歯科と金属アレルギーについて
皆さん、こんにちは!たなか歯科クリニックの木方です!東海地方もようやく梅雨明けしましたね!今年の梅雨は長かったですね。過去3番目に遅い梅雨明けみたいです。これから、さらに暑くなりそうなので、皆さんこまめな水分補給など熱中症対策していきましょう。
さて、今回は歯科治療と金属アレルギーについて書かせていただきます。
歯科治療では金属を使う場面が被せ物や入れ歯、インプラント等様々あります。特に被せ物が頻度としては多いです。口腔内の金属が金属イオンとして溶けだし、少しずつ蓄積する事でアレルギーが引き起こされます。
金属の中でも金属アレルギーを引き起こしやすいものとそうでないものがあります。歯科で使う物の中では、インプラントで使われているチタンや被せ物等で使う金は比較的金属アレルギーを引き起こしにくいです。
1:金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状としては、以下の2種類があります。
接触性皮膚炎
金属が触れている部分が赤く晴れたり、かぶれたりします。
全身型金属アレルギー
金属イオンが体内に取り込まれる事で手のひらや足の裏に症状が出てきます。掌蹠膿疱症という手や足に水疱や痂皮を認める病気を発症する事もあります。
2:検査方法
金属アレルギーの検査としてはパッチテストがあります。パッチテストとは、皮膚にアレルギーの原因と思われる物質を含んだ検査用絆創膏を貼り、その部分にアレルギー反応が見られるか調べる検査法です。
他にも歯科金属検査、口腔内検査、リンパ球刺激検査などがあります。
3:金属アレルギーの予防と治療
金属アレルギーの予防として、メタルフリー治療と言うものがあります。メタルフリー治療とは文字通り金属を使わない治療法の事です。メタルの代わりにレジンやセラミックの被せ物で詰めたり被せたりします。また入れ歯の場合、ノンクラスプデンチャーという金属のバネを使わない入れ歯もあります。
メタルフリーの目的としては3つあります。
Ⅰ:金属アレルギーを予防する為
Ⅱ:金属アレルギーがあり、治療の為に口腔内の金属を外し、金属以外の物にする為
Ⅲ:審美性向上の為
被せ物で金属以外を使う場合強度が心配と思われる方もいると思います。今はジルコニアと呼ばれる非常に硬度の高いセラミックがあります。ジルコニアは化学的に安定しており、生体親和性も良く、歯科以外にも人工股関節に用いられたりもしています。
今回は、アレルギーの中の金属アレルギーについて絞って書かせていただきました。しかし、歯科に関わるアレルギーは、金属アレルギーだけでなく、レジンアレルギーやラテックスアレルギーなどもあります。なので何か異常があった時に金属アレルギーと決めつけるのではなく、色々な可能性を考え、検査を行うことが重要です。
もし何か気になる事がある時は、お気軽にご相談下さい。
たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨
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