テトラサイクリン歯

テトラサイクリン歯

皆さんこんにちは
千種区覚王山通たなか歯科クリニック歯科衛生士の高山です。
2月に入り、寒さが厳しくなってきましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?冬の時期は乾燥しやすく、口内環境にも影響を与えることがあります。しっかりと歯磨きを行い、うがいや保湿を心掛けて、健康な口内を維持していきましょう。

今月も、歯に関する役立つ情報やお知らせをお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

さて、今回のブログでは「テトラサイクリン歯」についてお話ししたいと思います。
「テトラサイクリン歯」というのは、テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質を一定期間内に服用した場合の副作用により変色した歯のことをいいます。
よくみられる変色の程度はグレー色、イエロー色、ブラウン色などが歯の表面に横縞模様となってあらわれます。
このように変色してしまう原因は、歯の形成期である出生直後から8歳頃までにテトラサイクリン系の抗生物質を投与された場合、歯の着色、歯のエナメル質の形成不全、胎児や小児に一過性の骨発育不全などを起こすことがあるとされています。このため妊婦や授乳中の母親、および8歳頃までの小児に対してはテトラサイクリン系の抗生物質を避けるべきとされています。
テトラサイクリン系の抗生物質は、かつてはマイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬として、また風邪薬のシロップとして用いられてきましたが歯に変色を生じることが認められたため、現在ではほとんど使われなくなっています。昭和40年代くらいにはよく使われていたようです。このため、テトラサイクリン歯は40代~50代の方によく見られます。
しかし現在でも、このような副作用が生じることよりも全身疾患の治療を優先するべきであると判断された場合にはテトラサイクリン系の抗生物質が使われる場合があります。
テトラサイクリン歯のメカニズムですが、テトラサイクリンは鉄や亜鉛、カルシウムと結合しやすいという性質があるため、形成中の歯に含まれるカルシウムと結び付き、象牙質の中に沈着します。沈着した物質は、紫外線にあたると光化学反応により色が変わるため、太陽光線があたることで歯の色が変化します。そして、紫外線が当たることによって徐々に濃い色へと変化する特徴もあります。そのため、最も光があたりやすい前歯の色が濃くなってしまいます。
このため歯の色を気にされている方が多くいらっしゃいます。

では、どのような治療法があるのでしょうか?
ホワイトニングは軽度の変色であれば有効ですが、茶色が強く重度の変色にはあまり効果がみられません。逆にホワイトニングを行うことにより白濁部分が目立ってしまうこともあります。
重度な場合はラミネートベニア(歯の表面を削り白いセラミックのチップを貼り付ける方法です)や被せ物などが有効な治療法となります。

テトラサイクリン歯は変色の程度によって治療法が変わってきますのでまずは歯科医院ご相談ください。
千種区覚王山 たなか歯科クリニック 高山

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