健康な歯肉の色は何色?

健康な歯肉の色は何色?

こんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の奥田です。
みなさん元気にお過ごしでしょうか。
連日コロナの報道を耳にして、外出もままならない日々が続いていますね。
うまくいかないことだらけで今の時間が苦しくて大変だとは思いますが、
手洗いうがいなどできることを一緒にやっていきましょう!
みなさんとまた元気にお会いできる日まで一緒に頑張りましょう!

以前患者様に「歯茎が黒ずんでるのはどうして?」と質問がありました。
気づいたら黒ずんでいるように見えるという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、歯茎の色素沈着についてお話していきます。
個人差や年齢にも差は出てきますが、一般的に健康な歯肉は淡いピンク色をしています。
歯肉の黒ずみ(歯肉メラニン色素沈着)の主な原因として、「喫煙」「受動喫煙」「歯周病」「口呼吸」「金属の埋入」などが挙げられます。

タバコが原因の黒ずみは、まず禁煙が必要です。
日焼けしたときに皮膚が黒くなるのは、紫外線から守るためにメラニン色素が作られるからです。同じようにタバコを吸うと、ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためにメラニン色素が作られ、歯肉が黒ずむといわれています。
また、タールが歯肉に付着したり、歯肉の血流が悪化することも歯肉の色の変化に影響を及ぼします。
歯肉の黒ずみは喫煙者本人だけでなく、受動喫煙でも起こることがあります。
喫煙による歯肉の黒ずみを改善するには、喫煙することが大切です。時間はかかりますが、少しずつ本来の歯肉の色に戻っていきます。

歯周病による歯肉の色の変化には早めの対処が必要!
歯周病は、歯周病関連細菌の感染によって歯肉に炎症が起こり、やがて歯を支える歯槽骨まで破壊されてしまう病気です。初期の段階では歯肉が赤く腫れますが、炎症が進行すると、歯肉が赤紫色になったり、黒ずんだりしたりします。放置すると歯がぐらぐらするようになり、最終的には歯が抜けてしまうので、早めに治療することをおすすめします。
治療によっては、歯肉の炎症が治まればピンク色の歯肉に戻る場合もあります。

溶け出した金属で歯肉が黒ずむ「メタルタトゥー」
差し歯や被せものなどに使われている歯科用金属がイオン化して溶け出したり、歯の形を整えるときに、特に歯肉に炎症があると歯周組織に削除した金属片が埋入して歯肉が黒ずむことがあります。これを「メタルタトゥー」といいます。
差し歯や被せものなどに接触している歯肉の縁だけ黒ずむのが特徴です。
金属イオンが歯肉の奥まで浸透しているため自然に回復することはありません。メタルタトゥーは、差し歯や被せものを金属の含まない素材(オールセラミックなど)にすることで防ぐことができます。
また気になる症状などありましたらお気軽にご相談ください!

たなか歯科クリニック 歯科衛生士 奥田眞由

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