キシリトールの働き、知っていますか?
こんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の肆矢紗希です。
今日は、ガムなどに含まれている“キシリトール”についてお話ししていきます。一度は耳にしたことが
あると思いますが、どんな働きがあるのかご存知でしょうか?
キシリトールとは天然の甘味料で、シラカバなどの樹木から採れます。主にフィンランドで生産されており、
私たちの食べている野菜や果物にも含まれている身近な素材です。
キシリトールは砂糖に代わる甘味料として利用されており、代替甘味料としての以下の条件を満たしています。
①食べて安全
②十分な甘味を有する
③砂糖に匹敵するほど価格が安い
④加熱しても安定で甘さを失わない
これらのことから、キシリトールは砂糖に似ているということがお分かりいただけると思います。
しかしここから砂糖との違いである、キシリトール独自の働きについてご説明していきます。
◎善玉ミュータンス菌が優勢になる
ミュータンス菌には虫歯をつくる力の強い「悪玉菌」と、虫歯をつくる力の弱い「善玉菌」の2種類が
あります。キシリトールはその悪玉菌を減らすので、善玉菌が優勢になり虫歯になりにくいお口になります。
◎ミュータンス菌が減る
プラーク(歯垢)中のミュータンス菌の数は、キシリトールを取り続けることで、1年後には数が半分以下に。さらに2年後には4分の1まで減少します。
◎歯を溶かす酸はゼロ!
ミュータンス菌は糖分から歯を溶かす酸を作り出します。しかしキシリトールから酸は全く作られません!
◎ミュータンス菌がうつりにくくなる
キシリトールを妊娠6ヶ月のお母さんが13ヶ月間食べた研究では、生後1歳時点でお口にミュータンス菌が
いた子どもは、食べていないお母さんの子どもと比べて4分の1以下です。
◎糖尿病の人にも安心
キシリトールは血糖値を上げにくい甘味料です。そのため糖尿病の方の食事にも甘味料として長年
使われています。
★まれにお腹がゆるくなる人もいますが、これは食物繊維のように消化されにくいためです。
〜キシリトール製品の選び方〜
・キシリトールの含有量が多い:100%に近い数字であればあるほど効果的。
・ショ糖(砂糖)が含まれていないもの
・酸をつくりださないもの:柑橘類などの香料が多量に含まれる場合も要注意です!
〜効率的なとり方〜
毎日、食後や間食の後など回数を多く取ると効果的です。
1日5〜10gが目安。甘味料としてキシリトール100%入りのガムなら、例えば食後に、1日3回3粒ずつがおすすめです!
ついつい間食してしまう、という方はぜひキシリトールのものに置き換えてみてはいかがでしょうか?
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士肆矢紗希
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インプラント・親知らず治療・虫歯治療・歯周病治療・矯正歯科・小児矯正歯科・審美歯科・予防歯科などの治療に対応しております。
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