咬合性外傷について
こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。
今回は、咬合性外傷についてお話します。
みなさん咬合性外傷という言葉はご存じですか?
咬合性外傷とは、噛み合わせが原因で歯や歯を支える歯槽骨などが損傷を受けて、問題を引き起こすことを咬合性外傷といいます。
また、咬合性外傷は歯の機能や健康だけではなく、顎関節や全身の健康にも影響を及ぼすこともあります。
咬合性外傷の主な原因として、不正咬合があります。歯列不正や補綴物の高さの不適合などの不正咬合は、特定の歯に過度な負荷をかける原因となります。
また、夜間の歯ぎしりや無意識のうちに行う食いしばりは歯や周囲の組織に過剰な力を加え、咬合性外傷のリスクを高めます。
その他には、歯の抜歯後に適切な治療を行わないと、隣接する歯や抜歯した歯と対合となる歯が移動し、咬合のバランスが崩れることで咬合性外傷を引き起こすことがあります。
詰め物がよくとれる、歯周病ではないのに歯がグラグラしてきた、神経を抜いた歯が割れた、お口の開閉時に顎が痛い、歯がしみるなどこれらは咬合性外傷の代表的な症状になります。
咬合の際に過剰に力がかかると歯が揺れやすくなり、歯を支える歯槽骨の吸収を伴うことで歯がグラグラしてきてしまいます。
また、咬合力が集中すると歯がすり減ったり、亀裂が入ることもあります。さらに、歯肉に影響を及ぼし、炎症や歯肉退縮を引き起こすこともあります。
咬合性外傷を改善するためには噛み合わせの改善が必要になります。
1咬合調整
噛み合わせの高い場所を削り、均等に力が分散されるように調整します。
2スプリント療法
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、マウスピースを用いて歯や顎関節を保護します。
マウスピースには、柔らかいソフトマウスピースとハードマウスピースの2種類があります。マウスピースは慣れるまで違和感が出やすいので、マウスピースを初めて使用する方は、ソフトマウスピースから使用してみてください!
3補綴物治療の見直し
不適切な補綴物が原因の場合、それを修正したり再製作をします。
4矯正治療
歯列不正が原因である場合、矯正治療によって噛み合わせを改善します。
咬合性外傷は、歯や周りの組織に影響を及ぼす可能性があるため、定期的に歯科検診を受け、早期に適切な治療を行い歯の健康を長く維持していきましょう!
また、歯ぎしりや食いしばりの自覚がある場合、夜間にスプリントをつけて対策をしてみてください!
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷
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