医院ブログ

初診の方の流れ

こんにちは!名古屋市千種区 たなか歯科クリニックの冨里です。
今回は初診の方の流れ、初回検査の大切さについてお話をさせていただきます(^^

初めて歯科を受診される方の中には、「まずは気になるところだけ治療してほしい」
「クリーニングから始めたい」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
しかし当院では、初診時には必ずお口全体の検査からさせていただいています。
これは単に順番の問題ではなく、患者さまのお口の健康を守るために欠かせない大切なプロセスなのです。

初診ではまずカウンセリングを実施しております。現在気になっている症状だけでなく、
これまでの治療経験や歯に対する不安、日頃のケアの習慣などを丁寧にお伺いし、
患者さまの背景をしっかり理解していきます。カウンセリングの後に行うのはお口全体の検査です。
まずはパノラマという、お口全体を一枚で写すレントゲン撮影を行います。
肉眼では見えない部分、例えば歯の根の状態や骨の量、親知らずの位置なども確認でき、
見た目だけでは判断できない情報がたくさん得られます。
さらに歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の境目の深さを測り、歯茎の出血の有無、歯の動揺などを確認します。
これらの検査をもとに、歯科医師が総合的に診査し、お口全体の状態を分かりやすくお伝えします。

なぜここまで検査を重視するのかと言いますと、痛みや見た目だけを基準に治療を始めてしまうと
原因を見落としてしまう可能性があるためです。たとえば痛みのある歯だけ治療しても、
背景にある歯周病やかみ合わせの問題がそのまま残っていた場合、
また同じトラブルを繰り返してしまうことがあります。
そして何より、治療を受ける際に「自分の口が今どういう状態なのか」を理解していただくことは、
不安の軽減にもつながると思っております。検査によって得られた情報は、
患者さまお一人おひとりに合わせた治療計画をつくるための大切な材料であり、
将来のトラブルを未然に防ぐためにもなります。

検査というと「時間がかかりそう」「早く治療してほしい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが実はこのステップが、安心して治療を進め、長くご自身の歯を守っていくための一番の近道となってきます。

初診は、治療のスタートというよりもこれから長く健康なお口を維持していくための準備期間のようなものです。
私たちはこの時間をとても大切にしております。
不安なことや気になることがあれば、カウンセリング時でも、それ以外の時間でも遠慮なくご相談ください(^^♪

「犬歯」のはたす、意外で凄い役割

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

さて、今回の話題にあがった「犬歯」。
ご存じのように、先が尖がっている独特の形をした前歯です。その名からイメージできる通り、人間が動物から進化していった名残りで、本来は獲物に嚙みついて切り裂く牙だった歯なのですが、今はもうそんな事をする現代人はいませんよね(笑) 
だから、犬歯がいまだに動物の牙のように尖っている必要は無いように思えるのですが……、実はそこには重要な秘密があったのです!!

それは、犬歯が 『奥歯を守る』 役割を果たしているため。

皆さま、ちょっと試してみてください。まず、上下の歯をカチッと咬み合わせてみましょう。すべての歯がだいたい当たっていますよね。では次に、咬み合わせたまま 顎を左右どちらかに動かしてみましょう。
正常な咬み合わせでは、“上下の犬歯だけが咬みあって、他の臼歯・前歯は浮いて離れている” のが理想的です。皆さまはどうでしたか?

これは、「奥歯が苦手とする、横方向からの力が過剰にかからないように負担を減らすため」に、人間が進化していって獲得した素晴らしいメカニズムなのです。

普段はあまり意識する事はないと思いますが、食事の際に我々は 顎を上下に動かすだけでなく、左右にも動かして、食べ物をすりつぶして嚙み砕きます。
しかし、実は奥歯は 「縦方向の咬む力にはとても強いのですが、横方向からの揺さぶられる力には弱い」という特性があります。その苦手な力が奥歯にかかりすぎると、動揺・知覚過敏・咬合痛・破折・などを引き起こしてしまう要因となってしまいます。

そこで、頼もしい助っ人 「犬歯」 の登場です!

前述の通り、歯ぎしりのような顎を左右に動かす運動の際には犬歯がその支点となり、奥歯に横方向からの力の負担がかかり過ぎないように、ストッパーとなって防いでいてくれるのです。
そのために、犬歯の歯根はすべての歯の中で一番太くて長く、頑丈にできています。
先が尖った形をしているのも、かつて牙だった名残りだけではなく 「顎の動きをガイドする役割」 のため。上下の犬歯の尖った面で咬みあった状況で、左右にスライドして動くことで臼歯の離解を導きます。

この犬歯が、奥歯を守るために果たすメカニズムを 『犬歯誘導』 と呼びます。

ところで、先ほど皆さまに犬歯誘導を体験していただきましたが、それができなくて 顎を左右に動かしても 奥歯が咬み合わさったままだった方もいたのではないでしょうか? 
咬み合わせや骨格によっては(八重歯などが代表的ですね)残念ながら犬歯誘導がうまく機能せず、奥歯に普段から過剰な負担がかかってしまう状況があります。これを「咬合性外傷」と言います。
このような傾向にある方は、矯正治療やマウスピースなどで、大切な奥歯を咬合性外傷から守っていくことをお勧めします。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

お口の中にカビ カンジダ症

> こんにちは! 名古屋市千種区覚王山 たなか歯科クリニック 歯科衛生士の高山です。
>
> 街のイルミネーションが輝き始め、クリスマスの雰囲気が高まってきましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
>
> 当院では、皆様が安心して治療を受けていただけるよう、感染対策を徹底しております。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
今回のブログではお口の中に出るカビ、口腔カンジダ症についてお伝えします。


**口腔カンジダ症とは?**

口腔カンジダ症は、カンジダという真菌(カビ)が口の中で異常に増殖することで起こる感染症です。カンジダは普段から私たちの口の中に存在していますが、免疫力が低下したり、口内環境が悪化したりすると、増殖して症状を引き起こすことがあります。

**原因**

* **免疫力の低下:** 乳幼児、高齢者、HIV感染者、糖尿病患者、がん治療中の方など、免疫力が低下している場合に発症しやすいです。
* **抗菌薬の使用:** 抗菌薬(抗生物質)を長期間使用すると、口の中の細菌バランスが崩れ、カンジダが増殖しやすくなります。
* **ステロイド薬の使用:** ステロイド薬の吸入や内服も、カンジダの増殖を促すことがあります。
* **唾液の減少:** ドライマウスなどで唾液の分泌が少ないと、カンジダを洗い流す作用が弱まり、感染しやすくなります。
* **義歯(入れ歯):** 義歯の清掃が不十分だと、カンジダが繁殖しやすくなります。
* **その他の要因:** 栄養不良、喫煙などもリスクを高める可能性があります。

**症状**

* **白い苔状のものが付着:** 舌、頬の内側、歯ぐきなどに白い苔状のものが付着します。こすっても簡単には取れません。
* **口の中の痛み:** 刺激物(熱いもの、辛いものなど)を食べると、痛みを感じることがあります。
* **味覚の変化:** 味を感じにくくなることがあります。
* **口角炎:** 口角(口の端)が赤く腫れたり、ひび割れたりすることがあります。
* **出血:** 白い苔状のものを無理に剥がすと、出血することがあります。

**治療法**

* **抗真菌薬:** 口腔カンジダ症の治療には、抗真菌薬が用いられます。
* **外用薬:** 塗り薬やうがい薬などがあります。
* **内服薬:** 症状が重い場合は、飲み薬が処方されることがあります。
* **原因の除去:** 免疫力低下の原因となる疾患の治療や、抗菌薬・ステロイド薬の使用中止(可能な場合)なども重要です。
* **義歯の清掃:** 義歯を使用している場合は、毎日丁寧に清掃し、清潔に保つことが大切です。

**セルフケア**

* **口腔内の清潔:** 歯磨きやうがいを丁寧に行い、口の中を清潔に保ちましょう。
* **義歯の清掃:** 義歯を使用している場合は、専用のブラシや洗浄剤で毎日清掃しましょう。
* **水分補給:** こまめに水分を摂り、口の中の乾燥を防ぎましょう。
* **バランスの取れた食事:** 栄養バランスの良い食事を心がけ、免疫力を高めましょう。
* **禁煙:** 喫煙は口腔内の環境を悪化させるため、禁煙を心がけましょう。
* **歯科医院への相談:** 症状が改善しない場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

**注意点**

* 自己判断で市販薬を使用せず、必ず医師または歯科医師の指示に従ってください。
* 症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診してください。

たなか歯科クリニック 歯科衛生士高山

歯茎からの出血

こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。

歯を磨いているときや、食事中に歯茎から血がでた経験はありませんか?
少し出血しただけと放っておく方も多いですが、実は歯茎の健康が悪化しているサインかもしれません。
今回は、歯茎から出血する主な原因と、対策についてお話します!

■歯茎から出血する主な原因
① 歯肉炎・歯周病
最も多い原因がプラーク(歯垢)による炎症です。プラークの中には細菌が沢山潜んでおり、それが歯と歯茎の境目にたまると、歯茎が腫れて出血しやすくなります。
初期段階の歯肉炎は痛みがほとんどないため、気づかず放置してしまいがちです。
しかし、そのまま進行すると歯周病になります。
歯周病になると、歯を支える骨が溶けて歯がぐらつく原因になります。

② 間違った歯磨き方法
汚れを落とそうと強い力でゴシゴシと磨いてしまうことはありませんか?
力を入れすぎると歯茎を傷つけ血がでたり、歯茎を下げてしまう原因になります。
また、歯ブラシの毛が硬すぎる場合も注意が必要です!

③ ホルモンバランスの変化
思春期・妊娠中・更年期など、ホルモンの変化によって歯茎が腫れやすくなることがあります。
  特に妊娠中は、妊娠性歯肉炎になりやすくなるため、丁寧なケアが必要です。

④ 栄養不足や生活習慣の乱れ
ビタミンC不足や睡眠不足、喫煙なども歯茎の健康に影響します。
血流が悪くなり、体の抵抗力が下がることで歯茎にも炎症が起こりやすくなります。

■対策
①正しいブラッシング
 歯ブラシの毛の硬さは、やわらかめ・ふつうを選び、優しい力で磨いてください。
 また、歯と歯茎の境目にブラシを45度の角度で当て、小刻みに動かして磨いてください。
 磨き残しが多い方には、電動歯ブラシや大き目の歯ブラシで磨くのがおすすめです!

②定期的な歯科検診とクリーニング
 歯石になってしまうと歯ブラシでは落とせないため、歯医者でクリーニングをしてもらいましょう!
 歯石が付いていると出血や炎症を悪化させてしまいますので、定期的にメインテナンスをしてくださいね。

③生活習慣を整える
 栄養バランスがとれた食事や、十分な睡眠も大切です。
 特にビタミンCやカルシウムは歯茎の健康維持にも大切です。喫煙は歯茎の血流を悪化させるため、できるだけ控えましょう。

歯茎からの出血は、少しのサインと思っていても、実は歯肉炎や歯周病になっているこ
とが多いです。早めに正しいケアを行えば、健康的な歯茎を維持することができます。
出血しないピンク色の引き締まった歯茎を保つためには、毎日の丁寧な歯ブラシと、定期的なプロのチェックが歯肉炎や歯周病の予防になります。

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷

着色(色素沈着)とは

着色について
皆さんこんにちはたなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。今週は寒い日が続きますね。体調を崩しやすい時期ですがどうかお身体に気をつけてお過ごしください!

さて、今回は着色についてお話します。
着色(ステイン)には「外因性」と「内因性」のものがあります。
○外因性
歯の表面に色素が着いたもの。
主な原因
・飲食物に含まれる色素(コーヒー、紅茶、カレー、ワインなど)
・タバコ(ニコチン、タール)
○内因性
歯の内部が変色したもの。
主な原因
・加齢
→歯の表面はエナメル質で覆われています。その中に歯の本体、象牙質があり象牙質はエナメル質と比べて黄色味を帯びています。年齢を重ねていくにつれエナメル質はすり減り象牙質は厚みを増していくため黄色味が強くなっていきます。
・神経を取る処置をした歯(抜髄)
→虫歯などで歯の神経を取る処置をした場合時間が経つにつれて歯が黒っぽく見える場合があります。
・幼児期にテトラサイクリン系(抗生物質)を服用していた場合
→歯の形成期(0〜12歳頃)にこの抗生物質を大量にとっていると副作用として歯の変色が起こります。これはもともと黄色味を帯びたテトラサイクリンが象牙質のカルシウムと結合し象牙質に沈着してしまうためです。さらに紫外線に当たることによりだんだんと色味が濃くなっていきます。

「外因性」と「内因性」で主な原因として上記のものがあります。みなさん何か作業などをされる時にコーヒー片手にしていたりしませんか?毎日の嗜好品としてタバコを吸われてたりはしませんか?日常の積み重ねで実は歯の表面に着色が付いているかもしれません。

では、ここからは着色に対する対策をお伝えします。
1歯磨き剤を付けて歯磨きをする
清掃剤(研磨剤)配合の歯磨剤を使うことで歯の表面に付いた着色をある程度除去することができます。また、歯磨剤には着色を付きにくくする効果があります。
2着色の付きやすい飲食物をとったあとはうがいや歯磨きをする
着色の付きやすい飲食物には主にタンニンと呼ばれる着色しやすい成分が含まれています。飲食後にうがいや歯磨きをすることで着色するのを予防することが大切です。
3歯科受診しクリーニング(歯面研磨)やホワイトニングを受ける
歯磨きなどのセルフケアで除去が難しい着色は定期検診で専門的な機械を使い着色を落としていきましょう。また本来の歯よりも白い歯にしたい場合はホワイトニングという手段もあります。

今日は着色についてお話をさせて頂きました。上記の様にクリーニングやホワイトニングで改善する着色もあれば虫歯治療した後のプラスチックの詰め物(CR)の変色などもあるためもし着色、変色が気になっていましたらお気軽にご相談ください!

名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士川元

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