消毒ってどうやるの?
こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。
先日、来院された患者様がふとおっしゃいました。
「歯医者さんっていっぱい器具がありますけど、どうやって消毒とかしてるんですか。」
歯科医院での器具の管理については、知る機会がなかなか無いですし、疑問に思いますよね。
本日のブログでは、歯科医院での感染予防である、滅菌と消毒についてお話したいと思います。
今、「滅菌と消毒」と申しましたが、「滅菌って消毒とどう違うの?」って思われた方もいらしたと思います。
まず、歯科医院での器具の管理を知っていただくにあたって、この違いを理解する必要があります。
消毒は、よく耳にする言葉ではありますが、この言葉は、生存する微生物の数を減らして、感染力や毒力を可能な限り低下・消滅させることを言います。
一方、滅菌とは、すべての微生物を完全に死滅・除去して無菌状態をつくることを言います。
つまり、滅菌とは、消毒よりも強い殺菌状態を指すわけです。
当院では、この滅菌を行うために、「高圧蒸気滅菌」を採用しています。
高圧蒸気滅菌は、多くの歯科医院が採用している方法で、オートクレーブという機器を用いて、高圧の蒸気で滅菌する方法です。
115〜118℃で30分間、121〜124℃で15分間、126〜129℃で10分間といった目安を元に、滅菌を行います。
オートクレーブは短時間で、滅菌状態を得ることができる優れた機器なのです。
しかし、このオートクレーブ。欠点もあります。
それは、「熱に耐えれないものには使用できない」という点です。
例えば、プラスチック製の歯科製品。
プラスチックに熱を加えると溶けて変形してしまうため、オートクレーブは使用できません。
そこで、使用される方法が、ガス滅菌や薬剤による消毒になります。
ガス滅菌とは、エチレンオキサイドやホルムアルデヒドのガスを使用した滅菌で、
前者のエチレンオキサイドガス滅菌は、マイルドな温度の40℃で、湿度40%の条件下、器具をポリエチレンフィルムに包み込み、ガスで2〜4時間程度処理する方法です。
また、プラスチック製品に関しては、次亜塩素酸ナトリウム液(掃除でよく使うハイターのことです)で消毒することも非常に有意義な感染対策と言えるでしょう。
患者様が、安心して治療できるよう今後も努めて行きたいと思います。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
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