ドライマウスには昆布だし

ドライマウスには昆布だし

こんにちは!たなか歯科クリニックのブログへようこそ。歯科衛生士の高山です。4月も中旬に差し掛かり、暖かい日が増えてきましたね。桜の季節が終わり、春の新緑が美しい時期です。この時期は新しいスタートの象徴でもあり、ぜひ皆さんの健康も見直してみてはいかがでしょうか?

特に口腔ケアはとても重要です。定期的な歯科検診や虫歯予防、歯磨きの見直しを通じて、皆さんの口腔健康をサポートしてまいります。今後も役立つ情報やお知らせをお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!

 さて今回のブログでは前回に引き続きドライマウスについての続きです。今まで言われてきた対策は前回お伝えしましたが、さらに朗報があります。うま味で唾液腺を刺激する方法です!

唾液は唾液腺から出ますが、多くは耳下腺、顎下腺、舌下腺の三大唾液腺から出ますが、それ以外に口の中には小唾液腺が無数有ります。口腔乾燥症の人はこの小唾液腺から出る唾液が少なくなっていることが分かっています。この時多くの人は、大唾液腺十分に唾液が出ていても口腔乾燥を訴えられているのです。

そこで注目されているのが「うま味」です。うま味は、食品に特有の風味や味わいの一つで、特に日本料理において重要視されています。旨みは主に以下の成分に関連しています:

1. **グルタミン酸**:アミノ酸の一つで、昆布やトマト、チーズなどに多く含まれています。旨みの代表的な成分です。

2. **イノシン酸**:肉や魚などに含まれる核酸の分解産物で、特に鰹節や干しシイタケなどに多く存在します。グルタミン酸と組み合わせることで、旨みがより引き立ちます。

3. **グアニル酸**:主に乾燥シイタケなどに含まれる成分で、こちらも旨みを増強させる働きをします。

うま味は、5つの基本味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)の一つです。酸味も唾液が出ますが、乾いた口でもしみるような痛みがなく、長く唾液を出す効果があります。酸味は最初たくさん唾液が出ても、長くは続きません。うま味は20分以上マイルドな刺激が残ります。

うま味が小唾液腺を刺激するからと言って、うま味のあるものを多量に食べるということではありません。刺激を与えることが目的なので、うま味を感じさえすればいいのです、そこで推奨されているのが「昆布だし」です。昆布にはうま味の一つのグルタミン酸が多く含まれ、更に昆布含まれるぬめり成分のアルギン酸は保湿効果が高く潤いを与えくれます。料理で使うより濃いめで作ります。

口腔乾燥症対策「昆布だし」作り方
① 水500mlに、細かく刻んだ昆布30g入れる。
② そのまま一晩浸す。

※昆布だしは栄養が多く細菌が繁殖しやすいので、冷蔵庫に保存して、携帯するときはペットボトルや水筒に使う分だけ入れるといいでしょう。

一回30秒含み、飲んでも、吐き出してもいいです。
これを一日10回します。
症状がよくなったと思っても、2~3か月は続けてください。低下した機能を回復させることは簡単なことではありません、いろいろ試してみてご自身にあう方法を見つけてください。

また、専門の「くちのかわき外来」がある病院もあります。辛い症状が続く様ならぜひ受診してみてください。

ご不明な点やご相談がありましたら、気軽にお問い合わせください。それでは、引き続き元気にお過ごしください! 千種区覚王山 たなか歯科クリニック 歯科衛生士高山

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