リスク部位を知っておこう!
みなさんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
もう卒業式のシーズンですね。スタッフの中にもたなか歯科を卒業される方がいます。旅立ちの春、皆さんの今後のさらなるご活躍をお祈りしております。春風とともに、たくさんの幸せが訪れますように。
今回のブログでは細菌がたまりやすく、虫歯や歯周病になる可能性が高い“リスク部位”について注目してお話ししようと思います。
虫歯リスクの高い部位の1つ目は奥歯の隣接面です。隣接面はどこも唾液やブラシが届きにくいですが、なかでも大臼歯(奥の大きな歯)の隣接面は他の歯に比べて面積が広いためハイリスクになっています。実際に、隣接面のミュータンス菌数を測った実験では、大臼歯の隣接面にはたくさんの菌が生息していたそうです。歯ブラシの毛先が届きにくい隣接面は、フロスを使ったケアがお勧めです。しっかり歯に沿わせて動かせば、バイオフィルムを取り除くことができます。
虫歯リスクの高いもう一つの部位が萌出間際の噛み合わせの面です。萌出してからおよそ3年間は、エナメル質の結晶構造が粗造なため、普通のエナメル質よしも高いpHで脱灰するため注意が必要です。
さらに萌出間際の歯は他の歯よりも低い位置にあり、歯ブラシの毛が届きにくいです。そのため脱灰しやすいうえに、細菌がたまりやすいので虫歯リスクが高いのです。
お勧めのケアアイテムは、一段下がったところに届くワンタフトブラシです。歯がどのくらい生えているかによって、アイテムを細かく使い分けていく必要があります。隣接面ができてからはフロスを使ったケアも忘れずに行いましょう。
次は歯周病のリスク部位についてです。虫歯と同じく歯周病も細菌に感染することによって引き起こされます。歯周病菌は複数あり、どれも酸素が苦手なのが特徴です。酸素の届かない歯肉縁下(歯ぐきのなか)に浮遊しています。そして歯肉縁下にバイオフィルムができると、くっついて数を増やしていきます。
歯肉縁下のなかでも、細菌がたまりやすいのが隣接面の歯肉縁下です。また上の奥歯は根が3本あり形状が複雑なためより細菌が取り除きにくく、ハイリスクになっています。ここは歯ブラシが届かないので、フロスや歯間ブラシが必要になります。
ケアをする際には集中力の高い最初のうちに取り掛かることで、効率的にバイオフィルムを落とせます。また一人ひとり歯並びや歯の形態、被せ物や磨き方の癖なども異なるため、それぞれのリスク部位もあるのでそこは私たちがお口のなかをみてお伝えできたらと思います。リスク部位を抑えてケアをすれば虫歯や歯周病になるリスクを回避できて予防できるので一緒に頑張って口腔内を守っていけたらと思います。
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実
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