無機フッ素 有機フッ素
こんにちは!覚王山たなか歯科クリニックの高山です。5月の訪れとともに、新緑が美しい季節となりましたね。歯科のブログへようこそ!このブログでは、歯の健康やお手入れのポイント、最新の治療方法などについて情報をお届けしています。ご自身の歯の健康状態を確認し、美しい笑顔を保つお手伝いができれば幸いです。皆さまの歯の健康をサポートできるよう、日々情報を探求していますので、どうぞご期待ください!素敵な5月をお過ごしください。
たなか歯科クリニックでは健診時にフッ素塗布を行っています。しかし「フッ素は体に悪いのでは?」と心配される方がいらっしゃいます。そこで今回は有機フッ素と無機フッ素の違いをお話ししたいと思います。
フッ素(F)は私たちの身近な自然界にある元素のひとつで、お茶や魚介類など多くの食品に含まれています。
そこで気になるのが、フライパンの「フッ素加工」。
みなさんも『フライパンのフッ素加工と、むし歯予防のフッ素は同じ?』と気になったことがありませんか?歯科で使用している「フッ素」はフッ化ナトリウム(NaF)などで、水に溶けた時にマイナスイオンになる『無機フッ素化合物』と呼ばれているものです。もちろん過剰摂取は体に良くないのですが、適量の使用でしたら問題ありません。
一方、フライパンの焦げ付き防止や自動車のコーティングなどに使用する「フッ素」は、フッ素と炭素の結合を含む『有機フッ素化合物』と呼ばれる別の物です。フライパンは有機フッ素製品のひとつ「フッ素樹脂(PTFE:フッ素のプラスチック)」の粉を水と混ぜてフライパン用の金属に塗り、高温で焼き付けたフッ素コーティングがされています。
『歯もフライパンと同じでフッ素コーティングされるの?』
よく患者さんに「フッ素はどのくらいもつの?」と、ご質問があります。フッ素は決してコーティングするわけではなく、むし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります。なるべく口の中に停滞してくれると効果が高くなります。
歯科医院での高濃度のフッ素塗布や毎日の歯磨きでフッ素を有効に取り入れましょう。
たなか歯科クリニックでは健診時子供は勿論大人の方にもフッ素塗布を行っています。子供のむし歯予防のイメージがあるかと思いますが、大人も歯茎が下がり露出した根っこや被せ物の下などむし歯になりやすくなります。
フッ素の力でしっかり虫歯予防をし、健康な歯を維持してくださいね。
健診のご予約はお電話ネットでも受け付けています。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士高山
噛み合わせについて
こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。
今回は噛み合わせについてお話します!
噛み合わせは、上下の歯の接触や関係を指し、口の中で食物をかみ砕く際に重要な役割を果たします。
正しい噛み合わせは、口の中の構造と機能をサポートし、食べる、話す、呼吸するといった生きる上で重要な働きに関係しています。そしてお口の中の健康を保つのに必要不可欠です!
噛み合わせの問題は、顎関節症や歯の摩耗などの症状を引き起こしやすくなります。
また噛み合わせが悪いと、顔の筋肉のバランスが崩れやすく、顔や身体が歪むことがあります。それだけではなく、肩こり、頭痛を引き起こすなど全身に悪影響を及ぼす可能性もあります。
噛み合わせの理想的な状態は、歯のアーチがU字型、上の前歯が下の前歯に2㎜覆いかぶさっている、歯の真ん中の線(正中)が一致している、噛んだ時に上下の歯が均一に接触している、ギリギリと歯ぎしりをするような動きや下顎を前に出すような動きをしたときに奥歯が強く当たらない状態です。しかし、個人によって異なる噛み合わせの形態があり、歯や顎の形状、大きさ、位置によってさまざまな噛み合わせが引き起こされます。
噛み合わせの一般的な原因には、歯の欠損、歯並びによる不正咬合、顎関節の異常、歯の異常な摩耗、子どもの頃の指吸い・噛み癖などがあります。また、虫歯や歯周病がある場合、噛み合わせに異常が生じる場合があります。そのため、噛み合わせに異常がある場合は、適切な治療が必要になってきます。
噛み合わせの問題を解決するための治療方法にはさまざまなものがあります。
歯科矯正治療をすることで歯並びを綺麗にすることができ、噛む力を均等に分散することができるため、全身の不調も改善されやすくなります。また義歯を作製することで、歯の欠損を補い、強度や機能性を回復することができます。その他にも多くの治療方法があります。
噛み合わせの異常はお口の中だけではなく、全身に影響を与えることがあるため適切な治療が必要です。また、噛み合わせによる噛みしめや歯ぎしりによる歯のすり減りや、顎関節の症状の対策として、マウスピースを装着して歯を守ることをお勧めしています!
正しい噛み合わせはお口の健康と全身の健康に重要な役割を果たしますので、噛み合わせについて分からないことや質問があれば、お気軽にご相談ください!
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷
歯ブラシの選び方
皆さん、こんにちは名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。もうすぐゴールデンウィークですね!皆さんはもう予定は決まっていますか?せっかくのお休みなので何処か旅行するのも楽しいですし、お家でゆっくり過ごすのも良いですよね。また休み明けの健診でお話を沢山聞かせて下さいね!
さて、今回は歯ブラシの選び方についてお話したいと思います。
皆さんは歯ブラシを選ぶ時に何かこだわっている事はありますでしょうか?ただ何となく、家にあったからなどで使っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は電動ではなく手用歯ブラシに着眼点を置いてお話します!
1.毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さには「硬め」「ふつう」「やわらかめ」があります。それぞれのメリット、デメリットとどんな方におすすめかをお伝えします。
「硬め」
メリット:プラークの除去率が1番高い
磨き終わったあとすっきり感がある
デメリット:歯肉を傷つける可能性がある
歯や歯肉をすり減らす可能性がある
おすすめの方:歯を磨く力が弱い方
「ふつう」
メリット:歯と歯茎の境目や歯間にアプローチしやすい
大人から子供まで扱いやすい
デメリット:硬めの歯ブラシより耐久性が劣る
おすすめの方:歯磨き時歯肉から出血が無い方
「やわらかめ」
メリット:歯や歯肉を傷つけず磨くことが出来る
細かいところまで毛先が届きやすい
デメリット:汚れを落とす効果が低いため丁寧にブラッシングする必要がある
おすすめの方:歯肉から出血がある方
ブラッシング圧が強い方
長い時間歯磨きをする方
2.柄の形
持ち手の部分はご自身が使いやすいものであればどのような形でも問題はありません。ただし、持ちづらかったり、余計な力が入ってしまうものは避けましょう。
3.毛先の形
毛先も山形になったり極細の物だったり様々なものがありますが、1番おすすめなのは平らになっているものです。なぜなら山形になっているものだと当たりすぎてしまうところとそうでない所が出来てしまうのに対し平らだと均等に圧力をかけられるからです。
歯ブラシにもたくさんの種類があり選ぶのに迷う方もいらっしゃると思います。なので、まずはご自身の歯肉の状態や虫歯予防歯周病予防など目的にあった歯ブラシを選ぶことが大切になります。今皆さんが使っている歯ブラシはどうでしょうか?もし、歯ブラシ選びに迷っている方は1度健診で歯ブラシをお持ち頂けるとチェックすることも出来るので是非お持ちください!
お子さんの仕上げ磨きについて
こんにちは!
名古屋市千種区たなか歯科クリニックの丸山です。
4月になりやっと春らしい暖かさになってきましたね!
今日はお子さまの歯磨きの仕上げポイントについてお話したいと思います。
仕上げ磨きは生後6か月ごろ歯が生えてきたころから永久歯が生えそろう
10~12歳くらいまでが推奨されています。
赤ちゃんにはじめて歯が生えてきたら仕上げ磨きをはじめましょう。
しかし、赤ちゃんにとってはじめての歯ブラシは見たこともなければ
触ったこともなく、なんだろうこれは?という感じです。
歯ブラシどころか人にお口を触られることにも慣れていないので
指でお口の周りを軽く触れたり、お口の中をのぞかせてもらったりして
慣れてもらい機嫌の良いときにお膝にゴロンと寝かせ清潔なガーゼで拭ったり
ちょんちょんと歯ブラシで触れたりして遊び感覚で慣らしていきましょう
赤ちゃんは唾液量も多く食生活も虫歯のリスクが低い時期なので
少しずつ準備しておけるとよいですね。
3歳ごろからなかなか歯磨きを嫌がる子も多いかもしれませんが
子供向けの歯磨き剤はグレープやアップルなど香味のものがたくさんあるので
今日はどれにしよう?と一緒に選んで上手にできたら褒めてあげると
楽しい気分でできるかもしれません。自分でなんでもやりたい頃なので
そのやる気を歯磨きする習慣につなげられるといいですね!
お子さんが立ったままでは危ないのでお膝にあおむけに寝てもらい
爪を立てないよう指の腹を使ってくちびるや頬をやさしくよけて
歯ブラシはペンを持つようにして小刻みに動かしてください。
奥歯の内側は45度の角度で歯ブラシを当てましょう◎
6歳~9歳くらいになると乳歯の奥歯の後ろに
新しい永久歯(6歳臼歯)が生えてきます。
虫歯になりやすいところなので自分で歯磨きしたあと親御さんが仕上げ磨きをしましょう。
9歳~12歳くらいになると基本的にお子さんが自分で磨き必要に応じて
届きにくいところを仕上げ磨きやチェックしてあげてください☆
食生活も大事なのでジュースやおやつをダラダラ食べたり飲んだりしないよう
時間を決めておきましょう!
理想は毎食後の歯磨きと仕上げ磨きですが、なかなか難しいと思うので
虫歯のリスクが高まる夜の寝る前には仕上げ磨きしてあげてください(^_^)
歯の裏側、歯と歯の間、歯と歯茎の境目などを特に気にして磨いてあげてください。
歯が生え始めたら歯科医院で検診もしてもらいましょう。
歯磨きのチェックや磨き方を教えてくれたり虫歯予防のフッ素を塗ったりしてくれるので
しっかり一緒に予防していきましょう◎
名古屋市千種区 たなか歯科クリニック 丸山
歯医者は、タバコの怖さをしっているので 決して吸いません
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
タバコが体に良くないのは、今や誰でも知っていますよね。
我々、たなか歯科クリニックのスタッフの中にはタバコを吸う者は1人もいませんし、全国の歯科医療関係者の喫煙率も 他の職種に比べてかなり低いといえます。
それは、“喫煙によるお口の中への悪影響を、充分すぎるほどに痛感している”からなのです。
毎日、患者様のお口の中を見ていると、「この方は、毎日タバコを沢山吸っていらっしゃるのだな…」と、すぐに分かります。喫煙者は、単にヤニが付いているだけでなく、特徴的な所見が色々あります(重度の歯周病状態、独特の歯肉肥厚や色、歯肉のメラニン色素沈着、歯面の着色、等々…)。
そうなのです。タバコを吸う習慣がある方は、お口が臭い・ヤニがついて汚いだけではなく、歯周病にかかりやすく、かつ重症になって治りにくいのです。
ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
お口の中は、タバコを吸ったとき、最初に煙が通過する入口です。よって、喫煙の悪影響が最初に貯留する歯周組織は、直接その悪影響を受けることになります。
タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げますし、「ニコチン」は一種の神経毒で、血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。これにより、歯周組織の代謝が著しく低下し、免疫力も落ちてしまいます。更に傷を治そうとする細胞の働きまで抑えてしまうので、損傷後の治りも悪くなります。(よって、喫煙者はインプラントをすることができません)
また、有害物質が「ヤニ」という形で歯の表面に残っているので、歯がザラザラして汚れが付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中にニコチンが染み出し続けることになるのです。
また、怖いのは、タバコを吸っていると歯肉の腫れや出血が見た目上抑えられ、患者さん自身が歯周病に気づきにくくなることです。
一見、歯肉に発赤も腫れも無く、歯磨きをして血が出ることも無いので健康そうに思えても、
それは歯肉の代謝が悪くてそうなっているだけで、実際に歯茎の下では歯周病が進行して組織が破壊されている。という事が、喫煙患者様の歯周病の特徴としてあげられます。
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われます。その「猛毒」の被害を毎日 お口の中が真っ先に受け続けていれば、いかに健康な人で歯磨きをしっかりしていても、その侵襲を免れません。
そして、タバコの煙は本人による能動喫煙だけでなく、周りにまで悪影響を与えてしまいます。
喫煙者が吐き出した副流煙からなる受動喫煙(親の喫煙により、子供の歯肉にメラニン色素沈着として早期に高率にあらわれます)、タバコを消した後にも残っているタバコ煙による汚染・残留タバコ成分による三次喫煙 でも、不特定多数の健康までにも悪影響を及ぼします。
…これだけ色々理解すると、学生時代はカッコつけてタバコをふかしていた私も、怖くて吸えなくなりました(笑)。
今、喫煙習慣がある方もご安心ください。 禁煙することで、上述の歯周病の危険性が下がっていくことも、研究の結果解っています。 「歯周病にかかりやすさ」は4割も減るそうですよ。この機会に、ご自分のお口の健康のため、周りの大切な人のために、禁煙を始めてみてはいかがでしょうか?
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田誠