口の中のネバネバが気になる!その原因は?

口の中のネバネバが気になる!その原因は?

こんにちは!名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田実果です。
皆さんは朝起きたときや、いつの間にか口が乾いているときなど、口の中が粘つくことはありませんか?粘ついていると口臭が気になったりもします。なぜ粘つきは起こるのでしょう?今回はその原因と対処法などをご説明したいと思います。

まず、口の粘つきの原因は、口腔内の細菌が繁殖していることにあります。唾液の分泌が減ってしまうと、細菌が繁殖しやすい環境になるのです。そして、唾液が減る要因として次のことがあります。

◯ ドライマウス
薬の服用やストレス、口呼吸などが原因でいつも口の中が乾いた状態になる病気です。唾液が少なくなることで、口が乾いて粘ついてきます。同時に、唾液によって洗い流されていた菌が口の中にとどまるようになって細菌が繁殖しやすい環境になり、虫歯になりやすくなったり、口臭がしてきたりすることがあります。また、食べ物の味がわかりにくくなったり、飲み込みにくくなったりもします。

◯ 歯周病
お口の中にはおよそ300〜500種類の細菌が住んでいます。ブラッシングをしっかりしなかったりすると、歯の表面に細菌がくっついてきます。これをプラークといい、粘着性が強く、うがいをしたくらいでは全く落ちません。このプラーク1mgの中に10億個の細菌が住み着いているといわれ、虫歯や歯周病を引き起こします。歯周病とはこのプラークの中の細菌が作る酵素や代謝産物の影響によって、歯ぐきに炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨を溶かしていく病気です。細菌から作られた毒素や、炎症が起こっている歯ぐきから出てくる浸出液・膿などによって、口の中がネバネバになっていきます。

◯ 体調不良やストレス、加齢
風邪をひいていたり、疲れがたまったり、ストレス状態だと唾液の分泌が少なくなってしまいます。特に今の時期は、外出自粛による「コロナ疲れ」でストレスを感じている方もいると思います。また、年齢を重ねると、老化現象が起こります。これによって、唾液を作る場所である唾液腺の機能も低下してしまいます。また筋肉も衰えてきてしまうため、唾液腺を刺激する噛む力も弱まり、口の中に出てくる唾液の減ってしまいます。唾液には汚れを洗い流す作用もあるので、唾液の量が減ることでお口の中がネバネバした感じになってしまいます。

では、唾液の分泌を促すにはどのような方法があるでしょう?

① 唾液腺マッサージ
耳の下にある耳下腺をやさしくマッサージすると唾液が分泌されてきます。

② よく噛む
しっかりと噛むことで刺激されて、唾液が分泌されます。ガムなどで唾液が分泌されやすくすることも有効でしょう。

③ 口の中を潤す
口の中を潤すために水分を意識して摂るようにしたり、うがいしたりするのもよいでしょう。

また、ドライマウスの場合は、その原因を調べることも重要です。ドライマウスの原因は、薬の副作用やストレス、筋力低下や老化といわれています。ドライマウスが疑われる場合は専門機関を受診し、正確に原因を検査することが必要です。気管支炎や肺炎の原因となったりすることもあるため、専門医のもと、お薬の変更や、人工唾液を使用する、唾液腺のマッサージなど、お口の中の環境を変えていくことが重要となります。

また、口の中のネバネバは、歯周病や磨き残しが原因となることが多いです。歯科医院を受診して、適切なブラッシング方法やデンタルフロスなどの使用方法を身につけましょう。また舌苔がネバネバの原因にもなりうるので舌ブラシの併用も良いでしょう。

そして歯周病が原因であれば、適切な診査と診断を行い、歯周病治療を行うことが必要です。歯ぐきの炎症がなくなってくると、お口の中のネバネバが少なくなってきます。適切なブラッシングを行うことが必要ですが、残ってしまったプラークは歯石へと変化していってしまいます。歯石になってしまうと、ブラッシングでは除去することは出来ません。3・4ヶ月に一度は歯科医院を受診し、プラークや歯石の徹底的なクリーニングを行いましょう。

たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果

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