歯がしみる方へ
「歯が冷たいものでしみるんです。虫歯ですか?」
よくこんな問い合わせをいただきます。
秋になって美味しいものをたくさん食べる季節になりましたので、お口の中のトラブルをなくしてお食事を楽しみたいですよね。
私もアイスを食べてキーンとしみる経験をしたことがあります。
冷たいものでしみたり、甘いものでしみたり、「歯がしみる」って、とてもつらいんです。
実はこのような症状は虫歯の初期の症状に似ているので、しっかりと診査してもらう必要があります。
「しみる歯」にはどんなことが起こっているかと言うと、エナメル質(歯の表面を覆う硬い歯質)が何らかの原因で失われ、エナメル質の内部の組織である象牙質がむき出しになっていることで歯がしみる現象が起こります。
象牙質がむき出しになる原因としては、
①むし歯で穴があいた
②歯ぎしりなどが原因で歯が咬耗した
③歯周病で歯茎がやせて歯根がむき出しになった
④ゴシゴシ磨きによる歯が摩耗した
⑤すっぱい飲食物の取りすぎで酸蝕症になったとき
⑥強い噛みしめなどが原因でくさび状欠損ができたとき
など、上記のことが原因で象牙質がむき出しことでしみる症状が出やすくなります。
①のむし歯以外の原因では象牙質がむき出しになることでしみる「知覚過敏」の可能性が高いです。
知覚過敏の症状があると冷たいものがしみる以外に、歯みがきのときに歯ブラシの毛先が触れるとしみるという場合もあります。
知覚過敏の歯のお手入れには、道具を替えることと歯みがき剤を選ぶことがおすすめです。
知覚過敏の歯に硬い歯ブラシでゴシゴシしてしまうと痛みが出たり、歯を削って余計に悪化させてしまいます。そのため一時的にやわらかめの歯ブラシにしたり、やさしい力加減でみがくことをおすすめしています。
そして歯みがき剤は1450ppm配合の高濃度フッ素歯みがき剤でなおかつ知覚過敏用の歯みがき剤がおすすめです。(1450ppm配合の高濃度フッ素歯みがき剤は15歳以上で使用可)
最近では様々なメーカーから1450ppm配合の高濃度フッ素で知覚過敏用の歯みがき剤が販売されていますので、ドラックストアでパッケージを見て選んでみてください。
知覚過敏用の歯みがき剤の使い方としては、継続して使い続けることがポイントです。3~6ヶ月継続すると少しずつ症状が落ち着いてくるようです。しかし症状が落ち着いたからといって歯みがき剤を知覚過敏用以外のものに替えてしまうと、また症状はぶり返してしまうようです。当院の患者様でもそのような方がいらっしゃいましたので、知覚過敏のしみる症状のときは継続してケアされることをおすすめします。
まずは症状で気になることがあればスタッフまでお声掛けください。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 福田
名古屋市 千種区 覚王山で歯医者・歯科医院をお探しの方はたなか歯科クリニックにご相談ください。
インプラント・親知らず治療・虫歯治療・歯周病治療・矯正歯科・小児矯正歯科・審美歯科・予防歯科などの治療に対応しております。
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