状態のことです。つまり歯周病は歯肉炎から移行した病気なんです。そのためまだ歯肉炎の状態であれば毎日の歯磨きを頑張れば健康な状態に戻すことが可能なんですよ!
ここで本題の歯周病と誤嚥性肺炎の繋がりに戻ります。近年肺炎による死亡率は著しく増加しています。そして高齢者の肺炎の多くは誤嚥性肺炎によるものなんですよ。誤嚥性肺炎とは飲み込む力や咳をする力が低下して起こる嚥下機能障害です。飲み込む力が低下していると食べ物や唾液が誤って肺に入ってしまうことでなってしまう肺炎なんです。そしてお口の中が清潔に保たれていないと口腔内の細菌も肺に入ってしまう可能性もあり、これも誤嚥性肺炎の原因のひとつになります。
誤嚥性肺炎を予防する為には定期検診での歯周病治療や毎日の口腔ケアで口腔内の細菌をしっかり除去する事が大切です。ただ、毎日定期検診に来てもらう訳にはいきませんので日々行っている歯磨きやフロス・歯間ブラシのテクニックを身につけていただきそれを習慣化させることがとても重要になります!
そしてもう1つの予防対策はお口周りの筋力の向上です。やり方は簡単です。「パ」「タ」「カ」「ラ」と3回ずつ言ってみて下さい。「パ」は唇の運動「タ」は舌の中央を動かす運動「カ」は舌の奥を動かす運動「ラ」は舌先を動かす運動になります。このパタカラ体操はお食事前にするとより効果的です。ぜひやってみて下さい!
今回は歯周病と誤嚥性肺炎についてお話しました。お口の健康は全身の健康に繋がるということが少しでも伝わっていると嬉しく思います。またお口の健康のお手伝いを出来ることを楽しみに健診でお待ちしております!
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士川元
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