口腔がんチェックしよう!

口腔がんチェックしよう!

こんにちは(^^)♪
たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
みなさん口腔がんってどのようなものかご存知でしょうか。
「口腔がん」はお口の中にできるがんの総称です。舌や歯茎、口腔底、頬の粘膜、口蓋、顎の骨、唇など、歯以外のどこにでも発生する可能性がありますが、なかでも多いのは舌にできるがんで、約6割を占めています。
口腔がんは、初期は痛みがないため早期発見を難しくしています。また、たとえ痛みが出るほど進行していたとしても、患者さんがお口にがんができることを知らず、放置して重症化するケースも少なくありません。
進行した口腔がんでは、患部を大幅に切除し、組織を体の他の場所から移植する必要があります。そのあとも化学放射線療法や、お口の機能のリハビリは欠かせません。しかし、早期発見できれば切除範囲はわずかで済むため、発音や発声に障害が残らずにすむことが多く、再発も少ないのです。
一般的にがんの原因は、食事、生活習慣(お酒とタバコ)、ウイルスだと言われていますが、口腔がんではさらにお口の粘膜への「慢性的な刺激」が原因となります。刺激が繰り返されるうち、あるとき粘膜の細胞に異常が起き、口内炎から前がん病変、そして口腔がんになるのです。
口内炎が必ず口腔がんになるわけではなく、口内炎がある日突然、口腔がんになるわけでもありません。口内炎のうち、細胞の増殖に異常が起きて、ごく稀にがんになる潜在能力を有したものが口腔がんになる可能性があるのです。くわえて、潜在能力を持った口内炎ががんになるには、必ず「前がん病変」を経由します。そして口内炎が前がん病変を経てがんいなるには、5年以上の長い年月がかかります。前がん病変も必ずがんになるわけではなく、そのまま状態が変わらないこともあります。とわいえ、繰り返し口内炎になる場所では、絶えず細胞の増殖と修復が行われていますので、細胞に異常が起こる可能性が高まります。
口腔がんの予防にはご自身でセルフチェックをしつつ、定期的に歯科で舌やお口の粘膜をもらうことをオススメします。
自分のお口のなかを見る機会がいちばん多いのは、患者さんご自身です。大きな鏡の前で、お口の中に十分光が当たるようにして、見るようにしてあげてください。舌の裏側や、歯茎、頬の内側、口蓋、唇にも満遍なく目を向けましょう。粘膜の「赤」と「白」の変化は特に注意して、赤くただれた部分や白いできもの、には要注意です。そうした変化を見つけて、しかも2週間以上治らない場合は歯科医院で見てもらいましょう。
とはいえ、舌の横側の奥や、奥歯の舌側の歯茎は見ることができません。ですから異常を感じていなくても定期検診を受けるようにしましょう。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

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