キシリトール
こんにちは(^^)千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
年末年始の慌ただしさから、ようやく普段の暮らしに戻ってきました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今日は虫歯をふせぐキシリトールのお話をしようと思います。
「キシリトールはなんとなく歯にいい」そんなイメージを持っていませんか?実はキシリトールには、なんとなくどころではない“すごい”がつまっています。そんな知られざるキシリトールの“すごい”をご紹介します。
『キシリトールとむし歯予防』
むし歯は、お口の中のむし歯菌(ミュータンス菌)が原因です。キシリトールは、そのミュータンス菌に直接作用します。
むし歯予防は、歯ブラシなどの道具を使って、毎日“菌(プラーク)を取り除く”ことが基本です。
キシリトールはミュータンス菌に直接働きかけ、“むし歯の原因そのものを弱らせる”ことでむし歯を予防します。
[キシリトールのすごいところ4つ]
① 善玉ミュータンス菌が優勢になる!
ミュータンス菌には、2種類あります。虫歯をつくる力の強い“悪玉菌”と、むし歯をつくる力が弱い“善玉菌”です。キシリトールは、その悪玉菌を減らすので善玉菌が優勢になり、むし歯になりにくいお口になります。
② ミュータンス菌が減る!
歯の表面に着くプラーク(歯垢)は、ミュータンス菌のすみかです。キシリトールを取り続けることで、1年後にはミュータンス菌の数は“半分以下”に。さらに、2年後には“4分の1”にまで減少します。
③ 歯を溶かす「酸」はゼロ!
ミュータンス菌は糖分から歯を溶かす「酸」を作り出します。しかし、キシリトールから「酸」は全く作られません。
④ ミュータンス菌がうつりにくくなる!
キシリトールを妊娠6ヶ月のお母さんが13ヶ月間食べた研究では、生後1歳時点でお口にミュータンス菌がいた子どもは、食べていないお母さんの子どもと比べて、4分の1以下でした。
[そもそも…キシリトールとは何か?]
キシリトールは、“天然の甘味料”です。シラカバやカシなどの樹木から採れ、主にフィンランドで生産されています。その安全性は、厚生労働省や国際的会合JECFAでも認められています。また、私たちの食べている野菜や果物にも含まれている身近な素材です。
キシリトールは、ショ糖(砂糖の主成分)とほぼ同じ甘さです。だから美味しくむし歯予防ができます。まれにお腹がゆるくなる人もいますが、これは食物繊維のように消化されにくいためです。少量から始めれば、身体が慣れていくので心配はいりません。
糖尿病の人にも安心です。キシリトールは、血糖値を上げにくい甘味料です。だから糖尿病の方の食事にも甘味料として長年使われています。
キシリトールは砂糖とほぼ同じ甘さなのにカロリーはショ糖に比べて低いので、ダイエット中でも安心です。
[キシリトール製品の選び方]
1、 キシリトールの含有量が多い
2、 ショ糖(砂糖)が含まれていない
3、 クエン酸などの「酸」が入っていない
[効果的なとり方]
毎日、食後や間食のあとなど回数を多く取ると効果的です。1日5〜10gが目安となります。
キシリトールは美味しく簡単に取り入れられると思います。当医院でもキシリトールのチョコレートを置いています。気になる方は是非スタッフに声をかけてください(^^)☆彡
医療法人TDCたなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実
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